森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

言葉が気に食わない・・・私の偏見?

  昨今の日本語の使われ方に、もやもやしたものを感じている。私の勝手な思いかもしれないが、どうしても生理的な拒否反応が起きてしまう。その理由をうまく説明出来ないのでもどかしいけれど、思いの一端を少し書いてみたい。

 先日、鳩山首相の施政方針演説で「命を守る予算」と言ったとたん、嫌な感じがした。まあ、その意味は分からない訳でない。深刻な失業社会、年3万人を超える自殺者数、医療や社会保険など高齢化社会の不安、環境問題・・・このような社会状況を「人の命」という観点から政治を改めるという意味だろう。

 その「命を守る」については後で書くとして、まず「勇気をもらう」「元気をもらう」という言い方が気に入らない。スポーツ選手の活躍や人の立派な行為、ほほえましい場面に接すると、「勇気をもらった」「元気をもらった」と感想を述べる人が多い。繰り返すが、聞いていると、イライラする。

 一体、「勇気をもらう」とはどういう意味なのか。自分も一歩踏み出す勇気をもらったということだろうが、その言い方に、包装紙にくるんだ贈り物をもらうようなニュアンスを感じる。勇気は他者からもらうものではなく、自身の内側から湧き出る決意ではないのかと思う。

 「元気をもらう」も同じだ。スポーツ選手の活躍によって自分が元気になるという単純な話ではなかろう。「私は元気を出す」なら分かる。けれど、元気をもらって元気になるなら苦労はいらないと、嫌味の一つも言いたくなる。

 勇気も元気も人様からもらうものではないし、もらったからといってどうにかなるような話でもなかろう。「人をつなぐ」とか「人に優しい」も同様で、なるほどもっともらしい言葉だが、どこかマシュマロのようにふわふわしている。耳障りはよいが、余り意味がある言葉とは思えない。

 これらは、どれも主体がはっきりしない。自分はこうしたい、こうするという意思が伝わって来ないのだ。「よし、私も勇気を出そしてやってみよう」という言い方ならよく分かる。自分という存在を主張しない言葉の使い方は、この時代を映し出していると言えなくもない。

 さて、「命を守る予算」である。まずもって、命を粗末にする政治なんかあるはずがないのに、あえて「命を守る」を強調したのは、新政権がいかに前政権と違うかを言いたかったのだと思う。「コンクリートから人へ」のスローガンを鳩山さんらしい甘い味付けをしたに違いない。

 民主党は、前々回の総選挙で小泉さんが叫んだ「郵政民営化」の5文字によって大惨敗し、そんなトラウマが尾を引いている。だから、「政権交代」「チェンジ」などのワンフレーズにこだわっているのは良く分かる。

 しかし、施政方針という重要演説で「命を守る予算」などと、情緒的、抽象的な言葉をもてあそんでもらっては困るのだ。命というものは自分が自分で守るのが基本であって、「命を守ってあげる」などと大見栄を切っていいのだろうか。命という生々しい問題について、政治が大風呂敷を広げていいのだろうか。

 「命を守る」という言い方は、「勇気をもらう」「元気をもらう」と同じように、背骨のないフニャフニャした言葉に思える。「郵政民営化」(私は反対)、「政権交代」は明確で、分かりやすい。政治はリアリズムだから、言葉もそうあるべきと思うのだが・・・。

     ↓ えーっ!朝起きたら銀世界
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Comment
 
 腐敗していた民主党 [URL] #-
胆沢ダムは小沢一郎の資金源であるから、建設中止にはならない。
民主党は、カネはコンクリート(ダム土建業者)から人(小沢一郎)へ、が実態。
金が命の民主党 2010.02.02 (火) 11:36 [Edit]
 アガタ・リョウ [URL] #-
 こんにちは。雪は、呆気無く溶け始めていますが、寒い風がビュービュー吹き始めてしまいました。外は寒い限りです。

 へへへ、矢張りそうでしたか・・・私もラジオで施政演説を聞いていまして、愛の言葉のオンパレードで、気持ちが悪く為って、珍しくラジオを消してしまいました。一国を預かる首相が、牧師さんに為っては困るんです。

 おお、キンタマを持っている男として気持ち悪い。若しかしたら、出しゃばり屋の奥方は、男を玉無しの無限渦巻きに、引っ張り込む魔性の化身かも知れませんぞ。
『嗚呼、俺ぁ、女は嫌いだぁ~。女の色香に血迷って、玉を吸い取られる男も、嫌いじゃ~』
スイマセン、兄貴の高尚なブログを穢してしまいました。一読後は、不採用の段は、即削除為されませ。
 2010.02.02 (火) 13:31 [Edit]
 kumoki [URL] #-
「命の予算」は日本語でないとできない表現ですね。「地球にやさしい」とか「政権担当能力」とか、詩心のないわたしには理解できないことばです。
でも日本人は、実はそういう情緒的な表現が好きなんじゃないでしょうか。自分の周りにも結構いますよ、そういった表現をする人は。政治家だけじゃないような気がします。
有権者がことばできちんと議論できなければ、それなりのリーダーを選ぶこともできないんじゃないでしょうか。

なーんて、偉そうに書きましたが、わたしもその一人でした… e-447
 2010.02.03 (水) 08:12 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
言葉を発する時、文章を書く時は良くその言葉の意味、本質を吟味しないと、その言葉の裏に有る「軽薄さ」や「無責任さ」を見抜かれてしまうという事を肝に銘じました。
ましてや、国民のリーダーたる政治家の言葉なら尚更です。
リアリズムが無く、耳障りが良い言葉をもてあそぶ政権は、この日本社会をより混迷に導くだけですね。
 2010.02.03 (水) 12:22 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 コメントありがとうございます。すごいサイトですね。全部読みました。面白いですねえ。
腐敗していた民主党さんへ 2010.02.03 (水) 18:34 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 削除なんて、とんでもない。ありがたいご意見です。同じ思いに安心しました。奥方に金の玉を抜かれたのでしょうか。寝屋でもあのような丁寧語を使っているのでしょうか。あー、気色悪い。
アガタ・リョウさんへ 2010.02.03 (水) 18:40 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 そうなんです。昨今の日本人は情緒的な日本語を好んで使っているように思います。突き詰めると、自己主張のない無難な言葉だと思うんです。
 まあ、私のブログも結構情緒的かもしれず、汗顔の至りです。
kumokiさんへ 2010.02.03 (水) 18:44 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 「お気持ち」「お心」「お命」「お約束」・・・あの言葉づかいはムカーとします。いくら育ちが良くてもねえ。一国の総理はもっと強い言葉で、具体的に離してもらいたいと、酒を飲みながらカッカッしています。
 新しいポストで忙しくなったでしょうね。また、聞かせて下さい。
亀丸さんへ 2010.02.03 (水) 18:50 [Edit]






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