森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

名誉と恥・・・南州を思い起こした国会中継

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  桜が狂い咲きしそうな暖かい天候は、やはり長続きしない。今日は一転して氷点下になった。朝の一服を吸うため山小屋の外に出ると、美しい霧氷の世界が広がっていた。

 霧氷の最も美しいのは、朝日に照らされる無垢の輝きだが、今日はあいにく深い霧に包まれている。それでも、自然が創り出す造形の不思議に、いつも見入ってしまう。

 寒くて外へ出る気もしないので、衆院予算委員会でも見ようとテレビをつけると、民主党の伴野とかいう議員が質問に立っていた。何とお粗末な議員がいるもんだと、驚いた。本人は晴れ舞台に立てたことを喜んでいるかもしれないが、視聴者の失笑を買っただけだろう。

 猿芝居という言葉があるが、もしお猿さんが伴野議員の慣れ合いの質問劇を見ていたら「もうちょっと上手だわい」と怒るだろう。鳩山総理に対し「お人柄を尊敬している」などと歯の浮くようなお世辞まで飛び出し、本人が苦笑いするほどだった。

 どうもこの議員は、党と政府の関係がいま一つ分かっていない。いくら与党でも、政府との間には緊張関係がなければならないし、党として質すことはいくらでもあるだろう。各大臣を持ち上げ、どうでもいいような答弁をさせているのは、質問時間を浪費しているにすぎない。

 次に登壇した自民党の与謝野さんは、役者の違いを見せつけた。年の甲というのか、与謝野さんの話術は父親が子どもを諭すようでもあり、巧みだった。私は自民党ファンではないが、鳩山さんと小沢幹事長の資金疑惑に納得していないので、与謝野さんの追及は小気味がいい。不謹慎かもしれないが、下手な漫才や落語より格段に面白かった。

 1年半前、与謝野さんが鳩山さんの弟で自民党議員の邦夫さんと交わした話に及んだ時、鳩山さんの怒りの興奮は最高潮に達した。その話とは「兄が子分にあげるお金に困ってお母様に泣きついている」という内容だった。

 話の信ぴょう性は分からないが、政治家の国会での発言だからそれほどいい加減なものではなかろう。しかし、鳩山総理は実の弟への怒りか、身に覚えのない話への怒りか、体が震えていた。答弁の際、同僚議員から何度も「冷静に」と優しい声をかけられるほどだった。

 殊勝なことを書くが、私は国会論戦を面白がっているばかりではない。心のどこかに、いつも「日本人とは何か?」との思いがある。そもそも日本人は名誉を重んじる国民だと思う。名誉とは、社会的地位を手にする名声ではなく、個人の尊厳を重んじることだ。

 この日の委員会で、ある議員が総理に向かって「あなたはお母様のスカートの陰に隠れている」といった。これまでにも、尊厳を傷つける心ない発言を何度か聞いた。一国の総理としてではなく、一人の人間としてどうして耐えられるのか不思議だ。

 お母様から12億円余りのお金をもらい、しかも脱税だと言われている。日本人が最も忌み嫌う「恥」に違いなかろう。傷つけられた尊厳に加えて、自らの恥・・・。西郷南州は「恥も座するを恥ずる」といった内容の言葉を遺している。鳩山さんには、日本人の身の処し方を今一度思い起こしてもらいたい。

 正直言って、はからずも鳩山さんに同情もするし、かわいそうにも思ってしまうのだ。何が真実かを主張するのもいいが、このまま名誉を傷つけられ、恥を晒し続けていいのかと思う。ここは潔く・・・。

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Comment
 
 アガタ・リョウ [URL] #-
                    こんばんは。
 遂に、隆盛さんが出て来ましたね。私も若い頃、南州伝を読んで、日本人の心・志とは斯くあるべきと感涙した事が有ります。兄貴の仰せの通りで有ります。胸のつかえが、すーと流れて行きました。
 日本人は、何時の頃からか、言って好い事と悪い事の区別が付かなくなってしまいました。思った事は、口に出さなければ相手には伝わらないとか、多元的価値論とか、発言・主張の自由、個性発揮の自由など云う奇妙奇天烈なパフォーマンスの風潮が蔓延してしまいましたね。
 小さな辛抱の足りぬ個人の本音ばかりが、幼稚な個人の共感を生んで、或る事無い事の増幅糸電話の様な口コミで、正体不明の怪物が蔓延してしまうご時世では、私如き者は、下衆貧民として隠遁するしか有りません。
 教育も知識も、裾野を広げている現代日本の知識インフラの中に在って、学問・知識の視点とも為るべき批判能力の枯渇振りは、歯ぎしりの極みであります。感受性乏しき者が、知識の鬼っ子の言葉を弄ぶ様は、見苦しき破廉恥漢のオンパレードと云うより他ありません。

 はい、愚弟も本日の国会模様を、しかと拝聴致しました。
 2010.02.12 (金) 21:43 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
与謝野さんにあれだけの事を言われて我慢していられるのは、12億円ともいわれるお金を母親から受け取っておいて、「知らなかった」と我々国民の常識からはかけ離れた事を言ってのける、鳩山総理の厚顔無恥さのなせる業でしょう。
国民のリーダーたる総理大臣が恥を知らないとは、情けない限りです。
話は変わりますが、霧氷の写真、美しいですね。
温暖の地、和歌山とは思えない風景です。
ピーンと張り詰めた空気の中で、霧氷を眺めながらの一服、さぞかし美味しいでしょうね。
 2010.02.14 (日) 11:10 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 えへへ、はい南州さんです。竜馬よりも好きですね。
 私の文章より、アガタさんのコメントをそのままアップした方がいいです。
アガタ・リョウさんへ 2010.02.15 (月) 09:45 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 生石の霧氷は実に美しいですよ。まるで、吉野の桜を見ているようです。氷点下ですので、霧氷は溶けることなく、2日間見ることが出来ました。
 この美しさを見ていると、鳩山さんの厚顔無恥が際立ちます。
亀丸さんへ 2010.02.15 (月) 09:48 [Edit]






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