森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

アケビの花を浮かべる

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  寒気が日本列島に入ってきたようで、ここ生石山の朝は気温が4度と低く、冬のように寒い。そろそろ薪ストーブの煙突を掃除し、お役御免にしてやろうと思っていた。そんな矢先の寒さで、昨夜から薪を燃やし続けている。地球の温暖化って、ほんまかいなと思ってしまう。今年の気候はどうもおかしい。

 しかし、自然界は暦通りに歩みを進めている。山を少し下れば、例年と同じ時季にミカンの白い花が咲き始めている。淡い紫色の藤の花、それより少し濃い桐の花が満開だ。植物は少々の気温の変化に四の五を言わず、着実に体内時計を回している。

 花を眺め、植物の成長を見守るのは楽しい。子供の頃は、藪の中にユリの花を見つけると、ドキッとした。母親とタンポポやツクシを摘んだことも思い出す。しかし大人になると花への関心は薄れ、酒場にとぐろを巻く妖艶な花にうつつを抜かした。時々、棘が刺さった。

 現役を離れると、子供の時のように植物への興味が蘇ってきた。年を取って、神や仏に寄せる思いに似ているなあと思う。トルストイだったか、無神論者だった彼も老境に入るに従って信仰を深めていったとどこかに書いていた。自然への回帰、信仰への回帰・・・年を取るというのはそういうことなのだろうか。

 先日、女房が出してくれたお茶にはアケビの花が浮かべてあった。紫色のアケビの花を摘み、梅酢に漬けこんだものだ。粋で風情がある。一椀の茶に初夏を感じた。 

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 山小屋の敷地には稚児ユリも咲いている。親指の爪ほどのかわいい白い花だ。下向き加減に咲くところが楚々としている。生石山はスミレが多く、わが家の周りにもたくさん咲いている。腰をかがめて見ていると、花の方から話しかけてきそうな錯覚にとらわれる。

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 このブログで毎度おなじみのササユリは、日に日に茎を伸ばしている。花芽の付いていない若いユリも何本かあり、今年初めて地上に姿を現したのだろう。周囲の雑木を伐って日当たりを良くしたので、ここ2、3年で株数が一気に増えたように思う。

 一つの株に10数個もの花を咲かせるササユリが2本あるが、今年は困ったことに荷物を運ぶモノラックの真下に太い芽を出している。昨年はレールから少し外側だったので良かったが、これではまともに荷台に引っかかってしまう。茎を紐か何かで引っ張ってやらねばならないだろう。

 西洋シャクナゲは赤とピンクの2本あり、赤の方は満開、ピンクはもうすぐだ。殺風景な山小屋に彩りを添えてくれる。隣の敷地ではヤマブキの花が散り始め、あとしばらくするとウツギの白い花が咲く。

 ゆっくりと流れる時間の中で、巡る季節を感じることが出来る。そんな年になったのだ・・・。

 
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   13:26 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 心何処 アガタ・リョウ [URL] #-
 好いですねぇ。アケビの花茶ですか。思わず女房の顔が浮かんで来ました。
 今日も寒い日です。股引とセーター着ました。為るほど、冬とは違いますね。青空と植物の緑が有る以上、それを愉しむのがロートルの日々ですね。へへへ。
 2010.05.13 (木) 14:50 [Edit]
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
アケビの花、懐かしいです。昔、母に連れられよく裏山に連れていかれた頃を思い出します。確かに現役でバリバリ働いてた頃は、山野草など全く目もくれなかった時期がありますが、今は人生もひと段落つき花や草に目が行きます。信仰心も全くなかったのですが、母が亡くなってから、ちゃんとお墓参り、永代供養したお寺にも参るようになりました。
これを、衰えとは思わず、新たな生きる道が開かれたんだと感じてます。
 2010.05.13 (木) 16:08 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
酒場にとぐろを巻く妖艶な花にうつつを抜かした。時々、棘が刺さった。
いいですねぇ~。私も刺されてみたいです。
でも、会社と家を往復する伝書鳩のような毎日ではねぇ。
せめて将来は、ゆっくりと流れる時間にまどろみながら、巡る季節を感じられるような暮らしがしたいです。
 2010.05.13 (木) 21:18 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 茶碗の湯に奥さんの顔がゆらゆら浮かんでいる。クマ男のロマンチシズム、やりますねえ。
 おはようございます。朝は寒いですが、次第に暖かくなるとのこと。いろいろとやることがあって、今日も忙しくなります。
アガタ・リョウさんへ 2010.05.15 (土) 06:49 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 衰えとは思わず、新たな生きる道が開かれたんだと感じてます・・・これはいい言葉ですねえ。私もそのように前向きに考えたいものです。
 今日はいい天気です。来客にアケビのお茶を振舞うため、花を摘みに行こうと思っています。
たかたん さんへ 2010.05.15 (土) 06:57 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 仕事も大事ですが、浮世も楽しんで下さい。この年になると、そのようなことは遠い昔です。
 バラの花より稚児ユリのような楚々とした小さな花に目が向きます。ただし、魚は大きなのが・・・。
亀丸さんへ 2010.05.15 (土) 07:01 [Edit]






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