森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

ウイスキー片手に焚き火の季節

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          ↑ ここに座れば至福の時間

  週間天気予報を見ると、ようやく暖かくなるそうだ。もう、お天道様が心変わりすることはあるまい。光る新緑を眺めながら、山小屋裏のベンチやウッドデッキでお昼を食べたり、お茶をすることが多くなる。

 もう一つの楽しみは、焚き火である。夕暮れ時、乾燥した杉の葉に火を付け、薪を燃やす。あたりが暗くなると、ウイスキーの瓶を持ち出し、ストレートでチビチビやるのだ。降り注ぐ満天の星を眺めるのもいいものだ。この頃になると、北斗七星はちょうど頭上に輝いている。

 焚き火の赤い炎、青い炎は、遠い昔に連れて行ってくれたり、茫漠と広がる思索の世界へ誘ってくれたりする。思索と言っても哲学者のようになる訳ではなく、間もなく解禁となる鮎釣りのことや女房のご機嫌、孫のことなどとりとめもないことばかりだ。

 この場合、やはりウイスキーに限る。日本酒や焼酎ではいけない。荒野で焚き火をしながらウイスキーを飲む開高健の昔のテレビコマーシャル。そう、あの世界なのだ。彼は静かに語りかける。「男は黙ってサントリー」・・・。

 石で組んだ焚き火サイトは、私の第二の居間なのだ。そこに木株を四つ並べて椅子代わりにしている。この木株はもう10年ほど使っているので少し朽ちてきた。そろそろリフォームしなければならない。

 ひと月ほど前、知人から杉の大木をもらった。直径30センチを超える太い奴だ。これで椅子を作ろうと、チェンソーで四つに切り分け、サイトの四隅に据えた。なかなか風格があり、座り心地もいい。焚き火が一層楽しくなりそうだ。

 「国際焚火学会」なるものが結成されたのは1994年のことである。「国際」も「学会」も駄洒落なようなもので、作家椎名誠、写真家浅井慎平、俳優滝田栄らといった文化人が酔狂で立ち上げたものだ。彼らが文章を寄せ、出版した「焚火の時間」(コソモヒルズ)という本はすぐ買って、読んだ。

 本の内容は少々理屈っぽいが、日本人の焚き火好きをよく表している。ただ、焚き火するのにいちいち理屈はいらない。人類は原始以来、火を燃やしたい動物である。各地に火祭りが伝わり、とんど焼き、左義長の風習もある。薪能だってそうだ。

 火事を見てやたら興奮する輩は別として、火や炎には日本独特の精神世界がある。私もその世界の隅っこで焚き火を楽しむのだ。開高健の表現を借りるなら、ふくいくたるウイスキーの香りを楽しみながら、至福の時間を過ごす・・・。




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Comment
 
 エコ夫婦[妻]です [URL] #-
こんにちは♪ご無沙汰しております
山菜とりに行きたかったのですが
野暮用が多くいけませんでした。
うちのログ周りはまだまだ散乱しているので、ひまじんさんの山小屋裏がうらやましいです。主人とも言っているのですがうちは木を切りすぎてしまいました・・・・・
 2010.05.15 (土) 15:35 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
焚き火にあたりながらウイスキーをチビチビ。
満天の星を眺めながら、奥様、お孫さん、鮎釣りと、とりとめのないことを考えながら・・・。
いいですね。
私なんか、家のちゃぶ台に座ってビールをグビグビやりながら、考える事といえば釣れなかった魚とメタボの腹のことばかり・・・。
時間に縛られずにゆったりと至福の時を過ごすなんて、本当に贅沢な暮らしです。
本当に羨ましいなぁ~。
人間らしくやりたいな 2010.05.15 (土) 20:36 [Edit]
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
焚火、まさに男のロマンですね。
今や、キャンプ場でも、なかなか焚火はできません。あの燃える火を見ながら飲むのは僕も、やはりウイスキーが一番、似合うと思います。何を思うでなし、ただボンヤ炎を眺め星を眺めて飲む酒は最高です。
開高健さんが、お好きなのですね。
考えてみれば、現在のアウトドアの改組の人のような気がします。
僕は、椎名誠さんの「わしらわ怪しい探検隊」 「日本の川を旅する」の野田知祐。「森の生活」ヘンリー・Dソロー。に大きく影響を受けました。
6月には、鮎も解禁だと記憶してます。兵庫県の各地の川も鮎にイワナを待ち遠しく待ってる人が沢山いると思います。焚火で釣った鮎で一杯も、楽しみですね。^^
 2010.05.15 (土) 22:11 [Edit]
 あんこ [URL] #-
やっぱり焚き火には、ウイスキーですよね。ひまじんさんのおっしゃる通り日本酒や焼酎は似合いませんね。先日サントリーの山崎蒸留所へ行きましたが、樽熟成の数十年もの時間が焚き火とともに舞い降りてくる感じがします。

焚き火用の炉もちゃんと作られているのですね。羨ましい限りです。
焚き火とウイスキー 2010.05.16 (日) 14:45 [Edit]
 まるまる [URL] #-
ご無沙汰しています。
いよいよ鮎釣りの季節なのですね。
黄金の鮎が恋しいですよ。

奥様のスカーフもとても素敵な色合いですね。ますますそちらの生活が充実されてうらやましいです。

4月に風邪をひいて、グズグズしていました。またお帰りの時にはご連絡ください。
 2010.05.16 (日) 17:52 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 野暮用・・・生石に来れなくて残念でしたね。高原には連日、山菜採りのおじさん、おばさんが押しかけていました。それでもワラビやゼンマイ、スカンポは次々と出てきて、みんなたくさん採っていましたよ。また、遊びに来て下さいね。
エコ夫婦の奥さんへ 2010.05.17 (月) 07:01 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 現役で働いていたころは、私も亀丸さんと同じでした。ただ、メタボの心配がなかっただけです。
 ぜひ、メタボ対策をしっかりやって下さい。成人病になれば、好きな釣りも出来ません。飲まない、食べない、歩く・・・。
亀丸さんへ 2010.05.17 (月) 07:07 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 はい、開高健は好きですね。語り口が関西人そのもので、親しみが格別でした。
 この時期になると、青竹を割って串を作ります。焚き火の周りに串刺しの鮎を並べ、焼くのです。
 来客にこうして焼いた鮎を振舞うと喜ばれます。ウイスキーがうまい季節に心が躍ります。
たかたん さんへ 2010.05.17 (月) 07:15 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 サントリーの山崎蒸留所は私も行ってみたいですね。「山崎」「膳」などシングルモルトは高くて買えず、もっぱら角瓶です。それでも、焚き火とともに飲めば高級ウイスキーのようです。
 焚き火用の炉は10数年前に作りましたが、山小屋ならではのものです。住宅街で焚き火すれば消防車がすっ飛んできますからね。
あんこさんへ 2010.05.17 (月) 07:21 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 本当にご無沙汰です。元気にしていますよ。この間、2日連続でゴルフをしました。90を切ることは出来ませんでした。はっ、は、は・・・こんなもんです。
 そう、鮎の季節ですね。今年は鮎が多いようで、楽しみです。
まるまるさんへ 2010.05.17 (月) 07:28 [Edit]






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