ヘリの爆音に驚く由良の魚・・・

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  早朝、紀伊水道へボート釣りに向かった。生石山の中腹まで下ると、棚田が朝日を浴びて鏡のように光っていた。思わず車を止め、その美しい光景に見入った。すでに田植えは終わっていたが、天候不順のため例年に比べて遅れ気味らしい。

 由良湾を右に見ながら走った。風はなく、海は穏やかだ。今日はかなり沖まで出ることが出来るだろう。イサギや大きなアジが釣れてくれればいいが・・・。

 20分ほどボートを走らせ、沖合のポイントに到着した。すでに5隻の漁船やボートが来ており、様子を聞いてみると「あかんなあ」の答えばかり。やがて小さな漁船が私のボートのすぐ隣にアンカーを下ろし、ちょうど向かい合うように釣りを始めた。

 漁船のおいやんは話好きの78歳。10年前大病を患い、漁師を引退したらしい。気が向いたらこうして釣り糸を垂れ、魚が釣れても釣れなくてもそれでいいと言っている。「今日は潮が澄み過ぎている。これでは釣れんなあ」と、30分ほどであっさり釣りをやめ、寝そべりながら私の釣りを見物している。

 私は40号のオモリを付けた胴付き仕掛け。餌は沖アミで、カゴを沈めてアミエビの撒き餌をする。水深は38メートルで、30メートル付近で当たりがある。すぐに手のひらほどの小鯛やマルハゲが釣れてくる。2時間ほどで12匹釣れたが、その後は当たりはあるものの針に乗らない。

 場所替わりしようと、おいやんに挨拶しようと思ったら、こっくりこっくり舟を漕いでいる。かつて海の男だったこのおいやんは、日和が良ければ子供のころから馴染んだ海に出て幸せな半日ほどを過ごすのだろう。将来、私もこうして波に揺られながら、昼寝をしているかもしれない。

 ガシラでも釣ろうと、磯際に向かった。そのころから、空が騒がしくなった。自衛隊の双発の飛行機が低空で飛び回っている。P3Cという対潜哨戒機だろうか。由良基地には2隻の潜水艦が出入りしており、紀伊水道に潜航しているのを探索しているのだろうと想像してみる。

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 やがて、大型ヘリが何機も飛来し、これも低空を飛んでいる。やかましい上、すぐ上空を飛ぶので、釣りに集中出来ない。静かになったと思ったらまたやって来る。午後2時ごろまで飛び続けていたので、操縦士は昼食抜きのはず。さぞや腹が減っているだろうと、余計な心配をする。

 鳩山総理が夢見る東シナ海の「友愛の海」は、最近怖いことになっている。韓国の哨戒艦が北朝鮮(?)による魚雷攻撃を受けて沈没したし、中国海軍は日本領海を牽制するように徘徊している。

 「友愛の海」も「お話合い」もいいけれど、これからは海洋権益を守らなければならない時代だ。自衛隊は平和憲法に翻弄されながら、それでも有事に備えて日々訓練しているのだろう。政治が毅然としていないのが気の毒である。

 航空機の轟音のせいではあるまいが、釣果がはかばかしくないので早目に釣りを切り上げた。その夜、小鯛やマルハゲ、ガシラの鍋をつつきながら、ふと外を見ると下弦の月と金星(?)が寄り添っていた。ランデブーというのだろう。

 私も女房に代わって写真を撮ったが、酔って手が震え、どれも蛍が光の尾を引いているようにしか写っていなかった。だから女房の写真を採用。それにしても、今日は空に縁のある日だった・・・。

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コメント

大阪でも、毎日戦闘機が上空を飛んでいます。少し異常な感じですね。めったに見なかったですから。ひまじんさんのお宅から見える下弦の月はいいですね。星は、無数に見えるのでしょうか。

本当に、抜けるような青い空ですね。
スカイブルーとはこんな青のことなんでしょうね。
折角の釣り日和も轟音の中ではねぇ。
でも自衛隊員の皆さんには有事に備えて訓練に励んでいただきましょう。
それにしても、下弦の月と金星のランデブーとはロマンチックですね。
こんなに綺麗な空が見える生石山と由良湾ってやっぱりいいなぁ。

ジジィさんへ

 はい、星はたくさん見えます。標高が高いので、特に美しいと思います。生石天文台という青少年向けの施設がありましたが、自治体の財政不足なのか、閉館しました。夜空に夢がいっぱいあるのに、残念です。

亀丸さんへ

 うーん、天気だけは良かったですね。でも、釣果は良くありません。まだ水温が低く、潮が澄みきっていて・・・。見苦しい言い訳です。は、は、は。
 イカを狙おうと思っていますが、鯵が手に入らないのです。これは異常です。
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