イカ3杯、麦秋のイサギも釣れた

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  ここ和歌山も来週あたり梅雨入りしそうだから、その前に釣りに行っておきたい。女房は友人たちと旅行に行って、しばらく留守である。思いっ切り、羽を伸ばそう。11日の木曜日、アオリイカを狙うためボートを積んで由良湾に向かった。海は穏やかで、天気も申し分ない。

 今年、紀伊半島の沿岸で異変が起きている。アジが極端に少ないのだ。5月、6月は大型のアオリイカのベストシーズンで、生きたアジを餌に使うのだが、餌店では漁師からアジが入ってこないので頭を抱えている。和歌山の大手の餌店は従業員総出で釣りに行かせ、アジの確保に躍起になっているほどだ。

 釣りに行く前夜、5軒の餌店に電話を入れたみたが、どこもアジはない。こうなれば、自分で釣るしかない。由良沖のポイントに着くと3隻の漁船がアジ釣りをしていた。さっそく仕掛けを下ろすが、まったく釣れない。漁師も苦戦しているが、そこは職業漁師、ポツリ、ポツリ釣れている。

 漁師にアジを売ってほしいと頼んでみた。「民宿の釣り客の分を確保するのが精いっぱい。こちらが売ってほしいわ」と断られる始末だ。別の漁船に行くと、「イカ釣りでアジがないのか。うーん、気の毒やなあ」と、10数匹を分けてくれた。これで一安心だが、すでに昼を過ぎていた。

 やっと手に入れた貴重なアジだ。大切に、優しく操りがらイカ釣りを始めた。日が傾くまでまったく当たりがない。帰り支度を始めた時、やっとアジにイカが乗った。強烈な引きに耐え、網ですくった。1・2、3キログラムはありそうな立派なアオリイカだった。

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 港に帰ると、顔なじみの漁師が煙草を吸っていた。「ほほー、いいイカやなあ。アジが余っているんだったら、明日もやってみなよ。ボートはうちの漁船に繋いでおいたらいいよ」。そう言われれば、俄然やる気が起きてきた。山小屋に引き返し、翌日も釣りをすることにした。

 2日目。生かしておいたアジでイカを狙うが、当たりがない。退屈なのでアジ釣りの様子を見に行くと、馴染みの漁師の船も来ていた。その漁師が貸してくれた仕掛けを下ろすと、いきなり30センチを超える良型イサギが釣れた。その後2匹を追加したが、スマガツオは入れ食いだ。それほど美味しくないので5本だけクーラーに入れ、後は釣ってポイ、釣ってポイ・・・。

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 「回って来たぞ!」。漁師の大声が上がった。本カツオが回遊してきたのだ。私のボートの前で、あの漁師が大きく竿を曲げ、歯をくいしばっている。やっと姿を現したのは、横縞鮮やかな大きなカツオだ。別の漁船でもカツオが上がり、大騒ぎだ。私はそのような竿も仕掛けもないので、ただ指をくわえて見物するしかなかった。

 スマガツオに辟易させられたので、午後2時過ぎ、イカ釣りのポイントに向かった。釣れる時間には早かろうと思っていたら、早々と当たりだ。リールから糸が引き出され、イカはアンカーロープの方向に向かって行く。ロープに糸が絡めばそれで終わりなので、強引にロープから引き離す。何とか難を逃れて1キロ弱のイカを仕留めた。

 それから半時間後。竿先が海中に沈んだまま動かない。これはおかしい。そーっと、糸を引くと猛烈に走られた。イカが乗っているのだ。数分してヤエンという掛け針を装着した。うまく掛ったようだが、それからが大変だ。大量の水を吐き出しながらジェット噴射を繰り返し、潜ろうとする。

 竿を支える左手が痛い。無茶をして身切れや糸切れによって逃げられれば、ショックで2、3日寝込むかもしれない。数分のやり取りの末、ガバッと水を割ってイカが浮いた。網を差し出すと、また潜られた。また一からやり直しである。フー、フー言いながら、やっと取り込んだ。2キロと予想していたが、それでも1・6キロの大物だった。

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 釣った魚を山の仲間に配るため、早目に釣りを切り上げ、帰宅を急いだ。私は、今が旬の「麦わらイサギ」を刺身にしてみた。しっとりした脂が乗っていて、美味しかった。旬の肴を口に運びながら、女房が留守の一人酒を飲むのもなかなか乙なものである。年甲斐もなく2日連続で釣りに興じ、幸せだった・・・。

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コメント

相変わらず良い目にあってますね~!!

流石ですねぇ~。
イサギの刺身、良い色で本当に美味しそうです。
おまけにイカがデカい!!
次は本カツオの竿と仕掛けを持って・・・。

充実した2日間の釣りでしたね

アオリにイサギにスマガツオと魚種も多彩でさすがです。
お刺身も美味しそうで、さぞかしアルコールも進むと思います。
(奥様も留守ですし。)
あんこ父の釣りは相変わらず、とほほです。由良の方まで足をのばささいと駄目のようですね。

僕も、ほんの少しの人の親切や言葉で、俄然やる気が出たり萎えたりします。ひまじんさんも、それで二日目、頑張れたんだと思います。^^
回りの方々との円滑なコミニュケーションと、ひまじんさんの仁徳ですね。^^
アジが回って来ないと言うのは、やはり気候か大阪湾の埋め立てで海流が変わったんでしょうか?そのような報道レポートを見聞した覚えがあります。深刻な生態系への影響が出なければと思います。エサ屋さんが、店員まで動員してアジの確保に奔走しているとなる。漁師さんが逆に売って欲しいと、本当に深刻そうです。それでも、これだけの釣果が上がるんだから、本当に凄いです。きっと、ここまでなるまでには相当な修業を積んだんだと思います。また、鮎釣りも楽しみにしてます。

亀丸さんへ

 アオリイカはこのところボウズなしです。この時期ですから、そうたくさんつれませんが、1杯、2杯はかたいですよ。早く来ないとどこかへ行っちゃうよー。
 いやー、でかい本カツオにはびっくりしました。これからイサギの食いも活発になるとか。楽しみです。

あんこ さんへ

 イサギは刺身も美味しかったですが、煮付けはなかなかの味でした。女房が留守なので、ネットで料理法を調べ、煮付けましたが大成功です。
 私の場合はボート釣りですから、釣れるのですよ。お父さんにもボートをプレゼントしてあげて・・・

たかたん さんへ

 いやー、人徳なんてありませんよ。釣りのためなら体当たりです。
 アジが少ないのは異常なんです。漁師も泣いています。30センチくらいの大きなサイズはそれなりに釣れたり、巻き網に入ったりするそうですが、私たちが欲しいのは20センチ以下の中アジです。
 原因は、大阪湾の埋め立てでしょうかねえ。本当に困ったものです。
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