ツチノコを見た!

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     ↑ ネットで拝借したツチノコの写真

  朝早く、この同じ森に住んでいるドイツ人ピーターから電話がかかってきた。「ボク、見たよ!見たよ!」と興奮している。朝の挨拶は、大抵ジョークから始まるが、今回はいきなり驚くべきことをまくしたてた。

 話はこうだ--。ピーターの山小屋裏手の雑木林で「ボクの手首の太さくらいで、長さが30センチか40センチの蛇」がいた。飛びかかるように威嚇する。カメラを取って戻ると、その奇怪な蛇は姿を消していたと言う。

 その直後にピーターの山小屋を訪ねた地元の人から、正体は「ツチノコ」だと教えられたという。和歌山のこのあたりでも以前見たという人がいるし、全国各地で目撃例はたくさんある。いずれも「太くて短い」奇怪な姿形で、ピーターの目撃談とそっくりだ。

 ピーターの妄想か、幻か、少しボケてきたのか。もしかしてツチノコのことを知っていて、驚かそうと嘘をついたのだろうか・・・。私は一応疑ってみた。しかし、ピーターの口調は真剣そのものだったし、誠実な人柄なので嘘をつくような人間ではない。もちろん、ボケてもいない。

 もう一度確かめるためピーターを訪ねると、ちょうど買い物で山を下りるところだった。その動物は、頭と胴が同じ太さで、尻尾は急に細くなっている。鱗があり、汚い黒色だった。口は逆八の字のように吊り上っており、棒でたたくと、鼠のように「チュー、チュー」と二度鳴いた。手首の太さと言っても、ピーターは巨漢だから私の腕くらいの太さになる。証言は実に具体的だった。

 30年、40年前は、あちこちでツチノコを目撃する人が続出した。近年は余りそうした話は聞かなくなった。当時、広島かどこかで、ツチノコ探検隊が結成されたと聞いたことがある。「生け捕りしたら100万円」の懸賞金を出すなど、町おこし、村おこしに利用するようなケースもあったと記憶している。

 本当に実在するのだろうか。外来の大型トカゲと見間違えているのではないかという見方もあるらしい。ピーターが見たのはこのトカゲなのか、本物なのか・・・。トカゲの場合は足があるが、ピーターは「足、なかったよ。あれは蛇よ」と言い、外来トカゲ説を強く否定するのだ。

 グロテスクであるが故に、怖いもの見たさの心理が働いて人々の想像が作りだした架空の生き物かもしれない。しかし、それにしては目撃者が多過ぎる。真偽のほどは分からないが、この世にツチノコが実在すると信じる方が、愉快だと思う。

 ネス湖のネッシーだけでなく、日本各地でも河童やカワウソなどの伝説が多くある。UOF、火の玉、幽霊を見たと言う人も少なくない。実は私も子供の頃、自宅の裏庭にロケットが着陸したのを目撃した。長くそう信じていた。荒唐無稽かもしれないが、今でもその場面を鮮明に思い出すのだ。

 ツチノコはいる。ネッシーも河童もいるのだ。人々の心の中に、神や仏がいるのとさほど変わりはないと思うのだが・・・。

 

  
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コメント

 へぇー、つちの子ですか!! 凄いですね。そんな化け物、怖いですが、目撃体験は、羨ましいですね。
 そう云えば、日本オオカミの最後の一匹が、紀伊山地じゃ無かったでしょうかね。好いですね。ほっとしますね。自然は広いですね。暫くは100万円に、目が眩んで、地面に注意の日々が続きますね。イッヒッヒ!! 
 一匹取れたら、鼻輪を通して、友釣りなんて事には為りませんかね。実物には、遭遇はしたくありませんが、写真では是非ともお目に掛りたいものですね。後日譚の方も、宜しくお願いしますよ。兄貴~。功労者ピーターさんにも宜しく、エールを送って置いて下さい。

“ツチノコ”とは又、お懐かしい。

長らくご無沙汰しています。

30年ばかり前、朝日放送ラジオの「おはようパーソナリティ中村鋭一です」で、山本素石氏率いる「ノータリン・クラブ」の“ツチノコ探検記”をよく聞いていました。
 この番組では、鋭ちゃんの「フナズシ」の話とか「山よりデッカイ猪は出ん」とか印象に残っていて懐かしいです。
「ノータリン・クラブ」も扇のカナメの素石氏がお亡くなりになると同時に自然消滅してしまい、惜しまれてなりません。
誰か再興してくれたら参加させてほしい、などと思っています。

ツチノコって、懐かしい名前です。
人間って夢とロマンがある方がいいと思います。(●^o^●)
誠実なドイツ人のピーターさんが見たと言うんだから、ツチノコかどうかは解らないけど、何か怪奇なヘビのような生き物をきっと本当に見たんだと思います。
この噂が、広がって生石高原のあたりでは、ツチノコブームが再燃したりするのでは??などと思いますが、そうなっては静かな生活ができなくなるかもですから、静かなブームになると、楽しそうです。^^

アガタ・リョウさんへ

 今も「生け捕り懸賞金」があるかどうか分かりませんが、お金が欲しいので釣りの網を持って徘徊しましょうかねえ。
 昨日ピーターに会ったら、「ボクもカメラ持って探すよ」なーんて言っていました。

無名草 さんへ

 訪問、ありがとうございます。6月15日の「ノータリン」を読ませていただきました。今西さんにお会いしたこともあって、放埓でとぼけた人柄に魅せられたものです。鋭ちゃんからは自著「愛釣紀」をもらったことがあります。山本素石の「放浪記」は今も愛読書です。でも、「ノータリン」は知りませんでした。夢のようなことを本気で遊ぶ時代が懐かしいですね。一緒に「ノータリン」をやりましょうか。

たかたんさんへ

 そうなんです。これを書いた後、生石がツチノコ騒ぎになったら困るなあと思ったものです。でも、冷静に考えると、当ブログを読んで下さるのは奇特な少数の人たち。そのような心配はなさそうです。ピーターとは一緒に探索しようと話しています。

ノータリンクラブは存続していますよ

何気なくノータリンクラブで検索していたら、このブログに行き当たりました。ノータリンクラブが消滅していると書かれていたので事実をお知らせします。確かにノータリンクラブは超高齢化していますが、クラブそのものは今も存続しています。なお、ノータリンクラブについて詳細を知りたい方は拙著をご覧下さい。説明すると長くなるので詳細は拙著『渓流彷徨』、『わが愛しの渓流よ 永遠なれ』でノータリンクラブ秘話などを書いております。なお、拙著は2冊とも友月書房刊行です。
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