森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

孫に会い、愛犬と遊び、映画を観る

  急に思いついて生石山を下り、大阪に向かった。しばらく会っていない孫の顔を見てみたい。ついでに娘の愛犬「ピー助」と遊ぼう。山奥で暮らしているので、たまには都会の空気に触れてみたいという気持ちもないではなかった。

 息子夫婦のマンションを訪ねると、男の孫は居間をしっかりした足取りで歩いていた。この前に会った時は、ようやく立ち上がれる程度だった。髪の毛も伸びていて、可愛くなっている。成長の早さに驚かされた。

 来る途中の釣り具店をのぞくと、ボート用の玉網の柄が格安で売られていたので買った。これを孫に持たせてやると、二本継ぎの柄を伸ばしたり、入れたりして無心に遊んでいる。むっ、これは・・・。今から釣り道具に馴染ませ、もう少し大きくなったら釣りに連れて行こう。そして釣り好きにさせたいと思う。

 釣りは、想像力を育む遊びである。海も川も水面の下は神秘的な世界だ。魚の生態も不思議である。釣り糸を垂れている時は、ボーっとしているように見えるが、実は目に見えない水中の神秘と不思議にありとあらゆる想像力を働かせているのだ。

 子供の頃の神秘体験が多いほど、豊かな想像力と創造力を育むという米国の社会学者による調査を読んだことがある。使われていない怪しげな部屋のある家で暮らす子供にも、同じ効果があると書いてあった。

 孫の頭を撫でてやり、次は娘のマンションへ。ドアを開けると、1年近く山小屋で暮らしていたピー助が飛びついてきた。夕方、近くの河川敷へ散歩に連れて行った。長い距離を歩かせたので途中で座り込んでしまい、抱っこして帰った。ピー助は私と女房の間を行ったり来たりし、健気に尻尾を振り続けていた。

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 翌日、女房は用事があるというので、映画を観ようと思った。映画好きの娘は、大鐘稔彦原作の「孤高のメス」を薦めてくれた。脳死移植がまだ法的にも確立していない頃の話で、主人公の医師は批判覚悟で、患者を救うため脳死の少年の肝臓を移植するというストーリーだ。

 主人公を演じるのは堤真一で、手術室に都はるみの演歌を流しながら難しい手術に挑むシーンが面白かった。しかし、看護婦役の夏川結衣の好演が主人公を凌いでいた。手術の場面は「はいっ」と言って器具を渡すだけだが、マスクの上に輝く目が巧みに演技する。こんな素晴らしい女優を久し振りに見る。

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 帰りに書店に立ち寄り、いい本に出会った。辰濃和男著「ぼんやりの時間」(岩波新書)だ。このブログでは、私の暮らしぶりを表現するのに「ぼーっとしている」と書いてきたので、この本のタイトルに飛びついてしまった。

 氏は私よりひと回り以上年上だが、かつての私と同じ職業で、しかも静岡県の山奥に山小屋を持ち、多くの時間をぼーっと過ごしている。名文家という点を除けば、共通点が多い人である。まだ序の所だけしか呼んでいないが、「ぼんやり」の時間を持つ心の豊かさを説こうとしている。機会があれば、ぜひこの本を紹介してみたい。

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 1泊2日の小さな旅から山小屋に帰ると、霧の中でササユリが咲いていた。この愛すべき花を眺めながら、ぼんやりとした時間を過ごそう・・・。

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Comment
 
  [URL] #-
はじめまして
rovinpopoと申します。
楽しく拝読させて戴いております。

ご夫婦で素敵な暮らしをされて・・・
羨ましい限りです。

以後宜しくお願い致します。v-398
 2010.06.29 (火) 16:35 [Edit]
 タマモクロス [URL] #-
是非是非!お孫さんを釣り好きにしてもらいたいものですm(_ _)m
子供の遊びはやはり、01の世界では、なく大自然で遊んで欲しいもんですな~
次世代 2010.06.29 (火) 21:34 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
お孫さんに会ったり、映画を見たりして、とても良い時間を過ごされましたね。
私も孫の成長はホントに早いと感じます。これは自分の子供のように毎日見ていないからなのでしょうね。
まだ一年チョットの田舎暮らしですが、都会の空気に触れると懐かしさを感じるようになりました。
都会が懐かしい 2010.06.30 (水) 03:39 [Edit]
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
良い時間を過ごされたようですね。^^
今から、お孫さんに釣りを仕込む計画ですね。それは、本当に楽しみですね。僕も、この夏に孫(外孫)に会える予定なんですが、なんか考えるだけもドキドキです。^^
ワンちゃんが、河川敷で座ってる図、ワンちゃんの切ない感じが出て凄くいいです。動物の仕草って
なぜに、あんなに愛くるしいのか。なついてくれてたら、またその思いも格別になります。
「ぼんやりの時間」うん。これは、タイトルがいい。非常にいい。^^
僕も、本屋で見てみます。
薄いピンク色のユリはササユリですか、僕が生石高原でみたのと同じなのかな???背が低かった。同じ様な色をしてたと思います。(もはや、細部までの記憶が。。。(*_*))
★生石高原のアップは多分、3日後ぐらいになりそうです。急いで写真の整理をします。
 2010.06.30 (水) 09:07 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 訪問していただき、有難うございます。つまらない事を性懲りもなく書いていますが、お付き合いのほど、よろしくお願いします。
 素敵な生活かどうかは分かりませんが、豊かな自然だけが取り柄です。商店も図書館も映画館もありませんが、むしろ不便を楽しんでいると言った方がいいかもしれません。有難うございました。
rovinpopo さんへ 2010.07.01 (木) 06:50 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 いつもブログで笑わせていただいています。その才能に感心しています。
 孫を釣り好きにしてやろうと、手ぐすねを引いています。ゲーム機より自然ですよね。将来はボーイスカウトに入れましょうかねえ・・・。
タマモクロスさんへ 2010.07.01 (木) 06:54 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 なるほど、孫の成長が早いのは、久し振りに会うからですね。次はおしゃべりしているかもしれません。
 都会は2、3日くらいはいいですが、長くいると息が詰まりそうになります。やはり、青い海を眺めている方がいいですね。
ハカマ さんへ 2010.07.01 (木) 06:59 [Edit]
 無名草 [URL] #-
ピー助ちゃんが見ている景色は私にとっては大変に懐かしいものです。

河内長野に来るまでは、この写真の左側の土手下のマンション(**サイド・コーポ)に長年住んでいました。この土手上の道は、いつもの散歩コースでした。

この地域は、淀川からの川風が入るので、冬は寒いですが夏は過ごしやすかったです。

但し、梅田寄りの方はアスファルトの照り返しと車の排気ガスとクーラーの排熱で暑い々々。
懐かしい風景 2010.07.01 (木) 07:05 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 おはようございます。まずはササユリです。生石高原で御覧になったのはササユリです。ただ、高原は風が強く、大きくならないのです。森の中に咲くユリはスーッと茎が伸び、とても美しいのです。
 河川敷に座る愛犬の写真は娘が撮影したものです。私には平凡な写真しか撮れません。ワンちゃんの仕草は本当に可愛いですね。
たかたん さんへ 2010.07.01 (木) 07:06 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 はい、道の左手にはたくさんマンションが建っていました。ここに住んでおられたのですね。懐かしいと思います。
 当日は蒸し暑い日でしたが、河川敷の道は涼しい風が渡り、とても気持ちが良かったです。
無名草 さんへ 2010.07.01 (木) 07:13 [Edit]






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