森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

日本サッカーと日本の誇り

  日本のサッカーW杯は南米パラグアイに破れ、ベスト8はならずに終わった。しかし、岡田監督も選手たちも、悲観的な前評判を見事に覆し、健闘した。チームは今日の夕方、関西空港に帰って来る。

 私も眠い目をこすり、最後までテレビ観戦した。延長戦からPK戦へ。ここまでくると、選手の技術や気力などが物を言う世界ではなかろう。「運」が支配するとしか言いようがない。

 顔に日の丸をペイントした現地サポーター、街に繰り出して応援する若者たち、テレビの前で一喜一憂する人たちにとって、思いの半分は悔しかったろうが、「日本はよくやった」というおおらかな気持ちで納得したに違いない。

 思えば、こんなに「日本」を強く意識するのは、このW杯か五輪くらいなものだろう。世界の舞台に立つ日本選手に声援を送り、勝てば「日本の誇り」に酔いしれる。そのことは当たり前の国民感情で、どの国だって同じだろう。

 しかし、日本の本当の誇りは中空にさまよっている風船のようで、とらえどころがない。スポーツの世界にかろうじて「日本」とか「誇り」の姿が見えるだけだ。

 日本の誇りとは何だろう・・・。

 戦後の高度成長で世界第二の経済大国になり、豊かになった。しかし、90年代のバブル崩壊で夢のような時代は終わった。経済力、先進技術、モノづくり、高い教育水準などが揺らぐと、それらを「誇り」と信じていた多くの国民は自信を失った。

 本来、経済が貧しく、技術や教育が低くても、その国には国の誇りがある。私たちは戦後の豊かさを誇りであると勘違いしていただけだと思う。誇りの拠り所といったものが失われているのではないか。

 その国民が拠って立つ基本精神は、憲法に書かれていなければならないというのが私の考えだ。参院選は後半戦に入っているが、自主憲法の制定がさほど論戦にならず、不思議でならない。

 言うまでもなく、現行憲法は戦勝国アメリカが草案を書いた。日本の再軍備を阻む良く出来た平和憲法だ。しかし、現在の陸海空の戦力は強力であり、憲法をどう読んでも自衛隊は違憲だろう。それなのに政治は姑息な憲法解釈を繰り返し、国民を欺き続けている。

 この国家の根幹部分で国民を騙すような国に、本当の誇りなど持てるのだろうか。何も平和憲法を否定するものではなく、国民の総意によって独立国家としての憲法を作り直さなければならないと思う。そして現行憲法から抜け落ちている日本文化の尊さとそれを継承する大切さも謳い上げなければならないだろう。

 国民が自前の誇り高い憲法を手に入れてこそ、日本への誇りを持つことが出来るのではないか。何でもかんでも外国との比較ばかりして一喜一憂するのは馬鹿げている。

 W杯を観戦しながら、ふと思いついたことを書いてしまった。余計な事かもしれないし、思慮が浅いかもしれない。年を取って、こらえ性がなくなって困ったものである・・・。

 
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   08:28 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
心からの拍手を送ります。
日本代表の大健闘ぶりに、若い人たちまでが、「日本人であることを誇りに思う」的な発言が時折のニュース番組などで垣間見ることができ、やっぱり今の若い人にも熱い心がまだ、あるんだと感じました。国民の中にまだ、このような熱い心が少しでも残ってるなら、まだ日本は大丈夫かななどと少し安堵の気持ち出ましたが、そこを誘導するのは政治家の仕事でしょう。確かに選挙に通らないと何もできないのかも解らないけど、政治家の皆さんにも熱い志を持ち国政に携わって欲しいです。
ひまじんさんが、感じられる憲法改正も、大きな我が国の問題点なのにどうして、こう国民の認識がないのか不思議に思います???GHQが、草案を書きそれを我が国が受け入れたと言う歴史的な事実を知らない人が多いと思います。サンフランシコ平和条約などもしかりです。私達、戦後生まれの人間は、やはり物的豊かさに国も国民も胡坐をかいてしまって勘違いをしてしまっていたのかな?などと感じます。
また、僕の両親などの戦争体験者は、あまりに苦しい時代に生き戦争アレルギーと言うのもおかしいけど、どこか逃避し平和で戦争に巻き込まれないならと言った気持ちが強く見られました。そのような背景も戦後の問題を先送りにした、せざるを得なかった背景かも解らないなと理解はしてます。
日本より遙かに後進国とされていても、自国に誇りを持ち生きてる人達が沢山いる。誇りとは何か?と問われたなら、僕は言葉に詰まりますが、自分の国に誇りを持ってる人達は完結に答えるでしょう。
日本も、何時かは「我々は、日本と言う国に誇りを持ってる。」と国民が言える日が来て欲しいです。
 2010.07.01 (木) 11:44 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 拍手をいただき、有難うございます。正直言って、たかたんさんのこのコメントを私の文章にそっくり連結させたい気分です。そうすれば、舌足らずのところが、見事に補完されるのではないでしょうか。
 物的豊かさに国も国民も胡坐をかいてしまって・・・まさにその通りだと思います。「日本と言う国に誇りを持ってる」と、言える時代が来ることを切に願っています。コメントに心が通いいました。 
たかたん さんへ 2010.07.01 (木) 19:50 [Edit]
 アガタ・リョウ [URL] #-
誇りとは、何ぞや。私は単細胞ですから、私の誇りとは、以下の通りと為るでしょうか・・・

単純明快な約束事(嘘をつかない。誤魔化さない。逃げない。約束は守り通す。私心を捨てる。私情に溺れず、筋を通す。努力する。責任を取る。・・・etc)を守り通す、貫き通す覚悟をして、愚直に行動する姿に、誇りが生まれ、光るんだと思います。
人は、立ち向かうべき有事の際に、二者択一の場面に遭遇した時に、揺らぐ未練の束を立ち切って、愚直に行動する潔さと傾注する努力の過程に、美学を見て知り、精神の誇りを感じ、持つのではないでしょうか。

来るか来ないか分からない有事の際の、当然に襲うであろう価値観の葛藤・未練の揺さぶりに対して、精神の深い処で持ち続けて居なければ為らない死生観に基づいて、精神の鍛錬をして置く。詰まりは、逃げない覚悟が、誇りの確芯部分だと夢想している次第です。

勿論、私にはそんな精神性など、皆無ですけどね。へへへ。
 2010.07.01 (木) 21:39 [Edit]
 kumoki [URL] #-
たかたんさんが書かれた「日本より遥かに貧しいとされていても誇りを持って生きている人たち」に実際に出会って、わたしも日本人としてそれほどの誇りがあるかどうか疑いました。「日本は進んでいる」「すばらしい」と外国人に言われる度に、違和感を覚えます。
でも今回のワールドカップでの日本チームの健闘は、誰もが誇りに思いましたね。オランダ戦も、パラグアイ戦でのPKも、選手たちはすばらしかったと思いました e-420
 2010.07.02 (金) 08:13 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 おはようございます。明け方から激しい雨が降っています。それでも、友人のヤマガラは餌をねだってウッドデッキでホバーリングを繰り返しています。
 誇り・・・。国家の誇りとは別に、人の誇りも多様ですね。「逃げない覚悟」は深い意味があって、その通りだと思います。
アガタ・リョウ さんへ 2010.07.03 (土) 07:31 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 おはようございます。日本は今、梅雨の真っ盛り。九州では豪雨のため死者も出ています。雨は当分続くとの予報です。関西では、祇園祭の山鉾巡行の17日が梅雨明けの目安なんですよ。
 外国に住んでいらっしゃると、特に「日本」を意識し、国の誇りを問い直すことが多いのではないでしょうか。私など、それほど外国を知らないので、誇りも独りよがりになっています。
kumoki さんへ 2010.07.03 (土) 07:48 [Edit]






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