ヤマガラとの交遊は小さな幸せ・・・

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  私たち夫婦の幸せなひと時について書いてみようと思う。のろけ話を語るには、ちょっと年を取り過ぎた。そういうのではなく、毎日、毎日、山小屋にやって来る野鳥ヤマガラとの交遊である。

 朝起きるとまずウッドデッキに出て「ピュー、ピュー」と口笛を吹くと、待ちかねたようにヤマガラが飛んで来る。手のひらに載せたヒマワリの種を食べさせるのが、お互いの朝の挨拶である。少し遅れて起き出す女房もデッキに出て、餌をやりながら「ピーちゃん、たくさん食べるのよ」などと会話を交わすのだ。

 同じ顔つきなので見分けはつかないが、この山小屋を縄張りにするヤマガラは20~30羽くらいいるように思われる。これらをよく見ると、三つのタイプに分けられる。

 第一のタイプは、人を恐れることなく手に乗る可愛げのある鳥だ。第二は近くまで寄って来るが決して手には乗らない警戒心の強い鳥。第三のタイプは目の前にある餌に辛抱たまらず、手の餌を咥えるとひったくり犯のように飛び去っていく。

 手に乗るヤマガラは家族の一員のように可愛い。手の上でちょこちょこ歩くのでこそばゆい。餌を咥える前に、こちらの目をじっと見つめ、時折首をかしげたりする。黒いつぶらな瞳には猜疑心のかけらもない。

 ヒマワリの種を近くの木の枝に運び、上手に足で押さえつけ、一撃で殻を弾き飛ばす。脂肪、蛋白質、鉄分、炭水化物など栄養たっぷりの実を無心に食べる。1分ほどで食べ終えると再び飛来して来る。その繰り返しだ。

 手に乗らない臆病なヤマガラにのために、餌はあとで餌台に置いておく。そうすると、入れ替わり立ちかえり飛んできてにぎやかになる。餌がなくなると、どこかへ遠征に行くのか姿が見えなくなるが、1、2時間するとまた帰って来るのだ。

 お腹がすくと、窓辺でホバーリングして餌をねだるのだ。山小屋の裏手のベンチに座ってぼーっとしていると、餌を欲しがって肩に止まったりする。窓を開けておけば部屋の中に入って来るので、追い出すのに一苦労する。

 ヤマガラの偉いところは、ついばんできた餌を奥さんか、亭主か、それとも友人か分からないけれど、気前よく口移しにして分け与えるのだ。そんな姿を見ていると、ほのぼのとする。これぞ友愛精神というのだろう。それに比べると、政治家が説く友愛はどこか空々しい。

 女房以外、誰とも話さない日が多い。そんな森の生活だから、ヤマガラとのコミニケーションは心がなごむ。夫婦でヤマガラを相手に遊んでいると、心が穏やかになり、小さな幸せを感じるのだ。

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コメント

いや~、泊めていただいた時に見たヤマガラ、本当に可愛かったですね。
でも動きが素早くて、私のカメラにはうまく収まりませんでしたが・・・。
野生の鳥が手の上で悠々と餌を食べるなんて、ひまじんさんご夫婦に心を完全に許しているんですね。
人の優しさを見抜けるなんて、賢い鳥です。
でも、魚達にとっては本当に怖い存在のご夫婦ですが・・・。

 凄いですね。ヤマガラの『おみくじ引き』なんて、芸物が有名な小鳥ですし、冬に山の小道を歩いて居ると、身近にヤマガラの小群れが木々を渡って行きます。本来の人見しりの薄さが、特徴の小鳥なのでしょうが・・・

 兄貴御夫婦の雰囲気が、ヤマガラには、きっと自然の中に溶け込んで見えるのでしょうね。相性だとか、雰囲気を感じ取って居るのでしょうね。
 
 私の方は、冬の使者・ジョービタキの初代さんには、そんな通い合う物を感じて居ましたし、現在、廊下の前の楓の木で抱卵中のキジバトも、四畳半のフェンス、窓辺の雑木に遣って来る時が有ります。きっと、何か、人間と小鳥の中にも五感で通じ合う物があるのでしょうね。ヤマガラ達の中には、兄貴の巣箱から巣立った物が居る筈ですよ。ヤマガラ達にして見たら、兄貴・姉貴は、実家の風景の一部として、刷り込みの中に、写っている筈ですよ。羨ましい限りの『人と自然の渾然一体』の森の暮らし振りですね。

かわいいですね

うわぁ、ヤマガラってまんまる頭でかわいいですね。
ここらあたりでは、スズメやカラス、ヒヨドリくらいしか見ることがありません。

ヤマガラとのふれ合い、
ブログを見るだけでも心なごみます。
実際だともっと通じるものがあるんでしょうね。

いいなぁ~。

野生の鳥が手に乗るようになるまでには、随分と根気と時間がかかったでしょうね。^^やっぱり、鳥とは限らずに動物にも性格があるようで、なつくと可愛いく愛情がでますね。自然と一体化した生活、すばらしいです。
★「ぼんやりの時間」本屋では、見当たらなかったのでネットで取り寄せたのが2日ほど前に来ました。^^
今、塩野七生さんのローマ人の物語をメインに同じく「海の都の物語」や群ようこさんと併読中ですが、すでにお出かけ用のポシェットに入れています。楽しみです。

亀丸 さんへ

 一番上の写真、私の手です。手の甲の黒さに注目して下さい。真っ黒でしょう?いかに行っているかの証拠です。
 ヤマガラは確かに心を許しています。本当に可愛いです。また、見に来て下さいね。

アガタ・リョウ さんへ

 このヤマガラをさらに手なずけて、なにか商売ができないでしょうか。スーパーの店先で子供に触れさせ、販促に使うとか・・・。
 アガタさんのブログを読んでいると、野鳥が多く出てきます。手には乗らないでしょうが、小鳥との交遊、愛情が感じられますよ。

ちゃみ さんへ

 ご無沙汰しています。コメント有難うございます。
 ここ山小屋のある森は野鳥天国です。名前を知らない鳥が飛び交い、様々なさえずりが聞こえます。私が知る野鳥はほんの少しだけです。その中で、ヤマガラと知り合えたのは良かったです。

たかたん さんへ

 手に乗るまで、それほど時間はかかりませんですた。人をそれほど恐れない鳥なのでしょうね。
 「ぼんやり」を取り寄せましたか。これからの人生に役立つかもしれませんね。私なんか「ローマ物語」はすぐに挫折しました。すごいですね。
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