思わぬお金が・・・

  わが山小屋のポストに、分厚い封書が入っていた。差出人は町役場の税務課である。首を長くして待っていた通知である。「おー、来たぞ、来たぞ」・・・。その場で封を切った。

 全部で13枚の書類が入っていた。各年度の固定資産価格決定通知書、固定資産税賦課額変更通知書、そして最後の1枚が「過誤納金還付通知書」だ。これを待っていたのだ。いかにもお役所らしい難しい文字が並んでいるが、要するに、誤って収めていた固定資産税をお返ししますという通知なのだ。

 その額は約5万円。予想していたより多く、小躍りした。働いていた頃はボーナスや、払い過ぎた税金の還付など思わぬお金が転がり込んでくることもあった。しかし、年金生活者には1円たりとも臨時収入といものががない。

 日産のカルロス・ゴーン社長に比べたら塵のような金額だが、私たちにとっては大金だ。お盆に集まる子供たちや孫に、国産黒毛和牛のすき焼きでもご馳走できよう。

 そもそも、この森に住む仲間から「手続きすれば、還付がある」と聞いたのがきっかけだった。山小屋を月1回以上利用している場合は、5年に遡って固定資産税が減額されるという規定があるのだが、還付の手続きは色々と面倒だった。

 まずは役場へ行って、係の人の話を聞いた。月1回以上の利用を証明するためには、5年間の月別電気料金の領収書が必要だと言う。月々基本料金以上を支払っておれば、還付の対象になるのだ。

 山小屋に定住し始めて3年になり、それまでも月1回以上は利用していたので問題はない。しかし、電気料金の領収書は捨てているので手元にない。そこで関西電力の営業所に出向き、過去5年分の領収書を欲しいと頼んだ。「記録を取り寄せることが出来ますが、ただし有料です」との説明だった。

 後日、680円の料金を振り込むと、領収書が送られてきた。これを持って再び役場へ。税務係の説明不足もあって追加の領収書をもらわなければならない。そんな煩わしいこともあったが、ともかく手続きは済んだ。そして、間もなく還付金が振り込まれてくるのだ。

 払い過ぎていた税金を取り戻すのは、住民の当然の権利である。しかし、お役所は様々な住民の権利について十分公報していない。だから知らなければ損をする仕組みになっている。

 山小屋を建てて16年になる。5年分の払い過ぎは取り戻せたが、11年間もずーっと払い過ぎていたことになる。もう少し早く還付の事を知っていたらと思うと釈然としないが、ま、それでも5万円の臨時収入だ。悪い気はしない・・・。
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コメント

払っていた税金が還付されると、本当にニンマリしますよね。^^
金額は、わずかでもなぜに、ああもニンマリとなるのか?きっと、人により表現は違えども、みな同じだと思います。
手続きの為に何度も役所を往復、必要書類集め等の煩雑さやを乗り超え勝ち得た気分です。
なぜか働いてた頃の給料日、ボーナス支給日よりも感激が高まります。
役所も結構、還付、減免、給付などの良い制度があるのに、なぜかあまり一般に知られてない制度が多いようです。
行政側も、この辺りをもっとアピールしてくれたらいいのにと思います。

こういうの、制度としてはありますが、手続きをしないと返ってこないのがいかにもお役所らしいですね。
返してもらえるべきものなら、役所の方から返しに来るのが筋だと思うんですが・・・。
今乗っている会社のプレジャーボートはディーゼルなんですが、『軽油免税』という制度があります。
軽油を買う時に支払う軽油税は道路の財源に使われるんですが、ボートなどや機械など、道路と関係ない用途に使用した場合は還付される制度です。
今手続きを進めているんですが、とにかく面倒なんです!!
準備する書類は多いし、毎月府税事務所に行かないといけないし・・・。
わざとそうしているんだと思うんですがね。

たかたん さんへ

 確かに、ニンマリです。ただ、行政からお金を取り戻すには、かなりのエネルギーが必要ですね。
 このような山奥にまで、行政サービスは行き届かず、これも大きな問題なのです。

亀丸さんへ

 わざとそうしている--本当にそう思います。なーんか、してやっているという態度がありあり。当然の権利なのにねえ。
 軽油免税・・・初めて知りました。毎月役所に通うのも大変ですね。でも、取り返さないと悔しいし。意地でも取り返して下さい。 
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