森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

誰も責任を取らないのか・・・参院選

  参院選が終わって、2日目の朝を迎えた。与党民主党は大惨敗し、参院の過半数を得られなかった。法案を通すことは容易でなくなり、国政の停滞が心配される事態を招いた。

 私は固唾を飲んで見守っている。民主党は、国政の混乱をもたらす敗北の責任を誰がとるのか・・・。

 責任を一番目に問われるのは菅総理だろうが、開票が終わらないうちから早々と側近に続投を明言した。選挙の最高責任者である枝野幹事長、実務責任者の安住選対委員長とも、今のところ責任を取る気配はない。

 これはどう見ても、美しくない。政治は中身はもちろんだが、立ち振る舞いも美しくなければ国民から軽蔑されよう。責任ある者は、問題があれば責任を取るのが世の常識である。まして、国民から選ばれた政治家には、出処進退の潔さが求められると思っている。

 唐突だが、「忠臣蔵」について書いてみたい。赤穂浪士は主君の仇を討つため、一年余の周到な準備をしたうえ討ち入り、吉良上野介の首をとった。泉岳寺の主君の墓前に報告した後、四十七士はいくつかの藩に引き取られ、幕府からもたらされる切腹、斬首、助命のいずれかの沙汰を待った。

 主君の仇を討つ美談として、今日まで演劇、映画、小説、講談などを通じて伝えられている。私はよく「葉隠」の山本常朝を引き合いに出すアホの一つ覚えだが、常朝はこの美談を一刀両断にしている。

 彼は言う。まず、1年余りも準備をするとは何事か。その間に相手が病気で死んでしまったらどうするのかと。つまり、直ちに主君の恨みを晴らせと言っている。成功、失敗を考える前に、まず刀を抜けというのが常朝の考えだ。

 そしてここで言いたいのは、常朝の次の一喝である。どうして泉岳寺で腹を切らなかったのか。これぞ、武士の汚点であると断言する。幕府の沙汰があるまで、自らの責任をとらない優柔不断はお上品な「上方風」と軽蔑している。

 別に政治家は昔の武士でないから、武士道、葉隠とは関係がないかもしれない。しかし、責任の取り方は武士であろうがなかろうが、結果と責任の関係は今も昔も変わりがない。まして人の上に立つ人間は、常に出処進退の覚悟を持っておくべきではないか。

 政権与党とは、国民から安定した国政を負託されているのだ。それが自らの失政によって国政の混乱を招いている。その責任を誰も取らなければ、この世のルールを無視するのに等しい。

 仮に、枝野幹事長たちが辞めたくても、党内事情で辞められないというなら、それは間違っている。国民は政党がかくあるべきという前に、政治家としての矜持を問い質しているのだ。

 一刻も早く責任を取り、けじめをつけるべきと思うが、どうだろう。憂国の士・・・はい、私の事だが、腕を組みながら難しい顔で事態を見守っている。
 
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   11:25 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 アガタ・リョウ [URL] #-
 武士道とは、死ぬ事に見付けたり。それでは、死ぬ事とは、早く死ぬ事為り。それでは、死ぬ事に付いて、どの様な精神で、どの様に日々を送り、主君に仕え、武士の人心を掴んで奉公の一生を送るか。男の働き盛りの40を想定して、鏡に向かって間抜け面の訓練をせよ。疲れ切った時程、確り化粧をしろ。有事に当たっては、未練は捨て断行せよ。思案・未練の粒は、日常にて一生懸命に考えて置け。武士道とは、死ぬ事に見付けたり。

      こんな趣旨?でしたですかね。もう、40年以上も前の事です。
 
 これを思う時には、椿三十郎の中に出て来る伊藤雄之助さんが演じた御家老の顔を思い浮かべて、あの長~い馬面と、訥々とした喋り方、その奥方の楚々とした立ち振る舞いを、脳裏に走らせているんですよ。三船敏郎・加山雄三・伊藤雄之助と良い映画でしたね。

 2010.07.13 (火) 14:05 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 よく降りますねえ。今も激しい雨音が聞こえてきます。山小屋の外では、ガマガエルがじっと雨に打たれながらじっとしています。棒でコンとたたいても辛抱しています。選挙結果にオタオタする輩より立派です。
 武士道・・・その通りですよね。ただ厳密に言うと、新渡戸稲造の武士道は儒教の道徳律が強いのですが、常朝のそれは「死」の思想ですね。内輪げんかで刀を抜いた側は罰せられず、逃げた方が腹を切らねばならないという考えです。つまり、戦場の考えと言ってもいいのではないでしょうか。 
アガタ・リョウ さんへ 2010.07.13 (火) 19:05 [Edit]
今回の参院選、民主のタレント候補者の顔ぶれは、国民をバカにしている感がたっぷりでしたね。
あれで勝てると思っている神経が信じられません。
再びねじれで国政が停滞してしまう・・・。
一体どこがまともな政治をしてくれるんでしょうね。
 2010.07.14 (水) 11:10 [Edit]
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
7月12日のコメントのお返事、まさに僕の心のモヤモヤが吹き飛びました。ありがとうございました。
誰が、責任を取るのか。確かに選挙に負けた。しかし、本当の責任は鳩山元首相、小沢元幹事長、政局を混迷のどん底に突き落とした、社民党にもあるように思えますが、後を継いだとは言え、現内閣もそれなりの覚悟は必要だと感じます。そこに武士道の心ですね。これに思い至るまで、丸一日かかりました。^^
もうすぐ、待ちに待った梅雨明けです。ひまじんさんのリアルな引き込まれワクワクする描写の釣りのお話、待ってます。^^
 2010.07.14 (水) 11:10 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 今回の選挙を見ていると、以前に比べてタレントの威力は低下しているようですね。これが当たり前なのでしょう。それでも、ヤワラちゃんなんかは大量得票ですから、確かに馬鹿にしてますね。
 ねじれ国会で、菅内閣はそう長く続かないように思います。どうも、日本の政治は安定しません。若い人に気の毒です。
亀丸 さんへ 2010.07.14 (水) 18:54 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 コメントの返事に納得していただき、そして過分のお言葉、有難うございました。
 消費税が敗因と言っていますが、その始まりは昨年来の政権運営の問題だと思っています。
 そして誰も責任を取らない。普通の会社では考えられないですね。約束を守る、ウソをつかない、責任を取る--は常識。子供にも説明がつきませんね。
たかたん さんへ 2010.07.14 (水) 19:02 [Edit]






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