森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

天然鮎の燻製はうまいで~

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  お盆が終わったので、有田川はいつもの静けさを取り戻しているだろう。生石山を下り、久し振りに鮎釣りに出かけた。まあ、私の場合、1週間も釣りに行かないと、久し振りという表現になる。結構な身分に感謝しながら、川へ向かった。

 いつもの河原に出ると5人ほどが竿を出しており、釣り人の多さは意外だった。釣果を聞いてみると、手を横に振っている。今年の有田川は、天然遡上が多かった割りに余り釣れない。しかも鮎の型が小さい。ああ、今日もダメなのか・・・。出鼻をくじかれたような気分になる。

 天気予報通り、すさまじい暑さだ。釣り人の何人かはタオルで頬かむりし、ほぼ全員がベルトにペットボトルをぶら下げ、暑さに備えている。この夏、全国で130人以上が熱中症で死亡しているのだから、恐ろしい。

 釣り始めて10分もすると、額から汗がポタポタ落ち、眼鏡の内側を濡らすのだ。風がないのでサウナに入っているようである。時々、腰まで水につかり、体温を下げるようにした。

 ふと竿の先を見ると、トンボが止まっている。やがて、帽子のひさしに止まり、1分ほどじっとしていた。愛嬌のあるトンボだが、ひょっとしたら釣れない釣り人を馬鹿にしているのかもしれない。

 上流にポイントを替えると、いきなり川底で白い魚体が身をくねらせた。掛った!これで元気なオトリが手に入った。鮎釣りは「循環の釣り」と言い、元気なオトリを循環させることが釣果を左右するのだ。

 新しいオトリは対岸に向かう。次の瞬間、電光のように掛かり鮎が上流に走った。これはそこそこ大きく、竿をためて引きに耐える。浮いたところを引き抜き、玉網でキャッチした。ずぼらして糸の取り換えを怠ったため、大きな鮎を抜き上げる時、糸が切れて逃げられることもあったが、それでも午前中に10数匹が釣れた。

 火傷するほど暑い河原の石に腰かけ、おにぎりを食べ、お茶をがぶ飲みして午後に備えた。すると、河原には6人ものグループが新たに姿を現した。そろいの服を着たいわゆる軍団である。彼らは別の場所で釣っていたが、芳しくないのでここに来たと言っていた。

 竿が触れ合うような釣りはしたくないので、上流へ歩いて空いているポイントに入った。苦戦している軍団を横目に、ここでもそこそこ釣れた。午前中よりも型が大きい。

 午後2時、暑さはピークに達した。熱中症になっては女房が泣くので、後ろ髪を引かれながら竿をたたんだ。釣果はちょうど20匹である。これまでの最高が16匹だったので、上出来だ。有田川の鮎はこれから盛期を迎えそうな予感がした。

 自分で言うのもなんだが、天然鮎の燻製は絶品である。お世辞を差し引いても、食べた人の感想は好評である。翌日、燻製作りにとりかかった。焚き火をして炭を熾し、その上にダッチオーブンを乗せる。塩をして2時間乾燥させた鮎を入れる。ブナのチップでたっぷりスモークすると、鮎は黄金色に輝き、表面にしっとりした脂がしみ出す。

 熱々の鮎を試食すると、燻製の香ばしい香りが鼻腔をくすぐり、クリーミーな味わいだ。去年は何回もこの珍味を堪能したが、貧果にあえぐ今年はこれが初めてだ。わが山小屋の夏の風物詩である・・・。

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Comment
 
 アガタ・リョウ [URL] #-
         いや~。出ましたね。天然アユの燻製!! 
 釣の記事を読んで、写真を拝見して、お隣の梅干しが好いですねぇ。兄貴の夏のブログには、黄金のアユの燻製が無いと、シャキッとしませんからね。

 釣り場にまで、軍団が登場するのは、河川の景観条例に違反しないんですかね。釣りは独りですると云うのは、時代遅れなんでしょうかね。釣から、風情を取ってしまったら、身も蓋も無いのに、困った物ですね。
 2010.08.19 (木) 19:14 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
何時見ても芸術的な色ですね~。
もう、思い出しただけでよだれが出てきます。汚くて済みません。
会社で釣友のライオン丸にバックナンバーの鮎の燻製の画像を見せながら「これは最高やで!!俺は何回も食べたことあるもんね!!」と羨ましがらせています。
そうですか、今年初なんですね。
有田川の鮎が本格化すれば、量産してくださいね!!
ああ、よだれが・・・ 2010.08.19 (木) 21:10 [Edit]
 さすけ [URL] #-
2時までで20匹とはさすがです。
しかも追い星のきれいないい型のがいるじゃないですかv-392
私も今週末どこへ行こうか思案しているところです。
やりましたねぇ。。。 2010.08.20 (金) 00:05 [Edit]
 まるまる [URL] #-
どこにいっても手に入らない黄金のアジじゃなくて鮎!!

16匹黄金色ということは、4匹は塩焼きなのね。さぞかし、お酒がすすんだことでしょう。

黄金の鮎だ 2010.08.20 (金) 00:59 [Edit]
 タマモクロス [URL] #mQop/nM.
黄金色に輝くアユの燻製
その色からして高貴さを感じますなぁ・・・
そして一口食べ確信に変わる

旨そう~
 2010.08.20 (金) 09:31 [Edit]
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
さすがです。他の人が釣果芳しくなくても、ひまじんさんはバッチリですね。愛用のお気に入りの竿が折れてもこの状態ですから本当に凄いと思います。軍団を尻目に、ひまじんさんが、どんどん釣る様子を思い浮かべるだけで、痛快です。
天然鮎の燻製は鮎が黄金色に変わり、見るからに美味しそうです。
これが、ひまじんさんの夏の味ですね。^^
 2010.08.20 (金) 16:25 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 最近の天気予報は凄いですね。予報通り、午後3時ごろから雷鳴がとどろき、ポツリポツリと雨が降りました。信州も雷が鳴ったのではないですか?
 毎度お馴染の鮎の燻製です。これがないと、わが家の画竜点睛を欠きますね。
 本当に軍団は目ざわりです。なんで、そろいの服を着なければならんのでしょうね。
アガタ・リョウさんへ 2010.08.20 (金) 18:23 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 また、鮎の燻製を食べに来て下さい。ライオン丸さんと一緒に和歌山の港にプレジャーボートを横付けして・・・。
 多分、これから有田川は良くなると期待しているのですが、さてどうでしょう。バンバン釣って、燻製作りに励みます。
 
亀丸さんへ 2010.08.20 (金) 18:27 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 2、3匹、そこそこの型はいますが、総じて小さいです。去年は22、3センチの型がそろい、いつも20匹前後は釣れました。燻製にしても、大きいので食べ応えがありましたが、今年はねえ・・・。
 
さすけさんへ 2010.08.20 (金) 18:31 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 よく計算しましたね。釣った夜に塩焼きにして食べました。鮎は毎日食べても飽きませんね。
 でも今年の鮎は小さいので、またたくうちに食べてしまいます。燻製にしても、今一、見栄えがしないのが残念です。
まるまるさんへ 2010.08.20 (金) 18:35 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 見るだけでなく、ぜひ、食べに来て下さい。タマモクロスさんなら、燻製の味は大体想像がつくと思います。手でむしって食べますので、長い時間、手からスモークの臭いがとれません。
タマモクロスさんへ 2010.08.20 (金) 18:39 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 はい、わが山小屋の夏の味です。去年は不思議に、燻製を作っているとなぜか客があり、かなり振舞いました。スモークの匂いを嗅ぎつけたのでしょうか。
 その日はたまたま釣れましたが、いつもは苦戦しているのです。今年の鮎の釣果は過去最低なのですよ。
たかたんさんへ 2010.08.20 (金) 18:43 [Edit]






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