森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

檻に入ったイノシシの鍋・・・

  各地でクマの出没が相次ぎ、人に大きな被害が出ているそうだ。猛暑の影響か、クマの餌となるドングリが不作で、作物を食べに里に出て来るという。射殺されたクマがテレビに流れると、かわいそうでならない。

 私たちが暮らしている紀伊半島の生石山では、クマの出没は聞かれないが、イノシシが例年になく盛んに徘徊している。これも餌不足が原因だろうか。大袈裟ではなく、イノシシのものと思われる痕跡は凄まじいのだ。道路という道路は、ミミズを獲るため道沿いの草むらが掘り返されている。

 さらに山の斜面では、自然薯を食べるため深さ50センチほどの大穴を掘っている。排水パイプが露出している場所や、掘り返した大きな石が路上に散乱している所もある。

 山小屋前の草むらも掘り返されている。私たちが眠っている間に、20mと離れていない場所に集団で来ているのだ。6、7頭のイノシシ一家が歩いているのを見た人も多い。夜間、外出するのは危なくてしようがない。

 この山に暮らす仲間の中には、畑を何度も荒らされ、ヒステリックになっている者もいる。去年の事だが、犬3匹と暮らすピーターは、犬がイノシシに牙で突かれて大けがをしたこともあって、敵意をむき出しにしている。仲間が寄れば、イノシシの話題ばかりである。

 そんな折も折、「イノシシが檻に入った。今晩、ぼたん鍋にして食べよう」という電話がかかってきた。生石山の中腹で農器具店をしているKさんからだ。イノシシは体長70センチくらいの子供で、メスだから美味しいらしい。

 どうも残酷なようで今一つ乗り気ではなかったが、人付き合いをうまくやるのも円満な山暮らしのコツである。集まったのは全部で8人。憎っくきイノシシを血祭りに上げようという訳ではないが、みんなの目が異様に光っているように見えた。

 イノシシの肉はボイルしておき、味噌味で食べる。白菜、ゴボウ、豆腐など具もふんだんに入れてある。煮立ってくると、先を争って肉を皿に取り込む。「コノヤロー」と気勢を上げながらほうばる人もいる。肉は思っていたより柔らかく、淡白で実に美味しい。最初は可愛そうと思っていたが、そんなことはいつの間にか忘れ、腹いっぱい食べた。

 餌に釣られて檻に入り、鍋の肉となってしまったイノシシは、まことに気の毒である。「人間の罠にかかっちゃダメよ」と呟きながら、その肉に舌鼓を打つ自分が切ない・・・。

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Comment
 
 アガタ・リョウ [URL] #-
 いや~。豪勢な肉の量と云い、美味そうな鍋ですね。数年前、イノシシの丸ごとバーベキューに呼ばれた事が有ります。猟友会の人が仕留めたイノシシが、炭焼きの窯の中に在りました。これぞ、マタギの酒宴と圧倒されてしまいました。良い経験でした。

 コノヤローの気勢は、良いですね。今日の夕方ニュースでも、大町市で150数センチのオスのツキノワグマが仕留められたとの報です。こう頻繁に、熊が仕止められて行くと、熊の絶滅なんて由々しき事に為らなければ良いが、と気掛かりです。異常気象を真剣に考えなければ為りませんね。
 2010.11.01 (月) 19:51 [Edit]
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
昔、亡くなった父と二人で獅子鍋をよく丹波笹山に食べに行きました。^^
お店により、お味噌が違い、味噌によっても一味変わるそんな記憶があります。
この間、神戸の森林植物園に行きましたが、至る所にイノシシの出没したであろうと思われる足跡やヌタ場と呼ばれる所がありました。
昔は、六甲山の裏手に居を構えてましたので、イノシシには慣れてるといえば慣れてますが、やっぱり道でバッタリ出会うと怖いです。何時も、息を殺してじっとして、ただイノシシが通り過ぎるのを待ってました。
特に夜に出会うと更に怖かったのを覚えています。
また農家の方々は農作物への被害は頭が痛いようです。
電気柵などの色々な対応をして被害を減らすように苦慮してるようです。
それにしても、獅子肉タップリです。
これ、食べに行ったら高いですよ。^^
山暮らしの円滑さの為のお付き合いも、大変ですね。
ご苦労様です。
 2010.11.02 (火) 16:03 [Edit]
檻に入ったイノシシを捌くのは大変だったでしょうね。
通常、私たちの口に入る牡丹肉ってイノブタですから、純粋なイノシシを食べられる経験は貴重ですね。
買えば目が飛び出すくらい値段が高いでしょうし・・・。
日頃の恨みも晴らせて、良い食事会でしたね。
 2010.11.03 (水) 12:09 [Edit]
 さすけ [URL] #-
お久しぶりです。

猪の記事をたくさん書いておられたので
いつ食卓に登場するのかなと
心待ちにしていたのですが
とうとう出ましたね ^^)

我が家にももらった猪肉の塊があるのですが
量が多いのと、調理方法がわからず
長い間冷凍庫に鎮座しておられます。。。

寒くなってきたのでそろそろ友達呼んで
鍋パーティーでもしようと思うのですが
そうか、一度ボイルすれば良いんですね。
なるほど 2010.11.03 (水) 13:23 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   アガタ・リョウ さんへ

 イノシシの丸ごとバーベキューとはダイナミックですねえ。信州はやはりすごいですね。
でも気の弱い私は、どうもねえ・・・。
 確かにクマの数が減るのは心配です。
テレビ報道によると、2,3年前、木の実が豊作で、たくさんクマが生まれたそうです。人間に害を与えず、生き延びてほしいです。クマは日本の自然が保たれているかのバロメーターですよね。
 
 
 2010.11.03 (水) 18:45 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   たかたん さんへ

 六甲山の近くに住んでいらっしゃったのですね。それなら、イノシシを見慣れているでしょう。
 私は3回ほど六甲山に登りましたが、やはりイノシシは不気味でした。暗がりからこの巨体が出てきたら、腰を抜かします。
 
 2010.11.03 (水) 18:51 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   亀丸 さんへ

 よくイノブタの鍋を食べに行きましたが、やはり野生のイノシシより断然おいしかったですね。ですから、そんなに高価なものではないでしょう。
 きのう、昼前からイカ釣りに行きました。地磯から狙ったのですが、台風のような風で竿は手持ちです。頑張って4杯釣れました。余りの強風で3時間ほどギブアップ。鼻水を垂らして帰って来ました。
 2010.11.03 (水) 18:58 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   さすけ さんへ

 こちらこそ、お久しぶりです。
ついにと言うか、やっとと言うか、野生のイノシシの肉が胃袋に納まりました。どえらいうまいかと問われれば、「結構いける」という表現ですね。鍋を囲むお友達に過分の期待を抱かせない方がいいと思います。
 そう、ボイルにすると臭みもなくなります。
 
 2010.11.03 (水) 19:03 [Edit]






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