森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

懐かしい「えびね温泉」へ

  「えびね温泉に行ってみる?」と言い出したのは女房だった。今年最大の寒波が列島を覆った1月31日のことだから、少し前の話になる。ここ生石山の山小屋は冷凍庫のように凍りついていたので、温泉でポカポカになりたいと思うのは私も同じだが、二つ返事で賛成したのは別の思いがあったからだ。

 えびね温泉は、紀伊半島の南西部を流れる日置川のほとりにある。かなり大きいこの川は、かつて鮎釣りの名川として全国に名を馳せた。20数年前、鮎釣り名人として知られていたMさんが連れて行ってくれたのが日置川だった。それがきっかけで通いつめ、私のホームグラウンドになった。

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 当時、鮎釣りを終えると、川沿いにある「えびね温泉」の湯に浸かるのが楽しみだった。川の相はよく、鮎もよく釣れた。若い頃からの夢は、セカンドハウスを建て、そこを拠点に自然と遊び、釣りに興じることだった。温泉のある日置川は理想の土地だった。ただ、実際に山小屋を建てたのは有田川に近い森の中になったのだが・・・。

 女房が「えびね温泉」を提案した時、しばらく忘れていた日置川での日々を思い出し、無性に行きたくなった。山小屋からは100キロと遠いけれど、苦にはならない。生石山を下り、再び山間部に入ると猛烈に雪が降って来た。あちこちで車がスリップしたり、立ち往生したりしていた。しかし、4輪駆動の軽トラはスイスイと走ってくれる。

 1時間半ほど走ると、気候温暖な南紀地方である。ところが何と、横殴りの雪が降り、道路は凍結していた。あとで知ったのだが、観測史上最も多い雪だったという。日置川沿いの道路も所々に雪がたまり、凍結で不気味に光っていた。

 久し振りの日置川なので、川を見ながらゆっくり走った。バックミラーを見ると、ワゴン車が近付いて来る。道路わきに車を寄せ、先に行ってもらった。そこから200メートルほど進むと、追い抜いて行ったワゴン車がスピンし、反対向きになっていた。そこは断崖になっており、あとわずかで10メートルほど下の川に転落するところだった。

 運転していた男性は間一髪で命拾いし、震えていた。しばらくすると、近くで同じような事故のため来ていたパトカーが駆けつけた。車は断崖に落ちかかっており、レッカー車を呼ぶしかないとのことだ。気の毒だが、私たちは温泉へとそろり走った。

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 10年ぶりに訪れた「えびね温泉」は、きれいな建物になっていた。以前は、まるでお化け屋敷のようなボロ家だった。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、ほのかに硫黄の臭いがする。湧出量は豊富で、源泉かけ流し。洗い場の蛇口から出て来るお湯も温泉水だ。

 湯船につかりながら、温泉向かいの河原で家族キャンプしたことを思い出した。釣ったばかりの鮎をビニールの用器に入れ、娘たちにつかみ取どりさせると大喜びだった。川遊びで冷えた体は温泉で温めた。20年ほど前の懐かしい思い出だ。

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 温泉には、1リットル10円の湯を汲みに来る人が多く、大きな給湯の施設がある。大阪からワゴン車に20個のポリタンクを積んでやって来た男性は「毎月来ています。ここのお湯は特別で、コーヒー、料理、飲み水は全部これですよ」と話していた。私たちも20リットル買って帰り、コーヒーを沸かしてみたが、美味しいような、変わりないような。私には水の味が分からん・・・。

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   09:14 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
思い出の地を訪ねるのが、偶然とは言え、この冬最大の寒波の日と言うのが奇妙な巡り合わせですね。
4輪駆動とは、言え凄いです。^^
崖から落ちそうな車の写真は、決定的瞬間ですね。
この人、たかたんのように雪道恐怖症かもです。^^
お水の味って、本当によく解らないです。
名水と水道の水さえ区別がつきません。^^
本当に水の味が解る人の味覚って、凄いと思います。
★「薩摩スチューデント 西へ」本日、配送されてきました。♪
最近は、本屋に行くよりネットで注文する方が楽で早です。
本屋に行って、お目当ての本がない時のショックがありません。^^
送料も無料なのも、凄くいいです。
ひまじんのおかげで、楽しみが増えました。
また、良い本があれば紹介して下さい。
こんにちわ。 2011.02.03 (木) 15:23 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   たかたん さんへ

 本が届いたのですね。面白くなかったら、ごめんなさいですね。ただ、骨太の本だと思います。
 雪道は本当に怖いですね。ハンドルを切った反対方向に暴走しますから。咄嗟に、その逆にハンドルを切るのは難しいです。
 雪道は走らないことですよね。走るなら、4輪駆動にスタッドレス。生石山の道路はまだ雪が張り付いています。
 
 2011.02.05 (土) 12:42 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
雪の中を走って、大変な温泉旅行だったようですね。
私は雪道が怖いので、この状況では、きっと断念したと思います。
湧出量は豊富で、源泉かけ流しの温泉は魅力たっぷりです。是非、浸かりに行きたいと思います。
それと、ここのお湯で淹れたコーヒーを飲んでみたくなりました。
貴重な情報をありがとうございました。
いい温泉のようですね 2011.02.05 (土) 17:56 [Edit]
ひまじんさんの思い出深い場所なんですね。
忙しい仕事の合間に、釣りにゴルフにと趣味に没頭する中でも、ご家族といろんな場所に出かけて思い出を作ってこられたのを知り、私も見習わねばと・・・。

それにしても雪が降る山道では、どんな高級車より四駆の軽トラが威力を発揮しますね。^^
 2011.02.06 (日) 18:45 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ハカマ さんへ

 1週間ほど留守にしていましたので、コメントの返信が遅れました。すみません。
 このところの雪は凄いですね。そちらも積もったのではないでしょうか。
 ハカマさんは水へのこだわりがあるようで、その点、えびね温泉の湯はいいと思います。とにかく、まろやかなんです。ぜひ、足を運んでみて下さい。
 2011.02.12 (土) 18:57 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   亀丸 さんへ

 昨日の夜、東京から帰って来ました。返信が遅れてすみません。山小屋は雪に覆われ、雪かきに大変です。
 道路もびっしり雪が積もり、低速運転しなければ危険です。確かに、高級ベンツなんかより、雪対策を施した軽トラです。小回りもききますからね。
 2011.02.12 (土) 19:05 [Edit]






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