森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

雪を楽しむ風流もよし

vcm_s_kf_repr_468x351_20110215161100.jpg

  きのう夕方、テレビの天気予報を見ていたら、近畿地方で和歌山県だけに風雪注意報が出されていた。和歌山といえば、有田ミカンが育つ気候温暖の地である。それなのに全域で雪が降り続いた。ミカンの木は綿帽子をかぶり、高速道路が閉鎖されたり、スリップ事故が相次いだりもした。

 私たち夫婦が暮らす山小屋も雪に囲まれている。除雪車など来てくれない山奥だから、積雪が30センチくらいになると、車は横滑り、蛇行して危なく、買い出しに行くのもままならない。ウッドデッキの下に積んでいる薪は横殴りの雪をかぶっており、一旦薪ストーブの傍らで乾燥しなければ燃やせない。

vcm_s_kf_repr_468x351_20110215161140.jpg

 先日、旅行から久し振りに山小屋へ戻ると、山小屋への長い階段が雪に埋まっていた。女房が足を取られて転んだので、早速階段の雪かきをした。しかし翌朝にはまた雪に埋まり、どこが階段か分からなくなっている。またまた雪かきをした後、近くの温泉に行ったのだが、帰るとまた雪に埋まっているといった有様である。

vcm_s_kf_repr_351x468_20110215161240.jpg

 生石山の森に山小屋を建てたのが17年前、ここに定住して3年半になるが、これほど雪が積もるのは珍しい。冬でもこの森の別荘に来る人は少なくない。しかし、この深い雪だから誰ひとり姿を見せない。雪に閉ざされて生活しているのは、私たち夫婦、仲間のピーター、Mのたった4人だけだ。

 豪雪地帯で苦労されている人たちには申し訳はないが、山に残っているわれわれはみな雪が好きなのだ。粉糠雨のような細かな雪、深々と降る密度の濃い雪、空から舞い降りる牡丹雪・・・。様々に形を変えて降る雪に、何とも言えない風情を感じる。この日本には、花をいつくしむのと同じように、雪を愛でる豊かな感性が培われてきた。

vcm_s_kf_repr_468x351_20110215161353.jpg

 雪の景色もいい。枯れ葉の積もった山肌やイノシシが掘り返した大きな穴など、すべてを雪が覆い隠す。けがれのない無垢の世界が広がるのだ。「雪ぐ」、「雪辱」という言葉には、「新しくする」という響きがあり、日本語ならではの言葉の奥行き、深さを感じる。

 昨晩は、Mの山小屋でちゃんこ鍋を囲んだ。帰り道、「雪灯り」を頼りにわが家まで200メートルほどを歩いた。曇り空で月も出ていないが、道はほのかに明るい。いにしえの人々は、「雪灯り」という心憎いほど粋な言葉を編み出してくれた。自然にあがらうことなく、その四季とともに暮らしてきた日本民族は、雪ひとつにも深い愛着を寄せる豊かな文化性を秘めていると思う

 雪見酒・・・。文化性などという難しいことはともかく、雪を見ながら一献を傾ける風流の方が分かりやすい。

vcm_s_kf_repr_468x351_20110215161453.jpg

 
スポンサーサイト
   16:36 | Comment:8 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 たかたん [URL] #NM1EMLgs
凄い雪ですね。
確かに豪雪地帯の人には申し訳ないですが、たかたんも雪ではしゃぎました。^^
昨日は淡路に撮影に行ったのですが、あれよあれよと雪が降り積もり高速も閉鎖、冬用タイヤの装備もないので結局は淡路に泊まりました。夜は大宴会で二日酔いです。今朝、起きて雪が降り積もってるのを見て喜んで雪だるまを作って遊びました。^^
この寒波で農作物等にも影響が出るのは心配ですが、
ひまじんさんのお写真を拝見して、まるで雪国のような錯覚に陥ります。
気楽に、凄い、綺麗だなって思います。
こんにちわ。 2011.02.15 (火) 17:31 [Edit]
 かんけん [URL] #SFo5/nok
誰も、通る車も居らず、こちらは家の前の県道でスキーして遊びました。
そこら辺の人口スキー場の雪なんかよりはるかに上質のパウダースノーですね、生石の雪は。

雪明かり、
昨夜は、いつもにも増してとてもきれいで、静かな夜でしたね☆
すごい雪でしたね 2011.02.15 (火) 19:45 [Edit]
 kumoki [URL] #-
本当に、ヨーテボリよりずっとたくさん積もっています!
湯河原の記事はところどころおかしくて、声が出てしまいました。
でも長距離の運転、大変でしたね。
そちらはしばらく雪で大変そうです。お気をつけてお過ごしください。
 2011.02.16 (水) 07:31 [Edit]
 都筑の風@横浜 [URL] #-
森に暮らすひまじん さん


私は雪国の地方生まれの人間で、
雪を見るたびに気持ちが騒ぎます。
でも、”こん”山の中”の雪の中での生活経験はありません。
ひまじんさんのこの文章から、
陽が当たり光り輝く雪と遊ぶ子共のような嬉しさと、
漆黒の闇の中で淡く輝く雪灯りのもと
雪見酒を味わう大人の深考が伝わってきますね。
素晴らしい!


  都筑の風@横浜



 2011.02.16 (水) 09:21 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   たかたん さんへ

 淡路へ撮影に行って、雪で帰れず1泊ですか。旅にはこういうハプニングがあるので、それも楽しいかもしれません。しかもその晩は大宴会。いいですねえ。
 今朝は珍しく氷点下にならず、屋根から雪の滴が落ち始めています。この気温が続いて道路の雪が溶けるといいのですが・・・。
 2011.02.17 (木) 08:08 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   かんけん さんへ

 おはようございます。今朝は少し暖かいですね。これで道路の雪が消えてくれるといいのですが。かんけんさんの所ではもう雪はないと思いますが、こちら頂上付近はまだまだ雪が深く、特に電波塔の付近は車の尻が振れ、危なくてしようがありません。
 私はスキーで信州に通い詰めましたが、今回の雪は信州に負けないパウダースノーでしたね。さぞや滑り心地が良かったでしょう。
 2011.02.17 (木) 08:14 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   kumoki さんへ

 今年は珍しくたくさん雪が降りました。でも、ヨーテボリほどではないと思いますよ。今日からは当分暖かい日が続くそうですから、雪が溶け始めると思います。
 湯河原の件、笑ってくれましたか。決して笑わそうと書いている訳ではなく、事実なんです。トイレのない部屋を予約した肩身の狭さったらありません。年金生活者の節約は涙ぐましいのです。
 2011.02.17 (木) 08:20 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   都筑の風@横浜 さんへ

 雪がドカーンと降れば生活には困りますが、これも自然の贈り物だと開き直って楽しんでいるのです。
 でも、今日から暖かくなりそうで、少しずつですが雪が溶け始めるでしょう。雪の風景が消えて行く寂しさと、早く外での活動がしたいという気持ちは半々で、ちょっと複雑です。
 2011.02.17 (木) 08:27 [Edit]






(編集・削除用)

 

管理者にだけ表示を許可
 
 
Trackback
 
http://yoko87.blog74.fc2.com/tb.php/560-dbfb1a95
 
 
カレンダー
 
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
 
月別アーカイブ
 
 
カテゴリー
 
 
ブログ内検索
 
 
全記事表示リンク
 
 
 
訪問者数
 
 
ランキング参加中!
 
 
リンク
 
 
PR
 
 
PR
 
 
PR