ヤマガラの飼いつけは・・・

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  先日、生石山に住んでいる仲間のピーターが、わが山小屋へ遊びに来た。コーヒーを飲みながら話していると、ピーターはやおら立ち上がり、「兄貴、鳥の餌がないよ。かわいそうだよ」と言い、袋に三分の一ほど残っていたヒマワリの種を残らずウッドデッキの餌台に出してしまった。

 「やめてよ!」と言う私に、ピーターは「ケチだなあ」と、鼻で笑っている。彼の山小屋にはベニヤ板半分ほどの大きな餌台があり、いつも大量の餌を置いているので、一日中ヤマガラが群がっている。2キロ入りのヒマワリの種は1週間ともたず、しょっちゅう餌の買い出しに行くのだ。とにかく、ピーターは何事につけ気前がいい。

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 「ケチ」と言われたので反論したかったが、ぐっと言葉を飲み込んだ。実は、野鳥のヤマガラにたっぷり餌を与えていいのかという疑問があるのだ。ヒマワリだけでは栄養が偏るし、自分で餌をとる能力も低くなるのではないか。野鳥が野鳥でなくなる・・・そんな心配をしている。

 以前、ウッドデッキに出てぼーっとしていたら、一羽のヤマガラが空中で虫を捕獲するのを見た。その俊敏さは、まさに野性そのものだった。親は子供に餌の獲り方を教え、子供は親の後を追い、おいしい木の実、食べられない実の区別を知る。人間が無暗に餌を与えるのはどうなのだろう。

 そうは言いながらも、餌に寄って来るヤマガラは可愛い。朝、ウッドデッキに立つと、2、30羽が飛来し、肩に止まったり、目の前でホバーリングしたりして餌をねだるのだ。1回に50個ほど与え、これを1日に3回くらい繰り返す。老いぼれの私にとって、この野鳥との触れ合いのひと時は結構楽しいものなのだ。

 勢いの衰えた年寄りが、若いおなごにお金を与えて喜んでいるのに似ているなあと思うこともある。もちろん、謹厳実直、石部健吉の私にそんな経験はないが、おなごに金を与えるのも、野鳥に餌を与えるのも、人間の奥に潜む寂しさの一面ではないかとも思える。

 もし餌をやらず、餌の切れ目が縁の切れ目になっては、山暮らしの楽しみの一つがなくなってしまう。小鳥の野性が失われない程度に、少しずつ与えようと思っている。ピーターから「ケチ」と蔑まれようが・・・。

 
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コメント

流石ひまじんさん!!

素晴らしい考えですね。
ただ可愛いからと無尽蔵に餌を遣るんではなく、野生を失わないようにという配慮に感服しました。
無責任な愛情は野鳥にとっては迷惑な話ですよね。
ひまじんさんとヤマガラの関係、末永く続くといいですね♪

ちょっと待ってください! 野鳥がひまじんさんの手に乗っている時点で、野鳥じゃなくなっていますよ~

・・・鳥に懐かれることのないわたしの負け惜しみです、はい。

ところでご存知だとは思いますが、一般的に女性は、ピーターさんの豪快さにグッと来るような気がしまーす。

   亀丸 さんへ

 可愛いからたくさんあげたいけれど、それでいいのかなあといつも思っていました。ただ、餌代も年金生活者には馬鹿になりません。2キロ入りで850円です。要するに扶養家族みたいなものです。魚の餌代は張り込みますがね・・・。へへへ。

   kumoki さんへ

 はい、その通りです。餌をやることで半分ほど野性を奪い取っているのかもしれません。ペットと同じなんでしょうね。
 なるほどピーターは女性にもてます。それが我慢ならないのです。粗野なところがありますが、人には優しい。卵1個が1円安かったと喜んでいるのに、気前がよい。うーん、分からん!

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   ヤマガラについてお尋ねの方へ

 確かに、私の山小屋に飛来し、餌をついばむヤマガラの数は減りました。
割合は3割減のように感じます。
その代わり、シジュウガラの数が増えました。
私にも原因は分かりません。
巣箱にはヤマガラが出入りしていますので、
そのうちに元に戻るだろうと楽観しています。
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