森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

安全な野菜を食べたい・・・われら開拓者

 女房と話していて、食物について男と女の考えの違いが大きいことに気付いた。今ごろ遅過ぎるかもしれないが・・・。

 福島第一原発から漏れ出た放射性物質が福島県や茨城県などの農作物に影響を与えているが、私は「農家を助けるためなら、少しくらい汚染されても食べるよ」と言ってみた。義侠心、つまり男気を出して見せたのだ。

 すると女房から猛反発を受けた。「女性は子供を産み、育てるから絶対そんなことは出来ない。口に入るものに敏感になるのは母性本能なのよ」。うーん、なるほどなあ。母性という防御本能なのか。

 過剰反応は良くないが、女房の意見はもっともだろう。とくに子供はこれから長く生きて行くから、将来どんな影響が出て来るか分からない。義侠心や男気はこの場合、軽はずみと言われても仕方がないだろう。

 女房が、野菜の有機栽培に精を出すのも、深いところで母性の防御本能とつながっているのかもしれない。土いじりが好きというだけでなく、安全な野菜を食べたいという思いが強いのだろう。亭主のためより、自分のためという疑念がない訳ではないが・・・。

 女房は、耕作面積を広げるため、山小屋の敷地のほとんどを畑にしてしまった。敷地は山の斜面になっているので、段々畑だ。山小屋を訪ねてくれる大抵の人たちは、十段以上に及ぶ段々畑を見てニヤニヤしている。苦肉の策が生んだ珍妙な風景がおかしいのだろう。

 山小屋の畑以外に、知り合いの別荘の一角を2年前から借りている。十分な野菜を収穫するにはそれでも足らないので、女房は隣接している地主さんに電話し、以前畑になっていた土地を貸してほしいとお願いした。

 幸い快諾してもらい、女房は大喜びだった。しかし、土地は背丈ほどの草や木が生い茂る荒れ地である。ここを畑として再生させるには大変な作業になるはずだ。女房の旺盛なフロンティア精神を前に、私は逃げ出したい気分だった。

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 チェンソー、草刈り機でなぎ倒した草木はその場で野焼きにする。消防のヘリコプターに見つかれば注意されるだろうが、量がおびただしいのでこうするしかない。更地にするのに4、5日もかかった。木の株に足を取られて転んだり、イバラの棘が刺さったり、ひどい作業だった。

 耕すと言っても、草木の根が密集しいる上、おびただしい石ころが埋まっているのだ。私が重いツルハシを振い、女房が鍬で畝を作る。1日でひと畝作ればいい方である。開拓を始めて2週間ほどが経ち、やっと五つの畝が出来た。まだ面積の三分の二くらいが残っている。

 「もうそれくらいでいいじゃないか」と言っているが、女房はまだまだやる気満々なのだ。いつまでもこき使われるのはかなわないが、安全でおいしい野菜のためには仕方なかろう。重いツルハシを振り下ろす日々が続いている・・・。

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   08:19 | Comment:10 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 isshy [URL] #-
ひまじん様
男女の食に関する考え方の違いは私も以前同じようなことを嫁さんにいって、一蹴されたのを思い出しました。
ま、でも今回の福島茨木の野菜や牛乳は問題ないですけどね。出荷制限は個人的には大反対ですけど。
しかしです、奥様すごいですねー。心身とも丈夫で逞しいなあとおもって、感心させられました。ひまじん様も体力が要りますよねー。大変だわ・・・

奥様によろしくお伝えください・・・
 2011.04.02 (土) 11:59 [Edit]
 男女の根本的違いは、仰る通りに存在しますね。或る時、ウクライナのライオン娘に云われました。女は、子供を産む体だから、こんな薄着と短いスカートを履かせるのは、間違っている。・・・男族は、物分かりが良いですから、為るほどと、空かさず膝を叩く。男は、こんな事も分からないと、女族は男族の馬鹿さ加減を誹り、扱き使う。

 義理と人情、秤に掛けりゃ、義理が重たい男の世界でも有りまする。はい、兄貴、姉貴の尻に敷かれて見せるのも、男族の技量で有りまする。イッヒッヒ!!
 2011.04.02 (土) 16:53 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   isshy さんへ

  isshyさんご夫婦の間でも、同じようなことがあったのですね。なーんか、少し安心しました。
 今日も開拓作業の計画でしたが、朝から吹雪です。さすがの女房も「やろう」とは言いませんでした。いい骨休めになりました。
 2011.04.03 (日) 18:36 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   アガタ・リョウ さんへ

 今日は寒かったですね。朝から横殴りの雪です。終日氷点下で、参りました。
 「姉貴の尻に敷かれて見せるのも、男族の技量」・・・。なかなかいいことを言ってくれました。まさに、夫婦関係の「和」の核心だと思います。アガタさんのコメントを読んだ女房は「そうなの?」と複雑な表情でした。
 2011.04.03 (日) 18:42 [Edit]
毎日ツルハシを振るっての作業、お疲れ様です!!
美味しくて安全な野菜を沢山食べられるよう、当分は奥様の下男をお務め下さい。(笑)

放射能は体にどんどん蓄積されていくものらしいので、子育てををする女性は本能的にそれを避けるのは当然ですね。

米穀関係の仕事をする私もよくお米は大丈夫かと質問されますが、汚染されているのは露地栽培の作物だけであり、出来秋に収穫されて倉庫などの屋内で保管されているお米などは、そもそも問題にもなっていないのです。
今日も茨城県で作られている『おかめ納豆』を2パックも食べました。
特売で売られていたらしいですが、生産地のイメージ的に嫌われたんでしょうね。

それにしても、福島や茨城の露地栽培の農業に従事するみなさんの、折角苦労して育てた作物が出荷できない無念さを思うと気の毒で仕方ありませんね。
 2011.04.03 (日) 19:57 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
私も自分の畑で、畝を立てるだけでも汗をかきますので、山の木を切って、根を掘り起こして畑を作ることが如何に大変な作業か良く分かります。
そこまでして、野菜作りをされる奥さんに頭が下がります。
お手伝いのひまじんさんも大変でしょうが、応援していますので、頑張ってください。
大変な作業 2011.04.05 (火) 03:01 [Edit]
 まるまる [URL] #LkZag.iM
りっぱな畑ができつつありますね。

農作業の苦手なまるまるは、奥様を尊敬します。
そんな奥様をもって、ひまじんさんは幸せですよ。

夫は今日は青春18切符ででかけました。
わたしは、娘の出産に控えて待機しています。
予定日が1日だったのに、まだなんです。

また忙しくなりそうです。

 2011.04.05 (火) 11:24 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   亀丸 さんへ

 お米を取り扱う会社としては、震災で大きく影響を受けるのでしょうね。作付面積が減り、おいしい(と言われる)秋田小町も手に入りにくくなるのでしょうか。会社としては、おいしい米の確保に奔走しなければなりませんね。
 当方は震災にも強い自給自足です。女房が野菜、私が魚とキノコ・・・。
 2011.04.05 (火) 18:55 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ハカマ さんへ

 はい、開拓でくたくたです。ツルハシがとても重いのですよ。畑作りを早く終え、釣りを解禁したいものです。
 ハカマさんはやっと解禁のようですね。ハマチを狙うルアーは疲れるでしょうね。あれは肩や腕を傷めるに違いありません。やはり、餌釣りがいいですね。
 2011.04.05 (火) 18:59 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   まるまる さんへ

 ご無沙汰ですね。先日の電話でお元気な様子に安心しました。こちらは、畑作りやキノコ栽培などで忙しくしています。半月もすれば、山菜の季節で、ストックするためにこちらも忙しくなります。
 ご主人も、退職後の生活を楽しんでおられるようですね。たまには、付き合ってあげなさいよ。元気なお孫さんが生まれますように・・・。
 2011.04.05 (火) 19:04 [Edit]






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