森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

満を持して・・・有田川の鮎釣り

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 気が付いてみれば、山小屋を囲む森は濃厚な緑色に彩られている。あちらこちらで、ササユリがピンと背筋を伸ばし、日に日に茎を伸ばしている。茎の先には大豆ほどの花芽がついており、6月に入れば、甘く、かぐわしい花を咲かせるだろう。

 このような季節を迎えると、若鮎が私を誘惑する。紀州有田川では例年5月26日が解禁日だったが、今年から5月1日に早めたのだ。この漁協の金儲け主義になびきたくないという思いで、これまで釣りをぐっと我慢してきた。

 川の水がぬるんでこその鮎釣りだと思う。鮎は1年しか生きられない年魚であり、遡上してきたばかりを釣り上げてはかわいそうだ。5月の初旬では、「若鮎」の季語にもふさわしくない。偉そうに言う訳ではないが、四季に恵まれた日本ならではの季節感を大切にしたい。

 いや、一般の釣り人は責められない。待ちに待った解禁となれば、何を差し置いても出かけたいのは人情だろう。入川料収入を多くしようと解禁日を早めた漁協がさもしいのだ。有田川漁協には、魚への慈しみの心、川を守ろうという姿勢が見られない。

 ひとくさり言わせてもらったが、いよいよ今年初めての鮎釣りだ。仕掛けをたくさん準備し、竿を磨いてこの日を待ち続けてきた。先日来の雨で有田川の水かさは高いが、何とか竿を出せるだろう。

 支流の五村川に入ったのは10時を過ぎていた。朝のうちは水温が低いので、これくらいがベストタイムだろう。見た目よりも流れは強く、苦戦が続く。やがて、泡立ちの中にオトリを沈めると、目印が走った。玉網でキャッチした鮎は、かわいそうなほど小さい。その後、4匹を追加したが、どれも小型ばかりだ。

 川を100メートルほど下り、別のポイントに移動した。川に木が垂れ下がっていて釣り難いが、いい型の鮎が潜んでいるはずだ。竿を水平に寝かせながらオトリを大石に誘導すると、一発で掛った。対岸に勢いよく走る。思っていた通りの中型だった。2匹目も同じようなサイズがすぐに来た。

 3匹目も掛ったが・・・。気を付けていたのに、糸が木の枝に絡んでしまった。魚が下流に走っているので、糸を枝から外そうと強めに引いたら、竿先が10センチほどポキッ。折角掛けた鮎は糸を引きずって下流に消えて行った。ああ、何というドジか。このポイントは、これがあるから厄介なのだ。

 たちまち戦意喪失。しばらく、河原に座り込んで川を睨んでいた。少し気持ちが鎮まってきたので、本流に転戦することにした。こちらの水量はさらに高く、腰まで水に浸かりながら不安定な姿勢で竿を出した。もちろん折れた竿は使えず、長さも足りないので今年買ったばかりの新品の筆下ろしである。

 オトリを引いていると、クッ、クッと目印が走った。掛った鮎は対岸に疾走、竿が伸びそうになる。耐えて竿を立てると、今度は下流に走られた。転びそうになりながら少しずつ川を下る。鮎が浮き、空中を飛ばして玉網でキャッチした。鮎はそれほど大きくはないが、水流がきついので引きが強く伝わって来るのだ。

 夢中になってスリリングな釣りを楽しんだ。これが鮎釣りの醍醐味である。急流に耐え、今年も元気で鮎釣りが出来た喜びが込み上げて来る。釣果は計18匹だった。多少不満ではあったが、シーズンは始まったばかりである。

 若鮎にふさわしく、滑らかな肌合いだ。胸の黄色の追い星が何と鮮やかなことか。真っ黒の背びれは垂れ下がるほど長く、顔はツンと細長い。まさしく天然遡上の海産鮎だ。

 久し振りに食べた塩焼きは、ほどよく脂が乗り、ほろ苦く、美味しかった。さあ、鮎釣りが始まった・・・。
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   09:08 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 さすけ [URL] #-
今年もまた楽しいシーズンの開幕ですね。

各地で解禁の声が聞こえてきますが
ワタクシは今年も6月末あたりまで
我慢しなければならないようです。。。><

1ヶ月で鮎が大きくなるのを楽しみにして
ひまじんさんの釣果報告を見ながら
仕掛け作りに勤しむことにします。

 2011.05.26 (木) 18:40 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   さすけ さんへ

 いよいよ鮎ですねえ。
ひと足先に竿を出して、悪いなあと思ってしまいます。
 6月末までとは、まだ先のことですね。
でも、本当にいい鮎が釣れるのはその頃からですからね。
 こちらは大雨で、川は白川状態になるでしょう。1週間は無理かもしれません。うーん、残念・・・。
 2011.05.28 (土) 19:15 [Edit]






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