目は口ほどに物を言う

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 今、わが山小屋には、1匹の犬が居候している。名前は「ピー」と言い、シーズのオスである。3歳半だから、人間の年齢だと成人になったばかりだろう。関西に暮らしている娘の愛犬だが、時々こうして借りてきて可愛がっている。

 私たち夫婦によくなついていて、枕を並べて眠るのが日課である。居間に置いている回転式の座イスが私の席になっているのだが、ここで居眠りしたり、本を読んだりしていると、ピーは胸の上に飛び乗って来て私の目をじっと見つめるのだ。

 女房とはなるべく目を合わせないようにしているが、こうしてピーに見つめられると、心が和んでくる。目が大きいシーズの瞳には、人を癒す光がある。純真であり、無垢である。

 福島原発の放射能汚染で、牛が避難地区からトラックで運び出されるテレビ映像を見た。牛の黒く、大きな目が悲しげに見え、思わず目頭が熱くなった。荒涼とした地震の被災地をさまようペットの犬や猫の目を見た時も、同じように涙がこぼれた。

 動物たちの目に比べて、人間のそれはどうか・・・。髭を剃る時、鏡に映るわが目を見て落胆し、目をそむけたくなることが多い。若い頃は、女性たちから「何と涼やかな」と言われたものだが、今は濁っている。白内障ではないが、長く生きてきて、人生の垢のようなものが目にも絡みついているのだろう。

 目は口ほどに物を言う。目が笑っている。目が怒っている。目は心の窓。目は心の鏡・・・。人間の目については、様々な比喩表現があり、手と足の指を足してもあり余るほど思い付く。目を見れば人間が分かるとも言う。猜疑心に満ちている、凶暴な光がある、善良そうに見える、幸せ薄い、クセが強い・・・。

 とくに人間の女性は、目に関して欺瞞に満ちている。親からもらった目をプチ整形して二重瞼にする。付けまつ毛でパタパタと風を切る、目のぐるりを七色のアイシャドーで塗りつぶす。挙句の果ては、色のついたコンタクトレンズを入れて西洋人っぽく見せようとする馬鹿者もいる。

 まあ、悪態をつくのはこれくらいにしたいが、ついでに余計な事を一つ。菅総理の目は、苦境にあえぐ日本を一層暗くしているように思うが、どうだろう。彼の目には生気がない。目の奥には、権力欲という「黒い輝き」を見て取るのは私だけだろうか。どうか、生き生きとした目の光を取り戻してもらいたい。

 人間には百八つの煩悩があり、限りない欲望がある。それらが目の表情に表れるのだろうか・・・。
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コメント

こんにちわ~

ご無沙汰しております。
でも・・・ちゃんと全部拝見しております。^^

>長く生きてきて、人生の垢のようなものが目にも絡みついているのだろう。

ドキッ!
思わず鏡を見ちゃいました。^^;
確かに。。。この濁りは人生の垢?!あはは。
仕方がないですが、これも生きてきた歴史ってものでしょうか。

ピーちゃんのビー玉のような目。
う~ん、愛らしいです♪


   マダム半世紀 さんへ

 こちらこそご無沙汰しています。
コメント、ありがとうございます。
房総のご実家は、地震の被害はありませんでしたか?
 マダムは、まだ半世紀。この時代では女ざかりですよ。ただ、流し眼は誤解を生みますから、ほどほどに・・・。
とても、目に人生の垢が浮かぶという年ではないでしょう。毎夜、マッサージして小じわを防ぎましょう。

お久しぶりです。
娘に3番目の子が生まれ、目の回るような忙しさでした。

ぴーちゃん、ほんとにかわいいですね。あの瞳にみつめられたら、そら、キュンとすることでしょう。

女性の目の一文は、思わずわらってしまいました。パタパタ・・・してみたい。

いさき、こちらではとても高級なお魚です。いいなぁ~~~

 おばば様、お久し振りです。
お元気ですか?
お孫さんの世話で、ゴルフどころではないでしょうね。
 付けまつげパラパタ・・・。おばば様はパタパタ派ではなかったのですか?いや、失礼。
 イサギは美味しいです。送って差し上げたいくらいです。また、釣りに行く機会がありましたら・・・。
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