森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

菅総理の高笑いは「引かれ者の小唄」か・・・

 安土桃山時代に出没した盗賊の石川五右衛門は、京の三条河原で茹で釜に入れられ、子供とともに処刑されたという。その時の様子は諸説あるらしく、子供を持ち上げて自分が先に死んだという泣かせるような説、いやそうではなく、熱いのに我慢できず子供を踏み台にしていたという説もある。笑いながら茹でられたという嘘のような話もあるようだ。

 茹で釜で五右衛門が笑っていたというのは、虚勢を張る「悪人の美学」のようなものを感じる。刑場に引かれる悪人が鼻歌を歌う「引かれ者の小唄」と相通じるところがあるようだ。斬首の時も笑って斬られてこそ、悪人らしい最期だと言うのだろう。これに対し武士の場合は、騒がず、泣かず、粛々と死を受け入れるのがあるべき作法とされてきた。

 私の好きな山本周五郎の戦前の短編「城中の霜」に、武士の死に際が描かれている。これは、伊井直弼が断行した安政の大獄にまつわる作品だ。越前藩士橋本左内の処刑を終えた奉行は、直弼に「まことにあっぱれな最期でございました。従容として辞世の詩をしたため、帰するがごとく・・・」と報告した。

 その日の夕方、左内ゆかりの者と名乗る若い女性が奉行の屋敷を訪ね、左内の死に際を教えてほしいと願い出た。奉行は直弼への報告と同じように、「微笑さえ含んであっぱれな最期を遂げられた。さすがは一代の傑物と申す者もいました」と答えたが、女性は納得した様子ではなかった。左内とは幼馴染で、将来を約束した女性だった。

 遺体を引き取りに行った藩士が、刑場の役人から意外な話を聞いて藩邸に帰って来た。それによると、左内は首を斬られる直前、「暫らく待て」と言い、藩邸の方に手を合わせて拝み、声を忍んで泣いたと言うのだ。すると藩士たちは「死に臨んで泣くとは未練極まる。武士らしい死に方を知らない」といきり立った。

 これを聞いていた件の女性は「強盗殺人の罪で斬られる無頼の者は、笑いながら刑を受けると申します。それが真の勇者と申しましょうか。泣く勇気は左内さまだから出来たのです。本当の命を惜しむ武士の泪ではないでしょうか」と語ると、藩士たちは頭を垂れ、涙したと書かれている。

 石川五右衛門が笑おうが、橋本左内が泣こうが、昔の事だからどうでもよいと言えばどうでもよい。。言わせてもらいたいのは、菅総理が市民運動家の集会に参加し、はしゃぎ回っていたあの笑いのことだ。日本国中から総理失格の烙印を押されながら、高笑い出来る神経が分からない。

 強がりの笑いか、開き直りの笑いか、意気軒昂の現れか・・・。一国の総理を刑場に引かれる極悪人と一緒にしたくないが、私には虚勢を張る「引かれ者の小唄」のように思えてならない。往生際が悪い、見苦しいと思う国民は少なくなかろう。

 しかも、自然エネルギーを買い取る法律が成立するまで総理を辞めないとも言っている。この法律を人質に延命を図ろうとしているというのが、大方の見方だ。悪人が若い娘の首に匕首を突きつけ、「寄らば刺すぞ」という場面とどこがどう違うのか。政治の場で人質という言葉が飛び交うこと自体、異様だ。

 こんな政治は一刻も早く終わらせてもらいたい。まして、東北の震災を人質に権力闘争をするなど論外だ。これらを収束するためには、みーんな菅総理が一刻も早く辞職するしかないと思っている。歴史に名を残したいと思っているそうだが、すでに「悪あがきの宰相」として名を刻んでいるから、あとは安らかに・・・。
スポンサーサイト
   09:27 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 アガタ・リョウ [URL] #-
 こんばんわ。私は菅さんも民主党も大嫌いですが、兄貴の信奉者の一人と任じて居る次第であります。兄貴の怒りが前面に出て、切ない思いをすると同時に、こんな事まで兄貴に書かせる菅の野郎は許せません。

 へへへ、石川五右衛門と橋本佐内の話を伺って、ジェームス・キャグニーの『汚れた顔の天使』の映画が蘇って来た次第です。

 相変わらず、マスコミでは与野党が政局闘争をしている場合かと云う街の声が紹介されて居ますが、これまた陳腐過ぎる逃げ口上の様に聞こえて来ます。駄目な人間は、所詮駄目なのです。幾ら政治音痴・人間音痴な国民でも、これだけの観察期間を与えられて菅政権の成否の結論・引導が渡せないのは、国民の思考能力に問題があるとしか矢印が向きません。

 逃げ道を空けて、惻隠の情を語る良き先輩の兄貴に、此処まで罵倒させる男が、何で日本国の宰相の座に居続けるのか、恥の概念すら欠落した男には、鉄槌が下るのは、強ち可能性が無いとは限りません。幾らなんでも、そんな野蛮さは見たくも有りません。

 菅さんが、ふと真っ当な心理状態に戻って、早く辞任して貰いたい物です。辞任したからと云っても、首を撥ねられる訳ではありませんから、夫婦二人で肩を抱き合って、夜を徹して泣き合えば好い事です。こんな残念無念のエピソードなど、一切小説のネタにも為らんでしょうから、気兼ね無く、心行くまで泣けば良いだけの事です。人心離反、政局停滞の根本原因が、総理の個人的特異性に在ると云うのは、国民にとって、これ以上の不幸はありません。
 2011.06.21 (火) 23:46 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   アガタ・リョウ さんへ

 長文のコメント、痛み入ります。
「信奉者の一人」なんて恐れ多いことを言わないでください。こちらこそ、アガタさんの長文ブログを読んで、薫陶を受けています。
 それにしても菅総理には頭にきます。「恥知らず」と罵倒したいですね。自分が総理を続けて、正しい政治が出来ると思っているのでしょか。もはや、正常な判断力を失っているとしか考えられません。彼なら、ヤケクソ解散さえやりかねません。
 テレビによると、奥さんのお告げを信じているというではありませんか。糞も味噌も、目糞も鼻糞も、ごっちゃ混ぜで、彼の脳内はメルトダウンしています・・・。
 2011.06.22 (水) 17:53 [Edit]






(編集・削除用)

 

管理者にだけ表示を許可
 
 
Trackback
 
http://yoko87.blog74.fc2.com/tb.php/605-9761c463
 
 
カレンダー
 
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
 
月別アーカイブ
 
 
カテゴリー
 
 
ブログ内検索
 
 
全記事表示リンク
 
 
 
訪問者数
 
 
ランキング参加中!
 
 
リンク
 
 
PR
 
 
PR
 
 
PR