森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

パエリアを囲み、深まる秋を楽しむ

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 「兄貴、パエリアって知っているかい?」。生石山で暮らす仲間のピーターが、そう聞いてきた。「もちろん知ってるよ。スペインの料理だろう」。「本場のレストランで注文したら、出て来るまでに1時間もかかった。ワインを飲みながら待っている間に、酔っぱらってしまってね。でも、美味しかったなあ」・・・。

 この夏、わが山小屋裏のベンチでコーヒーを飲みながら、こんな会話を交わした。女房は「そんなに好きだったら作ってあげようか」と約束してしまった。それから顔を合わせる度に、「パエリアはいつ作ってくれるのかね」としつこいのだ。

 先日、大阪へ遊びに行った女房が、「パエリアの素」を買って帰った。これでようやく約束が果たせるようになった。同じ仲間のMやS夫婦も招き、野趣豊かなパエリエを食べながら深まる秋を楽しもう。

 パエリアといえば、ダッチオーブンの出番である。分厚い鋳物で出来たダッチオーブンだから、美味しく仕上がるはずだ。まずは焚き火をして炭を熾す。中に入れる具の調理をしている女房のゴーサインが出れば、オーブンを熱し始める。つまりプレヒートである。

 十分熱せられたらたら、オリーブオイルをたっぷり敷いて米を炒め、水を注ぐ。パエリアの素、あらかじめ炒めておいた玉ネギ、私が釣ってくるアオリイカ、ベーコン、ソーセージ、海老、ピーマンなどの具材を混ぜ合わせてオーブンにぶち込むのだ。まさに、男の料理である。

 煮ること50分ほど。焦げ付きそうだったら、途中で水を注ぎ足す。出来上がる少し前にアサリを入れる。ムール貝が定番だろうが、田舎のスーパーでは売っていない。気取らない料理だから、アサリで十分だろう。

 出来上がる頃、タイミングよくピーターら4人の客がやってきた。「さあ、蓋を開けるよー」と、少しもったいぶるところが、私の人間の小ささかもしれない。ふぁーっと湯気が立つ中、具がいっぱいのオレンジ色のパエリアが現れた。これだけでは芸がないので、釣ったイカを大判振る舞いし、バター焼きで食べてもらった。

 ピーターはパエリアを口に運んだ途端、「かーちゃん、うまいねえ」と片目をつむり、大袈裟に称賛した。ピーターは外人なので日本語の語彙はそれほど多くない。彼の「うまいねえ」を翻訳すると、「スペイン風味を損なうことなく、日本の食材の良さが引き出され、深い味わいがある」となる。手前味噌だが・・・。

 みんなお代わりをしてくれた。多少のお世辞もあろうが、初めて作った割には上手に出来たと思う。もちろん、肝心の調理は女房がしたが、炭火の加減などダッチオーブンの管理は私の役目だ。「これが料理の出来を左右するのだよ」と言っても、誰も聞いていなかった。男はつらい。

 2時間余り、料理をつつき、たわいない会話を楽しんだ。山の暮らしにふさわしい秋の昼下がりだった・・・。

     ↓ 10分ほどオーブンを熱しておく
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     ↓ たっぷりのオリーブオイルで米を炒める
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     ↓ 水を注ぎ、具を入れる 
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     ↓ オーブンの蓋にも炭を置き、全体を熱する
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     ↓ 50分ほどで出来上がり。湯気が立っておいしそう
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     ↓ デザートはアケビで・・・
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   06:44 | Comment:8 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 agataryou [URL] #-
 いや~、ドイツ訛りの日本語訳が大したものですねぇ。兄貴!! これほどの名訳は、正に達人域であります。脳減る文学賞なんて、目じゃ無いですね。イッヒッヒ!!

 噛めば噛むほどに、味の沁み渡る山のお仲間の写真が好いですねぇ。人間のスルメ味に、洋風炊き込み飯の、正に美味そうな写真。和様折衷の秋の落ち葉の音さえもBGMとして、聞こえて来る処でありまする。

 山に集い、自然を愛で、付き合いを愛で、料理に舌鼓。静かに流れるは、木漏れ日の豊さ為り。酔いは回れど、饒舌の下ネタ話は行けません。へへへ。
 2011.10.12 (水) 12:48 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   agataryou さんへ

 アガタ・リョウからローマ字表記になりましたね。最初は、初めて訪問された方かなあと思いながら読み始めると、いつものアガタ節。すぐ分かりましたよ。
 お母様の体調はその後いかがでしょうか。大事になさって下さい。
 柄にもなくパエリア・・・。山暮らしの世界は小さいですから、こうした付き合いは結構大切なものです。昨日は天麩羅パーティー。これにも参加して、連帯感を強めることに余念がありません。
 それにしても寒くなってきましたね。お母様ともども、風邪に気を付けて下さい。
 2011.10.13 (木) 08:39 [Edit]
山の生活、すてきなご近所さんたちとこんな時間、すばらしいですね。
あけびは大好きです。でも、種じゃなくて果肉のほうです。山形や宮城では果肉を味噌炒めなどにして食べます。今度食べられるのはいつかな。そちらでは種の甘いところをたべて、果肉は食べないのですか?
いいですねー 2011.10.14 (金) 00:14 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ボーダ さんへ

 えっ、アケビの果肉を食べるのですか?
初めて聞きました。
東北には独特の料理方法があるのですね。
ネットで調べて、味噌炒めに挑戦してみようかなと思っています。山の幸は余すことなく食べるのが、自然への礼儀ですよね。有難うございます。
 それにしても、お寿司に定食、美味しそうですね。そちらでも、サバのにぎりがあるのですね。びっくりです。ボーダさんの好みに気を使ってくれる連れあいさんにエールです。
 2011.10.14 (金) 18:25 [Edit]
 kumoki [URL] #-
豪華な食卓でしたねえ、、、
あけび、どんな味がするんでしょうか。食べてみたいです。
種のところを食べるなんて、パッションフルーツみたいですね。

ところでPさん、いつのまにかピーターさんになっていましたね。
いつも「ピーター」さんじゃないかと推測していました!
 2011.10.15 (土) 23:02 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   kumoki さんへ

 豪華ですか?それほどでもありませんよ。
冷蔵庫にあるもので作っているので、それほどお金はかかりません。このように人を招くのも、狭い世界の付き合いですから・・・。
 アケビは、甘いですよ。ただ種にの間にくっ付いているゼリー状のものを吸い出す訳ですから、面倒です。子供のころのおやつでしたから、懐かしいですね。
 本人の許可をとっていますので、これからはピーターの名前で登場します。彼はこの森のリーダーで、貴重な存在なんです。
 2011.10.16 (日) 12:34 [Edit]
アケビですが、果肉は少し苦みがありますが、ゴーヤーとかがお好きだったら大丈夫だと思いますよ。アケビだけよりナスやピーマンと一緒の味噌炒めにすると食べやすいかもしれません。ぜひお試しください。
 2011.10.16 (日) 23:06 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ボーダ さんへ

 ゴーヤのジュースを飲んでいますから、少しくらいの苦味は平気です。ナスやピーマンとの味噌炒めとは、なかなかの生活の知恵ですね。試してみます。有難うございました。


 2011.10.19 (水) 09:18 [Edit]






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