森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

美しい森を願う・・・

 先日の昼前だった。雨まじりの冷たい北風が吹いていた。引き戸が風圧で開けにくいほどの強風だった。ストーブの前でうとうとしていたら、「ドーン、ガラガラ」という異様な音がした。

 横殴りの雨の中、山小屋の外に出てみると、積み上げていた薪が崩れ落ちていた。しっかり積んだつもりだったが、強風に耐えられなかったのだろうか。もう一度積み直す面倒を思うと、うんざりする。

vcm_s_kf_repr_468x351_20111204184242.jpg

 そんな大荒れの日の前は、何日も小春日和が続いていた。気持ちが悪いほどの暖かさだった。テレビのニュースでも季節外れの暖かさを伝えており、全国的な異変らしい。

 山小屋裏の杉林の中に伏せてあるキノコの原木からは、もう終わったと思っていたヒラタケが再び出てきた。例年、発生は11月下旬ごろに終わるのだが、今年は季節が逆戻りして、発生に適した気温になったためなのだろう。

 シイタケはこれまでに20個ほど採れただけで、仲間たちと「今年は駄目だったなあ」と言い合っていたが、こちらも豆粒ほどの芽がたくさん顔を出し始めている。キノコは気温に敏感な生き物だとつくづく思う。

vcm_s_kf_repr_468x351_20111204184314.jpg

 嵐山など関西の紅葉の名所も、12月に入ってやっと紅葉が本格化したようだ。ここ生石山にはコナラが多く、濃い黄色に彩られた森は怪しいほどに美しい。モミジ、ウルシ、ナナカマドなどの真紅に比べると地味だが、コナラやミズナラ、ブナなどの色合いにも味がある。

 コナラと言えば、全国で「ナラ枯れ」の被害が広がっているそうだ。一昨年、黒部に行ってみて、そのひどさに驚いた。宇奈月温泉からトロッコ列車に乗ってしばらくすると、黒部川対岸のコナラやミズナラの葉が茶色になって枯れていた。見るも無残な姿だった。

 被害は日本海側に多く見られるが、ここ和歌山でもナラ枯れが報告されているという。ただ、ここ生石山では、ナラ枯れらしい木は見たことがない。いつまでも健全な森であってほしいと思うが、さてどうだろう・・・。 

 キクイムシという甲虫が木に侵入して枯れるらしい。それにしても、なぜ奇妙な虫が大繁殖したのだろう。酸性雨、温暖化、大気汚染・・・そんな自然環境の変化と無関係ではないだろう。人の手の入らない森が広がり、荒れ放題になっていることも関係しているのではないか。森の生態は、絶妙のバランスの上に成り立っているはずだ。

 偉そうに言う訳ではないが、われら薪ストーブユーザーが薪作りに励むのも、森のためになっていると思う。森の地面をよく見ると、小さな芽を出した木がいっぱい育っている。大きな木を伐採すれば日が差し込み、若い木が大きく生育する。

 森の新陳代謝は、美しい国土を守ることにつながるはずだ。国産材で家を建てる。炭を見直す。ついでに言えば、薪ストーブの利用者が増えればいいと思う。節電、省エネになり、化石燃料の消費も少なくなる。ニコルさんじゃないが、結構真面目に森の再生を願っている・・・。



 

 
スポンサーサイト
   08:13 | Comment:8 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 たかたん [URL] #-
崩れた薪、大変でしたね。
自然と供に生きる厳しさの一面を垣間見たきがしました。
人間のカ科学技術が進み色々と便利になってはいますが、自然と言うのは、やはり人知の及ばぬ事が多々あるんだなと、小さな木の子から教えらたような気がします。
おはようございます。 2011.12.05 (月) 08:50 [Edit]
 nagahiroy [URL] #-
曽爾村も杉、ヒノキの植林が多く、かつ手入れをする人もなく森の砂漠になりつつあります。おそらく、生石高原に比べても雑木林は少ないでしょう。数年前より、少しでも昔の雑木林に出来ないかと、数百坪の土地に雑木を植えているのですが・・・なにせ鹿の被害がひどくて大変です。
それでも何時の日か、緑豊かな森に近づけるよう夢みて一本一本育てていきたいものです。
 2011.12.05 (月) 10:12 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   たかたん さんへ

 崩れた薪は、今日積み直しました。強風でも崩れないよう、色々と工夫してみました。多分、震度3くらいの自身でも大丈夫だと思います。ふぅー、疲れました。
 確かに自然は人知の及ばないものがあると、私も実感しています。
 2011.12.05 (月) 18:22 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   nagahiroy さんへ

 森を作る・・・いいですね。羨ましいですね。10年後、20年後、きっと瑞々しい緑を見せてくれるでしょう。
 10数年前、ブナの種を100個ほど拾ってきて、土に植えました。順調に芽は出ましたが、木として成長したのは3本だけでした。そのブナは背丈が4mほどになり、育っています。曽爾は気温も低いと思いますので、ブナを育ててみたらどうでしょう。
 土地が広ければ、私も美しい森を作りたいのですが叶いません。「曽爾の森」の将来にに期待します。
 2011.12.05 (月) 18:34 [Edit]
薪の積み直しお疲れさまでした。27センチにきちんとそろえて薪を切るAさんの薪はおそらくちょっとのそっとでは崩れないんでしょうね(笑)私が積んだら、風が吹かなくても崩れると思います。
ロッキー山脈の針葉樹も虫の大発生のせいでここ数年たくさん枯れています。それが自然のサイクルの一部なのか、人間の性なのかはまだはっきりわかっていないようです。
 2011.12.05 (月) 23:46 [Edit]
森に暮らすひまじん様
>われら薪ストーブユーザーが薪作りに励むのも、森のためになっていると思う。
ホント、まったくそのとおりです。
国産の木材をもっともっと暮らしに取り入れなきゃいけませんよね。
森に下草が生え山菜が芽吹き、新芽がやがて小さな木に成長するその過程は素晴らしいですよね。山肌は水分を含み保水力もついて、大雨でもさほど洪水が起きなくなり、川は水量を保ち水質も改善し、それが海の漁業にも大きく影響する・・・
そうなればいいですね。

僕のBLOGLINKに里山‘s BAR というのがあります。林業の話ですが素晴らしいです。ぜひどうぞご覧ください。http://washinosat.exblog.jp/
 2011.12.05 (月) 23:53 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ボーダ さんへ

 はい、ちゃんと積み直しました。かなり工夫して積んでいるのですが、倒れることがあります。去年も1回崩れました。木は乾燥すると収縮するので、バランスが悪くなるのだと思います。Aさん宅は広い地下倉庫がありますから、風の影響を受けないのです。悔しいです。
 ロッキー山脈の針葉樹も枯れているのですか。世界で同じような現象が起きているのですね。考えさせられます・・・。
 
 2011.12.06 (火) 18:34 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   isshy さんへ

 森から川へ、そして海へ。おっしゃる通りですね。「森は海の恋人」・・・。気仙沼で牡蠣の養殖しておられる人の言葉で、同名の著書を読んだことがあります。
 実は、北海道の黒岳に登った時、「森は海の恋人」という標柱が立っていて驚きました。森が豊かであれば、海に豊かな栄養をもたらし、魚介類を育てるのですね。森こそ日本という国土の基本だと思います。
 里山‘s BAR を読ませていただきました。とても参考になります。これから、じっくり読みたいとおもいます。有難うございました。
 
 2011.12.06 (火) 18:45 [Edit]






(編集・削除用)

 

管理者にだけ表示を許可
 
 
Trackback
 
http://yoko87.blog74.fc2.com/tb.php/673-39ad7cf7
 
 
カレンダー
 
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
 
月別アーカイブ
 
 
カテゴリー
 
 
ブログ内検索
 
 
全記事表示リンク
 
 
 
訪問者数
 
 
ランキング参加中!
 
 
リンク
 
 
PR
 
 
PR
 
 
PR