山暮らし仲間の忘年会

 年が押し迫り、ここ生石山の別荘に通う人たちが、一人、また一人と山を下って行く。

 先日は、近所の奥さんが「良いお年を。来年の春までお別れです」と言って挨拶に来られた。ご主人は電動工具をたくさん買い込み、いつも大工仕事に励んでおられるが、冬の間は下界でどのように過ごされるのだろう。余計な心配だが、つい気になる。

 この森でノミをふるっている彫刻家も、間もなく山を下ると言っていた。彫刻教室で4人に教えているが、その教室も冬の間は閉じるとのことだ。隔週でここにやって来る奈良のご夫婦も、「凍死しないようにね」と言い置いて帰って行った。

 ここ標高800m余りの森には間もなく本格的に雪が降り、4輪駆動にスタッドレスタイヤを装着していないと、上がってくるのが難しくなる。だからこの時期、人影が少なくなり、本来の静けさが戻ってくる。

 昨日の晩は、ここに居残っているほんの数人で忘年会を開いた。いずれも薪ストーブの薪をたっぷり蓄えて越冬する仲間たちである。こんな寒い所で我慢しなくても・・・という人もいるが、雪景色が美しいし、静かなのもいいものである。

 鍋を囲んだ忘年会では、誰が言い出したのか、クリスマスシーズンのイルミネーションが話題になった。近年、住宅を電飾で飾り立てる人が多くなった。私の自宅のある住宅街でも、遊園地に迷い込んだように錯覚するほど、派手な電飾がまばたいている。

 忘年会に集まった仲間は、都会の喧騒に背を向けているようなところがあり、好んでこの山中で暮らしている。だから、けばけばしい電飾を快く思っていない。

 日本は不思議な国である。戦後、すんなりとクリスマスを受け入れ、それケーキだ、イヴだとはしゃぎ、日本中をイルミネーションで飾り立てる。半面、正月や祝日に国旗を掲げる家は少なくなった。日本の風景はどこへ行ってしまったのだろう。

 そんなことを思いながら、憤慨する仲間の話を聞いていた。明日はそのクリスマスイヴだが、この山奥まで不可思議な喧騒は聞こえてこない・・・。
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コメント

メールしてください。

お元気そうですね。
ゴルフ、楽しかったですか??

チェンマイは暖かいですよ。Tシャツに短パンです。
夫は週に3回ゴルフへ行っています。

2月ごろ、おいでになりませんか?
メール、リンクを貼っておきましたので、ください。

近畿地方だと、ひまじんさんが住んでいらっしゃるような高地にでも行かない限り雪が少ないでしょうから、凍った道の恐ろしさを知らない人が多いのでしょうか。私も気をつけているつもりでも、危ないめに合ったことがあります。雪道はタイヤがよければなんとかなりますが、つるつるに凍っていると、どうしようもない場合がありますよねーー。しかも、凍った坂道のカーブとなると、どうしようもありません。
車でちょっとで温泉に入れるなんて、とってもうらやましいです。日本はどこでもそんなですよね。いいなぁ~~

   ボーダ さんへ

 雪道を果敢に上がって来るのはいいですが、車がスリップして道を塞ぎ、レッカー車が来るまで2時間も3時間も通れなくなることがあります。私たちの生活道路ですから、腹も立ちます。
 すぐの所に温泉があるのは、有難いことです。しかし、山形にあるような名湯ではありません。白布温泉を知っていますか?山形と福島の県境にあるのですが、ここはすごいです。私の経験から言うと、1、2を争う名湯だと思います。また行ってみたいです。
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