トン、トン、トン・・・キノコのホダ木を作る

 禁煙外来の医院へ行ったついでに、近くを流れる貴志川沿いを半時間ほどぶらぶら歩いた。川は、数日前に降った雨でやや増水しており、薄緑色の濁りが出ていた。気のせいかもしれないが、川面に春の気配が漂っていた。霞がかかった空からは柔らかい日差しが降り注ぎ、一陣の風にも春を感じる。

 このような季節を迎えると、キノコのホダ木作りを始めるのが毎年恒例の行事である。年末、原木栽培用のクヌギ、山桜、モミジの木を伐採し、シートをかぶせて乾燥させてきた。キノコの菌を植えるのに、今が丁度良い季節なのだ。

 長さ90センチに切った原木にドリルで数十個の穴を開け、種駒というキノコ菌を木槌で打ち込む。わが山小屋裏の森に、「トン、トン、トン」という乾いた音が響き渡ると、「あぁ、もうすぐ春だ」と実感する。

 ♪ 与作は木をきる ヘイヘイホー ヘイヘイホー

   こだまは かえるよ ヘイヘイホー ヘイヘイホー

   女房は機を織る トントントン トントントン

   気だてのいい嫁(こ)だよ トントントン トントントン

   与作 与作 もう日が暮れる

   与作 与作 女房が呼んでいる ホーホー ホーホー

 ご存知、北島三郎が歌う「与作」の歌詞である。のどかな山里の風景が浮かぶこの歌詞が好きだ。昔、酔っ払うと、スナックのカウンターでよく熱唱したものである。しかし今は、キノコの種駒を打ち込む作業をする時、つい口ずさんでしまう。「トン、トン、トン」という木槌の音が、「与作」のリズムに重なるのだ。

 今年は珍しく女房が種駒の打ち込み作業を手伝うと言ってくれた。シイタケ、ナメコ、ヒラタケの種駒は計1600個。結構時間がかかる作業だが、私がドリルで穴を開け、女房が種駒を打ち込んでくれるから作業は随分はかどる。

 「与作」の歌詞にある「女房は機を織る」を「女房は木槌振る」と替えてみると、ぴったりである。歌詞は「気立てのいい嫁だよ トン、トン、トン」と続く。あっ、その先は言うまい・・・。

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