森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

維新が踊り、有権者も踊る

 なんでも、野田総理と自民党の谷垣総裁がこっそり会っていたらしい。政界スズメによると、消費税値上げ法案を通す代わりに、話し合い解散をする。その相談だったらしいが・・・。どうやら、民主党も自民党も早いとこ総選挙をしたいらしい。

 つまり、国政への進出を目指す「大阪維新の会」の選挙準備が整う前に選挙をしないと、両党ともかなりの打撃を受けるという訳だ。そんな憶測が当たっているかどうかはともかく、橋下徹大阪市長が率いる「維新の会」の勢いと人気が高いのは事実だろう。
 
 今や「維新」は大阪の民意であり、橋下市長にとっては反対勢力に対する「踏み絵」でもある。坂本龍馬にちなんだ「維新八策」といい、「維新」のアドバルーンを揚げて民意を作り出した橋下市長の手腕と舌鋒はすごい。

 普通、維新といえば明治維新とか維新回天を思い浮かべ、日本の夜明けのイメージを抱く。多分、「維(これ)新た」という孔子か誰かの言葉なのだろう。これを「革命」に言い換えると、どこか血なまぐさいが、こちらの方はマイルドである。橋下市長が耳障りの良い「維新」を叫べば叫ぶほど、ポピュリズムの臭いが漂うが、どうだろう・・・。

 それはともかく、明治維新は薩長や公家の一部が幼い天皇を担ぎ上げ、大政奉還を迫った権力闘争だと思っているから、私なんかは維新という言葉に余りいいイメージを持っていない。

 明治維新の舞台だった関西では、維新の言葉そのものに違和感はなく、むしろもてはやす風潮があるのかもしれない。例えば京都に行くと、今でも、花街でふんだんに金を遣った薩長に対する人気は高い。攘夷を叫んでいた薩摩も長州もその裏で外国との密貿易で金を稼いでいたのであり、そんな金持ちの藩に京の町がなびいても不思議ではなかった。

 逆に、渋々京都守護職につかされた会津藩はその出費で財政が逼迫していた。藩士たちは薩長の派手な飲み食いを横目に、つましく長い京都滞在を余儀なくされた。花街の女将や女たちから心無い言葉も投げかけられたという。

 戊辰戦争を戦った越後にしても会津にしても、今なお「明治維新?それが何だ」という気持ちが強いと思う。特に、錦旗を戴いた官軍の略奪や女性への陵辱など、恨み骨髄である。会津は徳川への忠誠も強い反面、勤皇の志も高かったが、朝敵の汚名を着せられた。長岡藩だって、戦争を望んではいなかった。 明治維新の当初の志は理解されても、義は会津にあった。

 あっ、戊辰戦争のことを思うと、だんだん感情的になってくる。私の会津びいきもバレた。こりゃあ、まずい・・・。

 ともかく、明治維新だって、光と影がある。「維新」という言葉に惑わされてはいけない。橋下市長が唱える大阪都構想はそれなりに分かるが、「維新」が民意と言われると、それはどうかなあと思う。民意もまた多様であり、総意と勘違いしてはいけないのだ。

 総選挙が迫ると、議員が踊り、有権者が踊り、政策が踊る。何だかもうひとつ分からない「維新」も踊る・・・。
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   12:07 | Comment:4 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 アガタ・リョウ [URL] #-
 そうですよねぇ。勉強に為りました。維新は、<異心の集合体>であっては、見苦しい様でしょうね。

 ええじゃないか踊りで、民意民意と鳴くミンミンゼミも煩い物ですが、それも夏の暑い風物詩であり、早春の里のウグイスの初鳴き、高原の正調ウグイスのホ~、ホケキョの音色の方が、日本にはお似合いですよね。

 そんな中にあって、本日の特報首都圏の福島のフラダンサーズ復活のドキュメンタリーは、地味で長閑で、そして何よりも地方の日本人の温もりが横溢して居て、夕食後の時間を、頷きながら穏やかな涙色にしてくれました。これほど純朴な涙を与えて呉れる心の琴線を持ち続けて居る自然体の日本人の心の繋がりを見せてくれるNHKの現場力があるのに、<維新が踊り、有権者も踊る>であったら、日本史の中で高々50~60年の政治参加者でしか無い日本の間借り人としては、お恥ずかしい限りで在りまする。

 またまた、兄貴の名文章に感化されて、纏まりの無い長駄文コメント発信と為ってしまいました。お許しあれ。
 2012.03.02 (金) 21:41 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
私も維新八策は、それなりに良く出来ていると思いますが、世の中を根本から引っくり返すというのは、頭で考えるほど生易しいものではないと思います。
熱し易く冷め易い日本人の国民性からして、一時的なブームに終わるような気がします。
最近になって、小沢一郎氏も橋元氏とは少し距離を置くような発言をしています。
根本的なところで相違が出てきたのではないかと思います。
日本人の国民性 2012.03.03 (土) 10:16 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   アガタ・リョウ さんへ

 いつも、教養豊かで、気のきいたコメントをありがとうございます。
 ええじゃないか踊りは、世の中の混沌の表れでしょうね。徳川慶喜が大政奉還し、鳥羽伏見の戦いを尻目に、慶喜は江戸へ逃げ帰る。もう無茶苦茶ですよね。
 しかも慶喜は、薩長から罪1等とされたため、尻尾を巻くように水戸へ引っ込んでしまう。
 気の毒なことに、罪2等の会津、桑名は最後まで戊辰戦争を戦い抜きました。挙句の果てに、下北半島の辺境に追いやられ、飢え死にせよというような仕打ちでした。
 西軍に大義はなく、維新は恨みばかりを後世に残しました。私にとって、「何が維新か」という気持ちなのです。ご理解下さい。へ、へへ・・・。 
 2012.03.03 (土) 18:44 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ハカマ さんへ

 維新八策・・・うーん、実現性はどうなのでしょうね。憲法を改正するのに、何年もかかるでしょうし・・・。
 消費税増税に反対する小沢さんの去就が注目ですね。結局は新党結成のような気もしますが、どうでしょう・・・。
 
 2012.03.03 (土) 18:51 [Edit]






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