森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

梅の花見、彼岸の父を思い出す・・・

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 先日、春の訪れを告げる奈良東大寺のお水取りが終わった。そして今日は春分の日である。暑さ寒さも彼岸まで・・・。しかし今年の彼岸は真冬に逆戻りしたように寒い。わが山小屋の早朝の気温は、氷点下3度だった。

 彼岸までに風速8メートル以上の南風が吹くと、春一番と呼ぶらしい。それが今年は冷たい北風が吹き、春一番が吹かないまま春四月を迎えそうである。われら夫婦が生石山の山小屋で越冬生活を始めて4回目になるが、こんなに寒い冬が長く続いたのも初めてだ。

 春の気配といえば道端に芽を出すフキノトウくらいだが、生石山の中腹まで下れば梅の花が満開だろう。お彼岸の朝は久し振りに晴天だったので、女房と連れ立って梅の花見に出かけた。と言っても、車で10分ほど走るだけだが・・・。

 紀州和歌山は全国一の梅の産地である。どこに行っても梅林がある。生石山にも梅の畑が広がっている。予想通り、梅はちょうど見ごろだった。昨年2月21日のブログで満開の梅林を紹介しているので、ほぼひと月遅れということになる。

 毎年花見するお気に入りの梅林に近づくと、甘い香りが漂って来た。今年の冬から禁煙しているので匂いに敏感になっており、おやっ?と思うほどの甘さだった。

 年を取ったせいか、梅の花の美しさに感じ入るようになった。桜と違って、この花には凛とした素朴な味わいがある。木の幹には力強さがある。梅の実を収穫しやすくするため木を低くするよう選定を繰り返した結果、風格のようなものが備わっている。私には、力士が土俵入りをしている姿のように見えるのだ。

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 梅を見ると、父親に連れられて湖北長浜の盆梅展を見に行ったことを思い出す。父親と外出した数少ないを思い出の一つだが、小学生だったか、中学生だったかは思い出せない。

 座敷のような所に展示されていた盆梅の奇妙な形ばかりが記憶に残っている。白い花、紅色の花が、恐ろしいほどの古木に咲いていること自体が不思議だった。そして、障子から薄明かりが差し込んでいる展示場の光景が印象に残っているのは何故だろう。薄墨で描かれた絵のように蘇って来るのだ。

 今から思えば、父親には風流を好むようなところが多々あった。桜が咲くと母親にちらし寿司を作らせ、縁側に座って家族で花見をした。モミジが色づいても同じことをした。朝顔を栽培するのも趣味だった。

 梅の古木を前に、そんな父親の姿を思い出した。彼岸の日に、この世の向こうの彼岸から父親が現れたのだ。ただ、切ない思いが付きまとうのは、どうしてだろう・・・。

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