森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

新撰組と民主党

 司馬遼太郎原作で新撰組の短編を集めた「血風録」がドラマ化され、NHKテレビで放映されている。全12回で、これまでに半分ほどが放映済みである。日曜日の午後1時過ぎから始まる45分ドラマで、日曜が来るのが楽しみだ。

 私は、若い頃から新撰組ファンである。1970年ごろ、同じ司馬遼太郎の「燃えよ剣」がドラマ化され、テレビにかじりついて見たものだ。今回の新撰組血風録も、あの頃と同じように気持ちが高ぶるのを抑えられない。

 昭和の「燃えよ剣」は、主役の栗塚旭が土方歳三を演じていた。剣を構えた時に見せる栗塚の視線の凄味に圧倒された。栗塚は確か、京都の「哲学の道」の近くで喫茶店かレストランを経営していて、その頃、わざわざ行ったことがある。たまたまその時に彼がいて、妙に色気のある優しそうな目が印象的だった。

 「燃えよ剣」はかなり昔に読んだが、文句なしに面白かった。現代作家では浅田次郎に新撰組を書かせると、これまた実に面白い。「壬生義士伝」「輪違屋糸里」「一刀斎夢録」・・・。

 ちなみに壬生義士伝は、南部藩を脱藩して新撰組に入った吉村貫一郎の物語だ。郷里に残した妻と子を回想する下りは、涙、涙である。一刀斎夢録は、三番隊組長の斉藤一が、自分の半生を近衛師団の若手将校に語る物語である。戊辰戦争では会津で新政府軍と戦い、西南戦争が起きると薩摩に一矢報いたいと、斬り込み隊として最前線に立った。

 新撰組はラストサムライだった。近藤勇も土方歳三も農民の出身だったが、彼らは本物以上の武士になった。京都の治安を守るため身命を賭し、ボロボロになりながら戊辰戦争や函館戦争を戦った。土方歳三は、函館を死に場所と決め、降り注ぐ銃弾に立ち向かい戦死した。

 新撰組は強かったが、その運命を思うと、切なく、やるせない。

 彼らは、命がけで守ろうとした徳川幕府によって翻弄された。将軍慶喜は鳥羽伏見の戦いを尻目に江戸へ逃げ帰った。譜代の藩も次々と新政府軍に恭順。いざという時、徳川を守るべき旗本たちは腰抜けだった。幕末史でもてはやされる坂本龍馬、西郷隆盛 桂小五郎もいいが、私は強烈な光彩を放った新撰組が好きである。

 私は、新撰組ブームが起きてほしいと願っている一人である。教科書に書かれている幕末史は通り一遍で、子供たちは明治維新を日本の夜明けのように美しく教えられる。京都は陰謀が渦巻き、テロリズムの街だったのだ。子供たちに、新撰組を通し幕末から明治にかけての歴史を多面的に読んでもらいたいと思う。

 こんな風にブログを書いていると、テレビニュースで野田総理と元民主党代表小沢さんが会談すると伝えている。不退転で消費税の値上げを断行したい野田さんと、それに反対する小沢さん。どうせ妥協点などないのだから、会談の行方に何の興味もないが、新撰組の近藤勇と芹沢鴨の関係を連想し、つい笑ってしまった。

 新撰組がまだ壬生浪士組と名乗っていた頃、組長は芹沢鴨と近藤勇の二人がいた。芹沢は水戸浪士で、酒乱の気があったし、資金を商人に強要するなど粗暴な男だった。浪士組を預かっていた京都守護職会津藩の意向もあったらしいが、隊の規律を守るため芹沢一派の排除は不可避だとして、土方や沖田は酒に酔った芹沢の寝込みを襲い、暗殺した。

 政策が違う野田さんと小沢さんが、民主党に並び立っているのが不思議でならない。別に小沢さんを芹沢鴨のように悪く言うつもりはないが、新撰組に倣って二人は袂を分かつべきだと思うがどうだろう。

 芹沢が排除された後、浪士組は新撰組と名を改め、鉄の規律によって運営された。天下にその名を知らしめたのは、むしろそれ以降のことである。ならば野田さんも歴史に学んではどうだろう。支持率が上がるかもしれない。新撰組の話が、民主党へのお節介へと変なことになってしまった・・・。 



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   10:31 | Comment:2 | Trackback:1 | Top
 
 
Comment
 
 アガタ・リョウ・心何処 [URL] #-
 野田さんと小沢さん。全く、その通りですね。

 兄貴、私は耳を疑いました。そして、野田さんのテレビに映る顔をまじまじと見ました。<乾坤一擲>と<一期一会>の対句は、一体如何なる相関、脈歴のある言葉なのでしょうか。

 このドジョウさんの国語力とはどの程度の物なのか??? 千利休さんは、どんな思いで聞いて居たのでしょうかね。

 私も人後に落ちない大戯けでは有りますが、こんな場面で一期一会なんて、仏教語・茶道語は思い付きません。幾らなんでも場違い、次元違いで、咄嗟には出て来ません。野田さんとしては、沈思黙考の乾坤一擲と一期一会の対語として、大物ぶって見たかったのでしょうかね。

 先日の菅さんの空前絶後のヘリコプター視察の言い訳にも、怒髪<菅>を衝くでは有りましたが、残念な事に、私には冠を衝く毛髪がありませんでした。嗚呼、情け無しや。斯く為る上は、総選挙にて、嘗ての社会党の様に、民主党は、悉く永久凍土のツンドラの地中深く埋設しなければ、日本伝統の言葉が死んで仕舞いまする。本当に、怖い時代に為りました。
 2012.05.30 (水) 21:26 [Edit]
 森に暮らすひまじん日記 [URL] #-
   アガタ・リョウ さんへ

 おはようございます。
今日は、仮伏せしていたキノコのホダ木を本伏せする作業をしています。今やっと、シイタケが終わり、午後からはナメコ、ヒラタケです。
 まことに的確なコメントを頂戴しました。
いつも、タイムリーなコメント、有難うございます。
 なるほど、一期一会は茶の精神ですよね。
小沢さん相手にこの言葉を使うのは、トンチンカン。意味不明です。
 政治家は、言葉ひとつ、吟味しなければなりませんね。とにかく、民主党は4つくらいに分裂しなければなりません。
 2012.05.31 (木) 11:59 [Edit]






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2012.05.30 21:52
 
 
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