奥穂高岳の天空へ・・・㊤

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        ↑ 奥穂山頂(涸沢岳から)

 北アルプスの奥穂高岳は、体力、気力、脚力が多少なりとも残っている今の間に登っておきたい山である。槍ケ岳や笠ケ岳、黒部五郎岳、常念岳のように秀峰という訳ではないが、何たって3190mの北アルプス最高峰、日本で3番目に高い山なのだ。穂高連峰の主峰で、作家深田久弥が選んだ日本百名山でもある。

 私たち夫婦は、9月の第2週ごろに登山する計画を立てていた。その1週間ほど前の9月2日月曜日、たまたま民放の昼の番組を見ていたら、ベテランらしい気象予報士が最近の天気を解説していた。日本海の低気圧と太平洋の高気圧が複雑な動きを見せているため天気が不安定で、第2週は雨の可能性が高いと言う。

 それなら、晴れマークが付いているここ数日が勝負だろう。登山の決断は早かった。「1時間半後に出発しよう。準備できるか?」。女房は「えーっ」と絶句している。あたふたとリュックに雨具、ダウン、下着などを詰め込み、登山靴を車のトランクに放り込んで予定通りの時間に出発した。

 直前に宿を予約した奥飛騨の平湯温泉には深夜到着した。そして翌日の火曜日午前7時20分、上高地から涸沢経由で奥穂を目指して歩き出した。

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 朝からあいにくの曇り空。梓川の上流はガスに包まれていた。

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 多少遠回りになるが、われらは河童橋を渡り、川の左側の道を歩いた。池や小川があり、ロケーションがいい。

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 1時間ほど歩いて明神に到着。天気が良ければ明神岳を仰げるが、雲の中。

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 明神のベンチに座って休憩していたら、狸のようなヘンな動物が現れた。お見送り?

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 3時間ほど歩き、北アルプスの十字路・横尾に到着した。この橋を渡れば涸沢カールへ一本道だ。右へ行けば槍ケ岳。

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 左手に絶壁の屏風岩。圧倒的な存在感だ。左へ迂回して進めば涸沢に至る。

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 やがて本谷橋に到着。吊り橋は大きく揺れて、女性の黄色い声が飛び交う。ここでは多くの登山者が休憩する。

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 岩がゴロゴロする道をひたすら登る。標高が高くなり、ダケカンバやナナカマドが多くなった。

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 色づいたナナカマドの葉は珍しい。今年は残暑が厳しく、紅葉も始まっていない。

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 おっ、涸沢カールの一角が見えてきた。

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 歩き始めて7時間余り、やっと今夜泊まる涸沢小屋に到着した。涸沢にはもう一軒の涸沢ヒュッテがあるが、何となく涸沢小屋で泊まることにした。

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 何はともあれ、無事の到着を祝って生ビールでカンパーイ!。標高2350mの山小屋は寒く、ダウンをはおる。

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 氷河が削った涸沢カール。日本有数のスケールだ。その全容に鳥肌が立つほどの感動を覚える。

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 涸沢ヒュッテ前のテント場は閑散としている。9月に入ると登山者が少なくなるが、ナナカマドが紅葉する月末ごろからは再びにぎわうだろう。

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 展望抜群の涸沢小屋からは、前穂高岳(3090m)の峻険な峰々が望める。前穂の右側から弓なりの吊り尾根が奥穂へと続く。(涸沢小屋のヘリポートから)

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 前穂をズームアップ

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 夕食はチキンや春巻きなど。信州の地酒「岩波」を熱燗で。さっぱりしていい酒だった。

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 夕食を終えて外に出ると、稜線の上空は夕日に赤く染まっていた。明日は天気が良さそうだ。

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                                               (続く)
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コメント

こんばんは。

もしかして、この動物はアナグマではないですか?

ホント素敵な景色ですね♪
夕焼けも絶品ですね。
素敵な写真ばかりで、私まで登ったつもりになります(笑)

   マダム半世紀 さんへ

 へーっ、アナグマですか。
ネットで調べたら、ズバリそうでした。
恐れ入りました。
 虫も殺さぬ淑女とお見受けしていましたが、こんな気色悪い動物をよくご存知でしたね。
 ひょっとして、ヘビもカエルも素手でつかめるのではなでしょうか。
 ともかく、動物の名前が分からず、悶々としていたところでした。有難うございました。
 最期まで読んでいただければ、3000m踏破です。
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