森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

奥穂高岳の天空へ・・・㊥

 雄大なカールを望む「涸沢小屋」で、奥穂登山二日目の朝を迎えた。朝ご飯を食べて外に出ると、穂高連峰の上に月が出ていた。前穂上空の雲が赤みを帯び、やがて岩の山肌が真っ赤に染まって行った。

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 今日は涸沢カールを歩き、岩のザイテングラートに取り付いて白出(しらだし)のコルに建つ穂高山荘に向かう。一服した後、3190mの奥穂山頂に登るが、最初の50mほどは下の写真のように急峻な岩場である。

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 実は、涸沢小屋の食堂で一緒になった人から怖い話を聞いた。この人は顔中が髭の「これぞ山男」という風貌で、二人の山ガールを連れていた。彼はきっぱりと「奥穂の取り付きは槍ケ岳よりも怖い」と言うのだ。高所恐怖症の私たち夫婦はこわごわ槍ケ岳の頂上に立ったことがあるが、それよりも怖いとなれば胸がキュンと縮む。

 まぁ、案ずるよりも産むが易し--という言葉もある。気を引き締め、涸沢小屋を出発した。急な登りが続き、ナナカマドの向こうに前穂が見える。

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 続いて右手に涸沢槍。その形は槍ケ岳にそっくりだ。

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 高山植物の季節はそろそろ終わりだが、イワツメクサは結構長く咲いている。花が散ったチングルマの綿毛が風になびき、これもまた風情があって好きだ。

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 さぁ、涸沢名物とも言えるザイテングラートの岩登りだ。ドイツ語で、支稜線の意味。鎖場、梯子もある難所だが、急斜面のため一気に高度をかせげる。20数人の団体が前を行き、渋滞することもあった。

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 標高は3000mに近い。空気の薄さを実感する。肩で息をしてしばしば立ち止まる。すると、一輪のイワギキョウが見上げていた。「もう少しだ。頑張れよ」。励まされているように思えた。

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 岩にペンキで「ホタカ小ヤ20分」。ホンマかいな・・・。

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 涸沢小屋を出発して3時間、穂高山荘に着いた。

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 半時間ほど休んだらリュックを山荘に置き、空身で奥穂山頂をピストンする。女房、私の順で岩場に取り付き、梯子を登る。

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 目もくらむような約50mの登りだったが、無事稜線に出た。顔中が髭の男性は「槍より怖い」と言っていたが、そうでもなかった。安全に登れたのだから、山男さんの忠告に感謝である。

 稜線に出ると、こんな岩屑の安全な道だ。その背後に涸沢岳(3110m)。頂上への登山道が伸びている。右は北穂高岳(3106m)。

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 ピラミッドのような常念岳(2857m)が圧倒的な姿を見せている。北アルプスのシンボリックな山の一つだろう。

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 岩屑の道を、ゆっくり、ゆっくり、北アルプスの山岳風景を存分に楽しみながら歩いた。すでに登った山を見つけるとうれしくなる。

 この日は残念ながら槍ケ岳(3180m)方面に雲がかかっていた。しかし、ほんのわずかな時間だが、雲の隙間からその槍が姿を見せた。登山者の間から「おーっ、見えたぞ!」という声が上がる。

 われら夫婦があの頂点に立ったのはひと月前のことだ。あの時の喜びと感動が蘇る。「やはり、でっかいなぁー」。これが率直な印象だ。

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 下の写真は、槍ケ岳の隣の大喰岳から7月31日に撮影した穂高連峰だ。その一番高いピークが奥穂高岳(中央)。もうすぐ、あの頂上に到着する・・・。

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                                              (続く)






  
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