森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

「解散」に安倍さんものけぞった

 昨日、野田総理が党首討論の席上で衆院の解散を明言した。自民党の安倍総裁はその瞬間、ちょっとあわてて「約束ですよね、よろしいんですね」と念を押していた。それほど唐突だった。

 野田さんが「近いうち解散」を約束してから3か月余り。そしてついに、「やりましょうよ」の決断・・・。胸を張り、大見得を切る総理だったが、それまでの長い空白期間を思えば、何と空虚な解散宣言だったのだろうか。

 「近いうち」をめぐり、野田さんは「嘘つき」と非難されていた。政治家にはプライドの高い人が多いから、野田さんもこの「嘘つき」のレッテルは耐え難い言葉だったのだろう。

 そこで、党首討論でわざわざ持ち出したのが「正直の上に馬鹿が付く」の発言だった。彼は小学生の頃のことを回想し、次のように語ったのだ。「私の成績がひどく下がったけれど、父親は怒らなかった。なぜなら、通信簿に野田君は正直の上に馬鹿が付くと書かれていたからです」。

 つまり父親は、息子の成績より「馬鹿正直さ」がうれしかったのだ。野田さんはこんなエピソードを語り、自分は小さな時から嘘をつく人間でないと強調したかったのである。間 寛平さんのギャグ「クサーッ」ではないけれど、クサイ言い回しだ。わざわざ語ったところに、彼の後ろめたい気持ちの表れが読み取れる。

 今つくづく、政権交代は何だったのかと思う。

 確かにボロボロだった自民党より、民主党は新鮮に映ったはずだ。しかも、子ども手当て、高速道路の無料化、農家への補償、高校無料化などうれしいマニフェストが並んだ。バナナの叩き売りのような公約に有権者がこぞって民主党になびき、政権交代へと導いたのだ。

 私はこのブログで、これを「大衆迎合」「ポピュリズム」と書き、「ミンイ(民意)、ミンイ」と鳴く蝉のようだと揶揄したことがある。ただこれほどひどい政権になるとは思わなかった。

 民主党というだけで、見識も経験もない人物がゾロゾロと当選し、国会の赤じゅうたんを肩で風切って歩いた。そして政権交代の高揚感から、何でも思うままになると錯覚した。すぐに前言を翻す稚拙さを見せることもあった。中でも政権の誤った対応で、尖閣問題などで次々と国益を損なった。

 そもそも、財源の裏付けのないマニフェストに無理があった。結果的に、有権者を騙すマニフェストによって政権を取ったことになる。騙された有権者も悪いが、騙した方はもっと悪いだろう。それでは、有権者との信義もへったくれもない。

 近江商人の家訓に「売り手よし、買い手よし、社会によし」という言葉がある。嘘をついて儲けてもそれは長続きせず、いずれは信用を失ってしまう。そして商売は、社会に貢献しなければならないという意味である。それは政治も同じだろう。政治に求められているのは、揺るぎのない信義の精神だと思う。

 豊臣への忠義を貫き、関が原で敗れた石田三成は近江の出身である。徳川方の多くは、三成が地位を利用して財をなしたと思っていた。しかし、居城だった佐和山城には銘木銘石の類はなく、調度品も質素極まるものばかりだったという。

 近江商人の家のたたずまいはつつましく、主の部屋は北向きに作られていたとも言われる。近江商人を見習えという訳ではないが、政治家は自らを律する能力がなければならないと思う。ママから巨額の支援を受けたり、怒鳴ってばかりの総理は、もう懲り懲りだ。次の総選挙では後悔すまい・・・。 
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 タマモクロス [URL] #-
関ヶ原、大坂の陣で西方についた真田幸村
父昌幸に幼少より、人は理に弱いと教えられ育ったが、刑部、兼継、三成に会い「義」というものも知ったといわれます


しかし、今の民主党議員は、まるで沈む船のネズミと一緒
我先にと、離党という詭弁を使い逃げ始めた(笑)

やはり人は、「あなたはワシにったい何をしてくれる」といった利だけなのでしょうか?
 2012.11.17 (土) 16:48 [Edit]
 アガタ・リョウ [URL] #-
 お久し振りです。2週間のお山工事から無罪放免で帰って参りました。やっと解散しましたね。それにしても、新しい芽の第三極か何か知りませんが、凄い事に為ってますね。肝入りの政権交代可能な小選挙区での力強い二大政党の謳い文句と違って、結果としては微党の乱立沙汰でしたね。

 それが今度は、離散から集合の揺り戻しで、微党集結ですから、私党が死闘を避けて御身大切の協調戦線を組んで、選挙後に再びガラガラポンをするんでしょうね。過ぎたるは及ばざるが如しで、真っ当さの型に嵌って地道に役柄を演じて、大道に立つ事が出来ないのか・・・ 言葉の重みが失せた言論・政治家・指導者と云う存在は、観て居て共感も感動も伝わって来ないですね。

 共感・感動は、決して個人の個性だけに頼っては、絶対に伝わって来ない性質の物だと思うのですが・・・ 地味で型に嵌る修行の中から、自然と培われて人間味として滲み出て来る物が、共感と感動の核心部分だと思うのですが・・・現代人は、言葉を前輪駆動とし過ぎるんじゃないでしょうかね。

 利に敏く、小賢しいディベート達者だけだと、日本の風景は悪くなるばかりです。景観条例違反で、雪中、雨中での100%肉体労働を遣らせて見れば、そんな輩の根性など一発で化けの皮が剥がれるんでしょうけどね。ギャハハ。
 2012.11.18 (日) 15:07 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   タマモクロス さんへ

 以前テレビを見ていたら、歴女がいっぱい出てきて、武将の人気投票をしていました。1位はダントツの幸村でした。やはり、幸村の「義」が歴女の心をつかんだのでしょうね。
 随分昔のことですが、池波正太郎の「真田太平記」を楽しく読みました。確か12、3巻あったのではないでしょうか。「草」と呼ばれた忍者の暗躍も面白かったですね。
 2012.11.18 (日) 18:20 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   アガタ・リョウ さんへ

 白骨の作業、実はハラハラしながら読んでいました。
体が壊れちゃうのではないか、ミゾレ、土砂降り、風邪をひかねばよいがと・・・。ともかく、ご苦労様でした。
 今、私の後ろでテレビが世論調査について報道しています。チラチラ聞こえてくるところによると、野田総理の人気が数ポイント上昇したらしいですよ。衆院解散の決断が好感が持たれたのでしょう。しかし、民意なんてこんなものですね。コロコロとどうにでも動く民の声。日頃、アガタさんが書かれている論旨の通りです。
 第三極の離合集散を見ていてもアホらしく、馬鹿らしく。太陽と維新の合併って、何なんでしょう。信念のない政治家が多すぎますね。

 2012.11.18 (日) 18:40 [Edit]






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 昨日、野田総理が党首討論の席上で衆院の解散を明言した。自民党の安倍総裁はその瞬間、ちょっとあわて
2012.11.18 16:18
 
 
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