森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

女3人、四万十川へ

 3連休初日の早朝、女房は鼻歌を歌いながら車で出て行った。大阪と東京で暮らす娘二人と合流し、ドライブ旅行に行ったのだ。「楽しんでおいで」と送り出してはみたものの、仲間外れにされた私としては少し寂しい。

 女3人だけの旅行は気楽なのだろう。女房や娘にとって、現役で働いていたころの私は、何かにつけて口うるさいと思われていた。指示したり、命令したり。旅行の行く先も勝手に決めたりもした。だから今は、私のいない所でこっそり相談し、女3人だけの旅を楽しんでいるのだ。

 男にとって、会社を退職するということは劇的な変化なのだ。退職の次の日から、大黒柱としての権威も権力も一挙に失った。身をすり減らす競争社会で働き、仕事も愚痴も家庭に持ち込むことはなかったが、勤続40年のその挙句、私の存在感は次第に薄れ、へらへらと卑屈な笑いを浮かべるだけの男になってしまった。

 まぁ愚痴はそれくらいにして、彼女たちの旅行先は四国の四万十川である。行く先を決める時、長女が次女に「どこへ行きたい?」と尋ねると、「四万十川」と即答したというのだ。次女は典型的な体育会系で、自然に対する教養などないはずだが、なぜこの日本の清流に行きたかったのだろう。

 私の想像は、父親としての願望である。私は休みが取れると、家族を引き連れて各地の名だたる清流を巡った。川の近くにテントを張り、川遊びに興じた。私が釣った鮎の手づかみをして遊んだこともあった。川が増水してあわてて撤収したこと、みんなで料理を作ったこと、木の枝が落ちてテントが壊れたこと・・・。

 家族のみんなに、川と過ごした記憶が残っているはずだ。、次女が、旅行先として四万十川を提案したのも、父親に手を引かれて川と遊んだ幼いころの記憶がそうさせたと信じたいのだ。

 しかし次女の答えは、存外そっけないものだろう。「四万十って、一応有名だから。理由なんて、別にぃ」。ま、そんなところだろう。さて、女の一行は今ごろどこを走っているのだろ。瀬戸大橋あたりかもしれない。オヤジ抜きの旅行は、さぞかし楽しかろうよ・・・。
 
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