森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

「裏切り者」と言われても・・・

 今年の冬は、生石高原の山小屋を離れ、空き家にしている滋賀の自宅で過ごそうと思っている。気候温暖な和歌山とはいえ、標高800mを超える山中に建つ山小屋は余りにも寒いのだ。滋賀の自宅は比叡下ろしの寒風に晒されるけれど、ここに比べれば大分ましである。

 山を下りることは、生石高原でともに暮らしている仲間にはまだ言っていない。「裏切り者、卑怯者、根性なし」などと言われるのが辛いのだ。年末になると、過酷な冬をここで過ごす仲間は数人だけになってしまい、それだけに残された仲間の連帯感は強い。しかしこの冬、われら夫婦が脱落することになり、後ろめたいものを感じるのだ。

 これまで4回の冬、山小屋で過ごしてきた。最低気温は10度近くになることもあり、日中でも氷点下のままの日が多い。水道が凍結するので、寝る前、元栓を締めて水抜きという作業をしなければならない。昼間でも、水道をチョロチョロと出しておかないと、たちまち凍結して水道管が破裂する。

 部屋の暖房には薪ストーブを使っているが、大量の薪を焚かなければならない。備蓄している薪の山がどんどん減り続け、心細くなってくる。薪ストーブだけでは暖まらず、石油ストーブを使う日も少なくない。雪が積もれば春まで根雪になり、道路はスケートリンクのように凍結する。食料の買出しも難儀することがある。

 愚痴っぽいことを書いているが、それは逆で、寒さや雪、そして不便さを楽しんでいたのだ。新雪が積もれば外に飛び出し、生石高原を歩きながら新しい踏み跡を楽しんだ。雪国生まれの私にとって、雪景色は懐かしく、様々な記憶が蘇ってくる。空気が澄んだ高地からの星空も美しい。痩せ我慢で冬を過ごして来た訳でなかった。

 しかし、「寒さに強い」と自慢していたのに、ついに気持ちが折れたのだ。年を取るということは、こういう事なのかと、つくづく思う。「寒さに耐えられなくなっただけでなく、何事にも消極的になってきたように思う。好きな魚釣りも回数が減った。ちょっとした仕事も「明日にしよう」と怠ける。

 いつまでも若くはないということだ。自分の体力や気持ちに素直になればいい。「老境」という嫌な言葉も潔く受け入れよう。意地を張って寒さに立ち向かっても、もろくな事がない。明日にでも仲間たちに「冬だけ山を下りる」と話そうと思う。多分背中に、冷たい視線を感じるだろうが・・・。

vcm_s_kf_repr_468x351_20121224083337.jpg
スポンサーサイト
   08:37 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 ichigomakaron47 [URL] #-
メリークリスマス。
今年のクリスマスイブは西日本は特に寒波が来ていましたので、寒いのは当然ですよ。決して年とか衰えでは有りません。
私もイブはコタツから中々出れませんでしたよ(^^)
 2012.12.25 (火) 21:22 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   ichigomakaron47 さんへ

 メリークリスマス・・・有難うございます。
寒いですね。こちらは雪がちらついています。
道路は白くなっています。
この寒さが辛く、もうすぐ滋賀へ帰ります。
来年もよろしくお願いします。
 2012.12.26 (水) 14:01 [Edit]






(編集・削除用)

 

管理者にだけ表示を許可
 
 
Trackback
 
http://yoko87.blog74.fc2.com/tb.php/796-fab1c1c4
 
 
カレンダー
 
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
 
月別アーカイブ
 
 
カテゴリー
 
 
ブログ内検索
 
 
全記事表示リンク
 
 
 
訪問者数
 
 
ランキング参加中!
 
 
リンク
 
 
PR
 
 
PR
 
 
PR