噴飯もの・・・丹羽前中国大使

 きのう日曜日の朝に放送されたテレビ朝日の報道番組に、前中国大使の丹羽宇一郎氏が出演していた。その際の彼の発言は実に噴飯ものであり、黙っていられなくなった。

 彼は伊藤忠商事の会長を務めた人物で、民主党政権が誕生した時、民間人として異例の中国大使に就任した。彼の発言には、中国を喜ばせる内容が多く、「どこの国の大使か」と物議をかもした。そんな経緯もあり、昨年秋には事実上更迭された。

 政権交代を果たした民主党は、経済人として中国にパイプのある丹羽氏を登用した。パイプがあるからといって、したたかな外交を展開する中国に太刀打ちできるのか、日本の大使にふさわしい識見があるのか、当時から疑問視する声が少なくなかった。

 さて番組では、尖閣諸島の国有化について話が進められた。ロシアのウラジオストックで開かれたAPECか何かの国際会議で、野田首相と中国の胡錦濤総書記が立ち話をした。その際、総書記は「尖閣を国有化しないでほしい」と注文を付けたという。

 ところがその数日後、野田政権は尖閣の地主から島を買い取る、いわゆる「尖閣国有化」を閣議決定した。領土を国有化するのは日本の自由だが、中国はこれに反発して現在のような緊張が続いている。

 そこで丹羽氏は「会談のすぐ後に国有化したのは、総書記にとって顔に泥を塗られたものと受け取った。総書記といえば、日本では天皇ですよ」と言った。その後も、「総書記は日本の天皇と同じですよ」と繰り返したのだ。

 彼は野田首相の「約束違反」をなじるような口ぶりだったが、それよりも「総書記は日本でいえば天皇」という発言こそが大きな問題なのだ。天皇陛下と中国の総書記を同じレベルでとらえること自体が間違いである。

 総書記は政治権力のトップであるが、天皇陛下は日本国の象徴であり、精神的支柱なのだ。総書記は中国の国家元首に違いはないが、天皇陛下を政治問題の場で論じるのが間違いなのだ。

 まして中国は共産党の独裁国家であり、その最高権力者もまた独裁者なのだ。それと同列に「日本で言えば天皇ですよ」、つまり天皇陛下が政治権力の長のような言い方には、あきれて物が言えない。彼は大企業のトップを務め、頭はいいのかもしれないが、はっきり言って教養がないし、歴史を知らない。

 そもそも中国には日本のような万世一系の天皇が存在したことはなく、武力などの力によって国を支配した「王」が長い中国の歴史に名前を連ねているに過ぎない。

 丹羽氏は中国の「皇帝」や「王」、そして戦後に成立した共産党国家の総書記などと、日本の天皇を混同しているのではないか。単なる無知としか思えないが、彼を起用した民主党の思慮の浅さにも問題があった。

 彼は態度もでかいが、礼儀も知らない。「総書記は日本の天皇と同じ」とは何たる礼を失した言葉だろうか。日本国を代表したことのある前大使なら、「天皇」とは言わず、「天皇陛下」と呼ぶべきである。大使があらゆる国益を守るのは言うまでもないが、守るべき最大のものは国の尊厳である。

 こんな話があるので、付け加えておこう。丹羽氏が伊藤忠の役員時代のことである。作家深田祐介さんのインタビューを受けた時、彼は「将来、中国を中心にした大中華圏の時代が到来する」と断言した。そして、「その時の日本はどうなりますか」という質問には「中国の属国になります。そのように生きていけばいいのです」と言ったという。

 もちろん深田さんは「どうして日本は中国の属国にならなくちゃならないのか」と食い下がったが、「日本が幸福かつ安全に生きる道だからです」と平然と言ってのけたという。

 中国に「日出る国から」という上から目線の親書を送った聖徳太子が腰を抜かしそうなエピソードでさる。彼には、日本の誇りも何もない、そういう男なのだ・・・。
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コメント

有難う御座います。流石に、兄貴であります。何時も好いお話です。

今日の国会では、良い話が在って西田先生のJAL問題が取り上げられて居ました。真に3年3ヶ月の民主党政権の出鱈目振りが、国会中継されて居て、真っ当な日本人として大いに溜飲を下げさせて貰いました。

古い話だと、<越後屋、そちも悪じゃのぅ>の菓子箱の下の黄金色小判、ピーナツ1個5億事件のロッキード事件、上場前の株式のインサイダー取引のリクルート事件、佐川急便事件。金丸御殿の無刻印金の延べ棒、奥州の院王・小沢錬金術事件・・・etcと御上り政権・民主党の外国献金奨学生達のおぞましき政党助成金転がし等、不逞の輩がハイエナの様に、JALへの会社更生法を仕組んで、美味い想いをした民主党政権の一部が暴かれようとして居て、面白かった限りで在りました。

へへ、人間長生きをすると、何かと面白い反芻が出来ると云う物ですね。

アガタ・リョウ さんへ

 おはようございます。
図書館帰りにマクドに寄って、パソコンを開きました。コメント、有難うございました。
 きのうから、参院の予算委員会をチラチラ見ていましたが、民主党は哀れとしかいえませんね。民主党のいい政策は引き継いでもらたいと、哀願しているじゃありませんか。彼らに気概というものを感じません。
これが敗者というものでしょうか。
 はい、長い生きしなくてはいけません。

我が家なのに

こんばんは。
先日はやまがらと黄桜の件ありがとうございました。
時々お邪魔しています。

不思議でたまりません。
敗戦がこのような誇りのない日本人を作り出したのでしょうか・・・

日本の全てが素晴らしいとは思いませんけど、日本はやはりわが国。いろいろあっても守り育んでくれた我が家のようなもの。
それを、大きな隣の家の奴隷になれば安全に生きられるなんて。考えられませんよね。。。
その大きな隣家は、反対側の隣人を殺していると言うのに。

やっていないことを捏造して大問題にした議員もいらっしゃるし・・・なぜ母国より隣国に擦り寄るのでしょう。

   チェロ子さんへ

 またお越しくださり、ありがとうございます。
わたしは滅多に怒りませんが、久し振りに吼えました。
このような人間は、敗戦がもたらした変人かもしれません。
 あとひと月ほどすると、和歌山の山小屋に帰ります。
そうすれば、ヤマガラのことを書きたいと思います。
また、読んで下さいね。
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