春だ、山小屋暮らしの再開だ・・・

 さぁ、和歌山の山小屋へ帰る日が来た。軽トラの荷台に、衣装ケースやガスコンロ、鍋釜などを積み込む。これから年末まで暮らすための生活必需品だ。幼児を連れた若い母親が、軽トラの積み荷をチラッと見て通り過ぎて行った。夜逃げと思われたかもしれない。

 昨年末から80日余り、大津の自宅で過ごしていた。温暖な和歌山とはいえ、標高800mの山小屋の冬は寒いので、5年ぶりに逃げ帰っていたのだ。自分の家なのに、他人の家のようなよそよさしさを感じた。無精ひげを伸ばし、ホーム炬燵に潜り込む退屈な日々。閉門、蟄居・・・。悲運にうなだれる武士を想像したこともあった。

 今は、口笛を吹きたくなる高揚した気分だ。見慣れているはずの太陽が、今日はなぜかまぶしい。軽トラの助手席で、普段小言の多い女房もうきうきしているように見える。大好きな野菜作りのあれこれを想像しているのだろう。途中のホームセンターで、キタアカリというジャガイモの種芋を買った。

 大津から山小屋までは、名神高速と阪和道を通れば2時間ほどだが、奈良を経由すれば高速料金を使わなくて済む。4時間もかかるが、何も急ぐ必要はない。奈良から和歌山に入ると、紀ノ川を見ながら走る。川は大峰連峰からの雪解け水で増水していた。

 紀ノ川から離れ、桃山町に入った。町の名前の通り、桃の産地である。「あら川の桃」はブランド品だ。桃色の花が咲き始めており、果樹園のあちこちで農家の人たちが摘果作業をしていた。

 しばらくすると、生石高原への山道に入った。麓の木々は芽吹きが始まっていたが、高原にはまだ冬の残滓が残っていた。夕暮れ時、やっと山小屋に着いた。大津の自宅で満開だったミニラッパスイセンは、花芽さえ付いていない。コシアブラの天麩羅を楽しみにしていたが、食べられるのはやはり4月に入ってからのようだ。

 山小屋裏の杉林で栽培しているキノコを見て回った。強風が吹いたのか、シイタケのホダ木の一部が倒れていた。すでに食べられそうなシイタケがたくさん出ていた。この春は豊作かもしれない。薪を積んでいる縁の下を覗くと、薪が一列そっくり倒れたいた。

 あーあ、仕事が増えてしまった。そう言いながら、実はそれほど困ってはいない。退屈な日々から解放されて、やるべき仕事があるというのはうれしいことなのだ。これが片付けば、女房の畑を手伝い、山菜取りに夢中になり、魚釣りにも行かねばならない。さぁ、山の暮らしの再開だ・・・。

     ↓ 満載の軽トラでいざ出発
vcm_s_kf_repr_468x351_20130323111355.jpg

     ↓ 高野山を左に見ながら京奈和道(無料)を走る
vcm_s_kf_repr_468x351_20130323111442.jpg

     ↓ 桃の花が咲き始めていた
vcm_s_kf_repr_468x351_20130323111520.jpg

     ↓ 生石高原に向けて急な坂道を走る
vcm_s_kf_repr_468x351_20130323111605.jpg

     ↓ 高原に着いた。「山の家」の人たちは元気だろうか 
vcm_s_kf_repr_468x351_20130323111637.jpg

     ↓ 強風が吹いたのか、シイタケのホダ木が倒れていた 
vcm_s_kf_repr_468x351_20130323111716.jpg

     ↓ 薪も倒れていた
vcm_s_kf_repr_351x468_20130323111742.jpg
スポンサーサイト

コメント

お帰りなさい♪
やはり、ひまじんさんご夫妻は生石高原がよく似合います。
これからも、山暮らしの楽しい記事を楽しみにしてます。
あ、特に釣りが‥‥。

   亀丸 さんへ

 はい、帰ってきました。
さぁ、釣りに行くぞー。
でもまだ水温が低いので、4月に入ってからですね。
とりあえず、ガシラのご機嫌でも伺おうかなと考えています。
亀丸さんのブログがなくなり、何を釣っているか分からず、残念です。再開して下さいよ。

森羅万象の世界に生きる

又、田舎暮らしが始まりましたね。
自然の中で暮らす喜びが、溢れているような投稿ですね。
その気持ちが手の取るように分かります。
私は、すっかり田舎暮らしに慣れて、マンネリとさえ思うこともありますが、都会に帰りたいという気持ちは、サラサラありません。
俗世界のことは忘れてしまいました。
全天の星を眺めて、森羅万象の世界に生きることが、何者にもまして価値があることを味わっています。

おかえりなさい

生石高原の先輩お帰りなさい
又色々とご指導お願いします。私達はゆっくりゆっくり楽しんでいます.山菜採り・魚釣り・楽しみにしています

    ハカマ さんへ

 こんにちわ。
いよいよ田舎暮らしの始まりです。
おっしゃるとおり、喜びでいっぱいです。
大津にいる間も、ハカマさんのブログは欠かさず読んでいましたよ。
アジの釣り、やもめ暮らし、何でも知っています。
マンネリなんてとんでもありませんよ。
羨ましいほどのいい生活ですね。  

   遊び人さんへ

 こちらの暮らしも軌道に乗ってきました。
車の件ではお世話になりました。
材木の買出し、いつでも使って下さい。
ただし、ガソリンやお心遣いは無用です。
山ウド採りに来て下さいね。
暇にしていますから、どうぞ遊びに・・・。
非公開コメント

カレンダー

06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

ブログ内検索

全記事表示リンク

訪問者数

ランキング参加中!

PR

PR

PR