春の海をドライブ

 4月の声を聞くと、紀伊水道の海が気になる。海水温は何度くらいだろう。アオリイカは釣れ出しているだろうか。ガシラはどうだろう。偵察のため、湯浅湾から由良までの海岸線をドライブすることにした。

 一人では退屈なので、女房を誘った。「鰻丼をおごったる」。「それなら行く」。一発で食い付いてきた。魚もこのように釣れればいいが、そうはいかない。実は、鰻の稚魚が値上がりして以来、鰻丼なんて口にしたことがない。女房が目を輝かせたのもそういう事情があるからだ。御坊市に美味しい店があるので、そこへ行こう。

 まずは、湯浅広港を覗いてみた。ここへは、イカ釣りの餌になるアジを釣りに来ることがある。昨年秋は、ここだけがよく釣れた。港には年金暮らしのような数人が焚き火を囲んでいたが、釣り人は一人もいなかった。彼らに睨まれているような気がしたので、すぐ走り去った。

 唐尾、三尾川の漁港も人影が見えなかったので、衣奈の漁港へ。岸壁に行くと、知り合いの漁師夫婦がいた。ビニール袋にガシラやアジなどを詰めていた。お得意さんに配達するのだという。漁師によると、水温は17度とまずまずの暖かさ。最近イカ釣りの客が増えたが、釣果は芳しくないという。まだ少し早いようだ。

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 この日は風が強かったが、晴天のドライブ日和だった。海に面した「和歌山断酒道場」の空き地に車を止め、白波の立つ青い海を眺めた。ここは眺望が良く、石垣が高く積まれた道場のたたずまいも風情がある。10人ほどを乗せたマイクロバスが道場に入って行った。断酒に挑戦するアル中の人たちだろう。明日はわが身である。

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 しばらく走ると名勝・白崎海岸だ。石灰岩の海岸である。道路脇に車2台が止まっており、下を見ると、何人かが魚釣りをしていた。短い竿に短い糸を垂らし、磯の間を探っている。ガシラ狙いの提灯釣りだろう。近くの大引漁港にも行ってみたが、いつもは誰かいるのに無人だった。

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 次は造船所の近くにある神谷漁港を覗いた。釣りをしていた爺さんに声をかけようとしたら、いきなり竿が曲がって15センチほどのバリコが釣れた。一夜干しにすると美味しい魚で、和歌山人の好物である。隣では若者が紀州釣りでチヌを狙っていた。するとこちらはかなりの大物を掛けた。しかし糸が切れた。「大きかったなぁ」とため息をついていた。

 由良湾を半周し、小さな漁港に向かった。ここは、いつも私がボートを出しているホームグランドである。馴染みの漁師が干したヒジキを熊手でかき集めていた。ヒジキは結構いい値で売れるらしい。この漁師には何かとお世話になっており、「今年もよろしく」と丁重に挨拶しておいた。

 昼も近くなったので、何度か来たことのある御坊の鰻屋に入った。メニューを見ると、定食の鰻丼は200円値上がりしていて1200円。1匹付けは3800円で、こちらは高嶺の花である。もちろん定食を注文した。出てきた鰻丼には二切れしか載っていなかったが、涙が出るほど美味しかった。

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 御坊から小一時間ほど走ると、南部市の山あいに「鶴の湯」という温泉がある。源泉掛け流しで、お湯は黄色く濁っている。露天風呂でゆっくりした後、帰途についた。女房は車中で何度も「美味しかったね」とつぶやいた。たった二切れだったが、鰻は香ばしく、甘かった・・・。

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