二人静の花・・・そろそろ若鮎の季節

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 散歩の途中で女房が足を止め、「二人静が咲いている」と言った。四枚の葉の真ん中に、白い花が二列になって咲いている。昔の人は、二人の静御前が舞っているように見えたのだろう。「二人静」とはうまいこと名付けたものである。

 そんな草花をはじめ、生き物、季節、自然現象など花鳥風月を言い表す日本語の数々は、何と豊かなんだろう。それらの言葉には、自然に抱かれ、自然とともに生きようとしてきた日本人の感性があふれていると思う。

 6月初めの今は、麦が実る麦秋である。麦藁イサギという言葉もある。ミカンの花が咲き、ここ生石山ではもうすぐ白いウツギの花も咲く。近くの有田川では、河口から遡上した若鮎が反転しながら石の珪藻を食んでいる。

 若鮎は夏の風物詩である。釣れる鮎は胸の追い星が黄色く、瓜の香りがする。鮎が成長するそんな時期を見計らって、6月1日ごろに鮎漁を解禁する川が多い。

 和歌山の河川では、5月26日を解禁日として足並みをそろえてきた。しかし、私が通う有田川は3年前から、解禁日をまだ肌寒い5月1日に繰り上げた。「日本一早い解禁」などと宣伝し、割高の年間遊漁券を売っている。

 何と愚かな・・・。怒りが込み上げてくる。5月初めに釣れる鮎は放流間なしの成魚で、姿かたちも香りも真の鮎と呼べるものではない。田植えを始める前から鮎を釣らせるなんて、日本の自然に対するある種の冒涜だと思う。

 鮎釣りファンの期待に応えるなどときれいごとを並べているが、所詮は有田川漁協の金儲け主義である。漁協幹部の顔を見てみたいと思っていたら、今年3月、漁協組合長らが恐喝容疑で警察に逮捕されたのだ。さもありなんと言うのが、正直な感想だった。

 川の上流で行われていた道路改良工事をめぐり、組合長らは建設業者に対し「泥水が出て漁業権に影響が出る。協力金を払え」などと脅し、約600万円を組合名義の口座に振り込ませた疑いだという。この他にも、同じような手口で建設業者から協力金をせしめていたという報道があった。

 川は流域の人たちなど国民の財産である。漁業権を持つ漁協だが、だからと言って川を私物化していい訳がない。川の自然を守る役割があるはずだ。なのに、自然に逆らって解禁を早め、釣り人を早くから川に入れる。しかも犯罪にまで手を染めた漁協幹部たち。嘆かわしい。

 私は鮎釣りを愛する一人である。早くから年間通しの遊漁券を買い、仕掛けを作り、いつでも釣りに出かけられるようにしていたが、我慢してきた。しかし6月に入った。そろそろである。近いうちに若鮎と遊ぼう・・・。

      ↓ 鮎の仕掛けは準備万端
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コメント

こんな風情のある名前の花があるのですね。
山に比べると海はそれほど多彩な顔を見ることがありません。まあ、血眼になって獲物を探しているので目に入って来ないのかもしれませんが・・・。

わが宿敵の帝国軍にも土地の不正取引などがあったらしく、内紛に乗じて漁夫の利を得ることができるのではないかと期待はしておりましたが何の獲物もありませんでした。
利権のあるところには何やらドロドロしたものが必ず澱のようにはびこるようです。
僕は海や川のきれいな水が流れている場所が一番居心地がいいです。

  イレグイ号 さんへ

 へ、へへへ、見ましたよ、美しいキスを。
大きいのも釣れたのですね。
天麩羅で味わう淡白な味は最高ですね。
 川でも海でも、漁業権を盾に威張り散らしています。
しかも、漁師たちはゴミを捨て放題。海の環境を守ろうという姿勢が見られません。
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