森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

笑えない温泉場の珍事・・・

 わが山小屋から車で半時間ほど走ると、深い山あいに「清水温泉」がある。ここは、秋篠宮紀子さまのご先祖の地である。われら夫婦は、入浴料が半額(300円)になる回数券を買い、しばしば温泉に通っている。

 先日も夕方に出かけた。次の話は女風呂での出来事なので、私が見た訳ではない。それは女房の話である。

 脱衣場に二人連れの60歳くらいの女性が入ってきた。その一人が服を脱ぎ終わり、手拭いを前に垂らして「お先に」と言い、何と出口のドアを開けて出て行った。もちろん、手拭いを前に当てただけの全裸である。

 女性はすぐ、「はははっ、お風呂と間違えた」と言って戻り、反対側のドアを開け、風呂に向かった。この女性は、出口から一旦ロビーに出た訳で、公衆の面前に裸体をさらしたのだ。突如現れたヌードに、それを見た人は目が点になっただろう。

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      ↑ 本文とは関係のないわが家の笹ユリ。余りにも美しかったので・・・

 女房は、その目撃談を帰りの車の中で話し、何回も思い出したように笑い転げた。私は「バカモーン」と叱りつけた。なぜか・・・。この話を聞いた途端、女性が方向音痴であることを確信したのだ。

 方向音痴は、方向感覚を失う気の毒な病気であり、入り口と出口を間違えたことを同情こそすれ、笑ってはいけない。病気への無知や無理解は差別を生み、病気の人を一層悲しませる。実は何を隠そう、私自身もひどい方向音痴で、そのように笑われてきたのだ。

 この女性と同じような失敗は枚挙にいとまがない。スーパーのトイレや映画館から出る時、反対側に行ってしまう。地下街の居酒屋にはトイレがなく、一旦店を出て共同トイレに行くと、その店に戻れないのだ。親類のお通夜に行った帰り、自宅とは反対の方向に延々と走り続けたこともあった。

 われら夫婦間のいさかいもまた、私の方向音痴が原因で起きることが少なくない。車を運転していて右に曲がろうとすると、女房は「左や」と怒り、左に曲がると「何をやってるの」と侮るような言葉を浴びせる。

 あの女性が全裸でロビーに飛び出したのは、そのドアが風呂へ通じていると確信したからだ。もし確信が持てなかったら、ドアを少し開けて確かめてみるはずだ。全裸で堂々とロビーに出たのが、その証拠である。方向音痴というのは、悲しいかな、そういうものなのだ。

 私は方向音痴の専門書を買ってきて勉強したことがある。この病気は、地図を頭の中に置き換えることが出来ないのだ。ある場所へ行くため、道の案内板を見ても、持参した地図を参考にしてもよく分からない。だから、地図を回したり、自分が立っている位置を変えたりして、やっと見当がつくという按配である。

 こんなに説明しても、多分、方向音痴の症状を分かってもらえない。女房と結婚して何十年にもなるが、今だ彼女の理解不足によって不愉快になる。それが悲しいのだ。ヌードを人目にさらしたあの女性は、照れ笑いしていたらしいが、湯船で悲しい思いをしていたに違いない・・・。
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   08:00 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 イレグイ号 [URL] #-
ハハハ・・・・。
僕もものすごい方向音痴です。
映画館を出て逆方向に帰るというのはよく分かります。
今はシネコンで駐車場までなのでそんなことはありませんが・・・。

梅田の地下街はいまだに苦手です。というか、都会全般が苦手です。天王寺界隈が限界です。
 2013.07.04 (木) 23:21 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   イレグイ号 さんへ

 同病相哀れむ・・・
いやはや、厄介な病気ですね。
これを治す薬が開発されないのは、なぜでしょうか。
難病に指定してもらいたいと思います。
確かに梅地下には近づかない方がいいですね。
 2013.07.05 (金) 18:40 [Edit]






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