秋のアオリイカ釣り開幕・・・期待以上の12杯

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 夜が明け始めた午前5時半、軽トラに釣りのボートを積んで生石高原の山道を下った。森を抜けると、眼下に紀伊水道の島々が浮かんでいる。その西の空には、中秋の名月である。今夜は十五夜だ。

 車を何度も止め、まんまるの月を眺めた。何と幻想的で、美しい色だろう。唐突に、高村薫の小説「照柿」が頭に浮かんだ。そうだ、この月の色は「照柿」だと思った。赤色でもない、黄色でもない、柿が熟した「照柿」という色なのだ。

 回りくどい書き方だが、今日はアオリイカのご機嫌を伺いに由良湾に向かっている。いよいよ秋イカのシーズンだが、まだ少し早い。重さ2、300グラムの小型が多いだろう。漁港で生きたアジを20匹買い、いざ、出陣である。

 海は天気予報通りの秋晴れである。釣りにいい日和は、少し波気があって曇天がいいとされるが、海の底が見えるほどのベタ凪だ。少し不安がよぎる。港から15分ほどの小さな島の近くにアンカーを入れた。

 生きたアジを付け、10mほど前方に第一投。期待が高まり、少年のようにドキドキする。30分ほどすると、イカがアジに抱きついた。リールからジーッという音とともに糸が出て行く。

 3分ほど待ってじわりじわり引き寄せた。時折沖に逃げるが、手応えは弱く、多分小型だろう。しかし、ジェット噴射して潜る力はさすがアオリイカで、たじたじさせる。掛けバリのヤエンを投入して、めでたく今シーズン1杯目をゲットした。

 しかしその後はまったく当たりがない。100mほど西の磯に移動した。するとすぐ糸が出た。ヤエンを入れ、頃合いを見て軽く合わせた。見事、空振りだ。その次も空振りだった。しばらくしてやっとこの日2杯目を取り込んだ。

 するとまた当たりがあり、イカが浮いてきた。何と、イカの足1本だけがヤエンに引っ掛かっている。その足が今にも切れそうだ。慎重に寄せたが、イカがすごい力で潜った瞬間足が切れてた。これで3度目の失敗である。

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 この場所に嫌気がさし、思いきって場所替えすることにした。そこはどこにでもあるような平凡な浜なのだが、これまで何回もいい思いをした場所である。最初からそこへ行けばいいのだろうが、最後の切り札として残しておきたかった。好物から先に食べる人もいるが、私は最期まで残しておく慎み深い人間なのだ。

 アンカーを下ろして5分も経たないうちに、怒涛の爆釣が始まった。それなりに失敗もあったが、2時間くらいの間に10杯がクーラーボックスに納まった。時間を追うごとにイカが大きくなり、500グラムを超えそうなものが数杯混じった。

 餌のアジも最後の1匹だけとなり、祈る思いで仕掛けを投入した。それが通じたのかイカが乗った。ヤエンもうまく掛ったが、傷でもあったのか糸が切れてしまい、イカも1000円のヤエンも海の藻屑と消えた。しかし計12杯という期待以上の釣果だったので、気分良く竿を納めた。

 実は、今回の釣りはこれで終わりでない。港にボートを繋いでおいて、翌日には女房とガシラを釣る。女房は神奈川の友人にガシラを送ってやりたいと張り切っているのだ。さて、どうなるやら。次回に続く・・・。

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コメント

待ってました!お見事です!!
アジ20匹で12杯はさすがですね。
私はこの半年ほど一つテンヤに夢中でしたが、そろそろアオリイカ狙いましょうかね。
早くあの甘い刺身を食べたいなぁ。
羨ましいです。

うらやましい・・・

    亀丸 さんへ

 実際はもたもたしました。
それでも当たりがあり、何とかなりました。
味をしめて釣行を計画しましたが、また台風ですね。
 テンヤってなんでしたっけ。
アオリイカ頑張って下さい。
今年はイカが多いと思います。

    イレグイ号 さんへ

 アオリイカを狙ってみて下さい。
月夜の夜、漁船で磯際をエギを引いてゆっくり走るとイカが釣れるらしいですね。由良では漁師が盛んにやっています。
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