アケビ豊作・・・種を飛ばし童心に帰る

 こちら生石高原も秋たけなわだ。ススキは風に吹かれて海原のように波打ち、逆光によって浮かび上がる銀色の穂が美しい。草原の萩も満開で、赤紫色が一層鮮やかさを増している。

 わが山小屋の木々を見上げると、三つ葉アケビの実が鈴なりである。今年の実は大きく、数も多い。こちらに移り住んで6年になるが、このような豊作は初めてだ。

 実は二つに割れ、今が食べごろである。こんなに甘いアケビを食べるのは久し振りだ。夏の日照りが長く続き、梨やブドウなどの果物は例年になく糖度が高いと聞く。アケビも同じなのだろう。

 黒い種がいっぱい詰まった果肉をほうばる。前歯と舌を巧みに使い、果肉だけを吸い取るように食べる。何という上品な甘さだろう。有名店の和菓子もスイーツもこれにはかなわないと思う。

 しかし若い人たちは、こんな面倒臭い食べ物に興味を示さない。そもそもアケビを知らない。われら田舎育ちの人間にとっては、たまらなく懐かしいのだ。戦後の時代、みんな甘い物に飢えていた。腕白坊主たちは、アケビを払い落とす竹竿を手に山野を駈けたものである。

 腕白はアケビにかぶりつき、口の中に残った種をプッと吹き飛ばす。遠くへ飛ばせばエッヘンと胸を張る。遠い昔を思い出し、種を飛ばしながら童心に帰るのも一興である・・・。

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コメント

アケビ〜〜懐かしい!!
私にとってアケビは、種のところの甘い部分は子供が食べる部分で、親は皮というか果肉をお料理する、という感じです。アケビとナスとピーマンの味噌炒めとか、それがアケビ料理で、種の甘い部分を食べるのはオマケという感覚。それにアケビのツルはカゴとかなんかに使えるようです。
日本は自然の贈り物が豊富な国だと実感します。山の幸、海の幸・・・すばらしいなぁーー

ボーダ さんへ

 いやー、参りました。
皮を料理する。
これがアケビ文化の真骨頂ですね。
ボーダさんは、確か山形ですよね。
食生活の多様性に感心します。
試してみたいですが、とんでもない食べ物になるのではないか、心配です。

あけび・・・おいしいですよね。甘くて種とばしが楽しくて・・・懐かしいです。大好きですが最近あけびを食べることがありません。鳥にまかせてました。久しぶりに食べてみようと思いましたが今年はもう手遅れです。来年ですね!?

   akemi さんへ

 こちらはまだアケビに食べごろが続いています。
割れていないものもたくさんあります。
高バサミを持って、少年のようにアケビを落としているのです。
おいしいですね。

食べましたよ~!

鳥に食べられず残ってるのがありました。ひさしぶりにたべたんですが・・・甘くて美味しかった~

     akemi さんへ

 残っていましたかぁー。
鳥が恨んでいるかもしれませんね。
私は今日も3個食べました。
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