秋深まり、ヒラタケにナメコ・・・

 ここ生石高原を歩いていると、道端にノコンギクがいっぱい咲いている。薄い紫色の花びらには気品があり、日本人の心をくすぐる美しさがある。ありふれた野菊の一つだが、生石の山へ移住するまで名前を知らなかった。

 今ごろは、二十四節季の「霜降」。候は「楓や蔦(つた)が色づく」。旧暦の暦にそう書いてある。この秋は暖かかったこともあって、それほど紅葉が進んでいないが、それでも山桜はすっかり赤味を増し、秋の深まりを感じる。

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 先月まで、キノコの原木栽培をしている裏の杉林に足を運び、ため息ばかりついていた。ナメコが少し出ただけで、シイタケもヒラタケも発生の気配がなかったのだ。今年はこれで終わりかなぁと、心配ばかりしていた。

 しかしそれは杞憂だった。月末から、発生が始まった。ナメコはまるでブドウの房のように出てきた。ヒラタケもどんどん大きくなっている。ナメコに比べれば成長が早い。ヒラタケはシメジの仲間で、「香り松茸、味シメジ」とも呼ばれる。鍋、天麩羅、炊き込みご飯にすれば美味しい。

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 2009年のブログで、今昔物語に登場するヒラタケの話を書いた。なんぼ物覚えのいい人でも、もう忘れているだろうから、もう一度紹介しよう。ネタ不足の時に使う奥の手である。

 時は平安時代。信濃の国司を務め終えた貴族が京へ帰る途中、乗っていた馬もろとも谷底へ転落した。家来たちは国司が死んだと思っていたところ、谷底から「籠に縄をつけて下ろせ」という国司の叫び声が聞こえた。命令通り籠を下ろし、引き上げてみると、ヒラタケがいっぱい入っていた。

 再び籠を引き上げると、国司が乗っていて、ヒラタケの株を抱えていた。谷の大木に引っ掛かり命拾いしたが、その木にたくさんヒラタケが生えていたので、手が届く範囲で採ってきたという。まだたくさんあったので、「宝の山を前に、もったいないことをした」と、残念がったと言う。

 京育ちの貴族は、任地で食べたヒラタケが余りにもおいしかったので、命がけでヒラタケを採ってきたのだ。平安の昔からヒラタケはおいしいものとされ、それを物語る話だろう。

 女房が早速炊き込みご飯を作ってくれた。ヒラタケの滑らかな食感がいい。食欲の秋・・・。

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コメント

ありがとうございました。
いただいたナメコは早速お味噌汁に入れて食べました。ヌルヌルした食感がなんともいえない美味しさでした。
ヒラタケは伊勢で買ってきた牡蠣と一緒にホイル焼きにしていただきました。

まだまだたくさん残っているのでどんな料理にしてみようかといろいろ考えをめぐらせているところです。

     イレグイ号 さんへ

 ブログを拝見していると、三重へ、海へと忙しそうですね。アジはいい型ですね。

 ヒラタケは牡蠣と一緒にホイル焼き。美味しそうですね。残りのきのこで珍しい料理を考えて、教えて下さい。
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