裏切り者と言われ・・・

 生石山を下る日が近付いてきた。滋賀の自宅で冬を過ごすためだ。琵琶湖を渡る風は冷たく、比叡下ろしも厳しいが、標高800mの生石山の寒さはこの比ではない。年齢を重ねる毎に、氷点下5、6度の暮らしは耐え難くなってきた。

 山を下る前にしておかなければならない作業がある。キノコのホダ木に菌を打ち込むのだ。これまでは2月ごろに作業をしていたが、今年は山を下りるので、その前に終わっておきたい。

 伐採しておいたホダ木(長さ90㎝)は、アベマキ34本、山桜5本、コナラ5本、ウリハダカエデ5本の計49本だ。アベマキは椎茸とクリタケ、山桜はヒラタケ、コナラとウリハダカエデはムキダケに使う。

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 買った駒菌は全部で1600個。ドリルでホダ木に穴を開け、木槌で叩き込む。これだけの駒菌を打ち込むには2日ほどかかるが、今年は女房が手伝ってくれたので、1日で作業を終えることが出来た。

 ホダ木は井の形に積み上げ、遮光ネットで覆った。木に菌を浸透させるための仮り伏せである。来年6月ごろ、ホダ木を杉林の中に寝かせる本伏せを行い、順調に菌が回れば2年後の秋にキノコが発生する。

 今回は、ムキダケに初挑戦だ。キノコの図鑑を見ていたら、何となく美味しそうだったので、原木栽培用の菌を取り寄せた。肉厚でツルッとした舌触りが良く、味噌汁、煮物、野菜炒めなどに合うらしい。加えて、体を健康にする成分がいっぱい詰まっているというから、収穫が楽しみである。

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 ともかく、キノコの作業が終わったので、山を離れる準備は整った。

 山小屋で暮らし始めて6年目だが、雪に囲まれる生活も楽しかった。新雪が積もれば生石高原に新しい足跡を付けてはしゃぎ回ったし、マムシの心配がないので、行ったことのない森の中を歩いた。

 山奥の暮らしは不便である。しかし、自然に囲まれる暮らしは、不便を差し引いても余りあるものがある。むしろ、不便を楽しんでいると言った方がいい。しかし近年、どうも寒さだけは身にこたえる。年は取りたくないものだ。

 ここ生石山の一角では、4人の仲間が厳しい寒さに耐えながら越冬する。私たち夫婦も一昨年までそうしてきたが、ついに脱落してしまった。仲間は山を下りる私たちを笑顔で見送ってくれるが、腹の中では「裏切り者」「卑怯者」と思っているはずだ。すまん・・・。 
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コメント

おはようございます。山になかなか行く事ができない私にとってひまじんさんのブログはすごく楽しみでした。確かに寒いですよね。ほとんど休みがなかったので、1日から5日迄山で過ごす予定です。いつも暖かいところでいると逆に身を切るようなあの冷たさがいいんです(笑)もちろん部屋の中は主人に蒔きストーブでしっかりと温めてもらいます。又春にお会いできるのを楽しみにしております。奥様にもよろしくお伝えくださいませ。来年は是非釣りに行きたいです。良いお年を。

     エコ夫婦妻 奥さんへ

 生石山からの便りによると、27日の夕方から雪が降り、20センチ積もったと言います。20センチは少し大袈裟かもしれませんが、道路は凍結しているかもしれませんね。元日から生石とのこと、気を付けてお出かけ下さい。
 暖かくなった、釣りに行きたいですね。また、ご一緒しましょう。クルーザーはいいですね。また、乗せて下さい。
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