森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

十一面観音・・・和蔵堂(善隆寺)

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 「この冬一番の寒気がやって来る」。テレビニュースが盛んにそう伝えている。私は年初から十一面観音巡りを始めたばかりだが、観音の里・北近江は大雪になるかもしれない。そうなれば、巡拝するのに難儀するだろう。

 雪が積もる前に1体でも多くの観音さんを拝観したいと思い、朝早く、女房とともに車で北近江を目指した。車は4WDでスタッドレスタイヤだから雪には強い。しかし、雪マークの予報とは大違いで、快晴である。ただ風が強く、車が時々蛇行した。

 長浜市に入ると、雪に覆われた伊吹山が迫って来た。その山容の凄さは、アルプスの名峰に引けを取らない。琵琶湖には白波が立ち、まるで海のようだ。いくつかのトンネルを抜け、琵琶湖の北端に位置する西浅井町に着いた。

 さっそく、重文の十一面観音が安置されている和蔵堂(善隆寺)に向かった。JR湖西線の永原駅から北へ3、4キロほどの所だ。すでにお寺へは拝観のお願いをしていたので、住職がすぐ観音堂の鍵を開けてくれた。

 何と端正な顔立ちだろう。高い鼻に、キリッとした口元。瞑想しているようにも見える。頭に十一の仏面を載せ、右腕は太く、膝の下まで垂れている。右足は少し前に出ている。いわゆる「遊び足」というポーズで、人々を救済するため踏み出そうとする形なのだろう。

 平安時代の作で、像高は101・5センチ。ヒノキの一木造りと伝えられてきたが、近年、博物館の鑑定で桜の木と分かったそうだ。頭から足の先まで一木で彫られ、一つの継ぎ目もないのが珍しいらしい。

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 この像の隣には、首から上の阿弥陀仏が安置されている。同じ平安時代の作で、これも国の重文だ。高さは65センチ。顔だけ彫らたのか、それとも胴体があったのか。ちょっとミステリアス・・・。大らかな表情で、前に座ると安らぎを感じる。2体とも、元は近くの天台宗の寺院に祀られていたらしいが、ここに引っ越した詳しいいきさつは不明だそうだ。

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 このお堂では写真撮影が許されており、かなり近寄って撮らせてもらった。拝観料もいらないので、志を賽銭箱に入れた。折角ここまで来たのだから、湖畔を回り、美しい湖北の冬景色を見たいと思った。

 観音堂から15分ほど走ると、小さな港があった。京都と日本海側を結ぶ海上交通の要衝として栄えた大浦港だ。琵琶湖独特の丸子船が行きかい、鯖や乾物を運んでいたのだろう。旅人たちは、旅の安全を観音さんに祈ったのだと思う。

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 次は、古い言い伝えが多く残る菅浦へ。近江の歴史に詳しかった白洲正子さんは著書「かくれ里」の中で、「竹生島は目と鼻の間で、街道から遠く離れている為、湖北の中でもまったく人の行かな秘境である」とし、昔の人々が竹生島に「観音浄土を想像したのも、自然の成り行きであった」とも記している。

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 道路は途中で通行止めになっていたので、引き返すことにした。そう言えば、和蔵堂の右手に虹がかかっていたし、それからずっとどこかに虹が見えた。何やら神秘的な気分になった・・・。

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