ソチ五輪、記憶に残るシーン

 ソチ五輪が閉幕した。トップアスリートの度肝を抜く技やスピード、日本人選手の活躍を大いに楽しませてもらった。

 あれは確か、スキー競技だったと思う。カナダの男子選手が滑り降り、メダルが確定した。彼は一目散、観客席に駆け寄った。そして一人の男性に抱きつき、そのまま柵を越えて持ち上げ、雪の上に下ろした。

 その場で二人はひしと抱き合った。抱き上げられた彼は泣いていた。脳性マヒのお兄さんなのだ。お兄さんの曲がった足がもつれていた。弟は、メダルを獲得した自身の戦いの場に立たせてあげたかったのだろう。

 こうしてブログを書いていても涙が滲む。41歳葛西選手の涙も、フリー演技を終えた浅田真央ちゃんの涙も感動的だったが、障害者の兄を抱き上げた場面は、私にとって最も忘れられないシーンとなった。真の「絆」とはこういうことなのだろう。

 フィギュアの新星、ロシアのリプニツカヤはキャンドルスピンで一躍有名になり、金メダル候補に躍り出た。しかしフリー演技は不本意な結果に終わった。演技を終えてメディアゾーンに現れたた彼女は、テレビのマイクを突き付けられ、「今日はいい練習が出来たわ」と言い放った。続けて「メディアが邪魔だった」と睨みつけた。

 彼女は15歳の少女である。過熱するメディアに対して胸のすくような言動だった。まことにあっぱれだ。試合に敗れた悔しさを笑顔で包む選手もいるが、彼女には物を投げつけるような激しさ、険悪さがあった。

 これに対し、ジャンプの高菜沙羅選手は金メダルを期待されながら4位に終わり、「お世話になった人に申し訳ない」と頭を下げた。「和」や「謙譲」を尊ぶ日本人そのものである。リプニツカヤの個性もあるだろうが、やはり文化の違いだろう。日本人選手の優等生的発言が多い中で、15歳の辛辣さ、率直さは妙に親近感を抱かせ、記憶に残った。

 五輪が終わり、テレビにかじりつくような生活も終わった。ちゃんとした日常を取り戻したいと思う・・・。

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