森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

ブランドの桜鯛を釣る・・・

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 桜鯛--。桜の花が咲くころの真鯛は脂が乗って美味しい。見た目も文字通りの桜色で美しい。明石海峡や鳴門の桜鯛は有名だが、紀淡海峡の速い潮に鍛えられた加太の桜鯛は、これらを凌ぐブランド品である。

 その加太の桜鯛を釣りに行くのだ。ブログの友である「イレグイ号」さんに招待されたのだ。午前5時前、彼の所有する漁船で和歌山市内の港を出航、紀淡海峡の加太沖を目指した。

 波は静かだ。船のスピードが上がると、顔に当たる風はまだ冷たい。半時間ほど走り、友が島の島々が目前に迫る漁場に着いた。そこには、白い三角帆を張った漁船や遊魚船が集結していた。100隻近くいるだろう。

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 まずは船上で、イレグイさんから釣り方を教えてもらった。仕掛けは細長く切ったビニールの疑似餌だ。40mほどの海底に仕掛けを下ろしたら、ゆっくり、ゆっくりリールを巻いていく。

 重要なのは、当たりがあっても「知らん顔」でそのまま巻くことだ。当たりに反応して速く巻いたり、巻くのを躊躇したりしてはいけない。それが鯛にとって違和感となり、餌を離してしまうのだ。

 さぁ釣りの開始だ。イレグイさんは漁師の邪魔にならない場所で船を止め、流し釣りを始めた。すぐにイレグイさんは「来ましたよ」と言ってリールを巻いている。竿先が小気味よく上下している。手の平サイズの小型だったが、幸先よい。

 しばらくすると、私に強烈な当たりがきた。グイッ、グイッという鋭角的な当たりである。ヘボな釣り師だが、経験年数だけは40年と長い。実はそれが災いし、当たりにすかさず反応し、竿を送ってしまったのだ。もちろん鯛は餌を離した。

 「当たりがあっても、知らん顔で巻き続ける」というイレグイさんが教えてくれた極意は、何と難しいことか。当たりに反応するのはごく自然な事だが、それがいけないのだ。産卵を前にした桜鯛は、違和感に一層ナーバスになっているのだろう。

 当たりが途絶えたまま、長い時間が過ぎた。イレグイさんは、ゴカイの餌でハマチを狙うため、数百メートル南に場所を変えた。すると、私に当たりが来た。グイッ、グイッ・・・。言われた通り、知らん顔で巻き続けた。

 ハマチにしては重量感はないが、竿は大きくしなっている。海の中をのぞいていたイレグイさんが「鯛や」と叫んだ。確かに、海中で赤い魚が揺らめいている。念願の桜鯛が釣れたのだ。ジャスト30センチと小ぶりだが、正真正銘の加太のブランド鯛である。何と美しい姿だろう。

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 するとイレグイさんが大物を掛けた。顔を赤くして強烈な引きに耐えている。これはもう格闘と言っていい。私は網を手に見守った。やっと、黄色い魚体が浮いてきた。一発で頭からすくい取った。50センチを優に超える見事なハマチである。

 イレグイさんは手慣れた動作で生き〆にした。そして、「どうぞ食べて下さい」と言って、私のクーラーボックスに放り込んだ。「もらえません」「いや、どうぞ」の押し問答の末、結局好意に甘んじることにした。

 その夜は、桜鯛とハマチの刺身を味わいながら、釣りの余韻を楽しんだ。長く釣りをしてきたが、ブランドの桜鯛を口にするのは初めてである。表現力に乏しいグルメ番組のレポーターじゃないが、桜鯛って本当に「あまーい」・・・。

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   15:57 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 イレグイ号 [URL] #-
お疲れはなかったでしょうか?
なかなか厳しい釣りになってしまって申し訳なく思っています。

そうなんです。多分、経験のある人ほど戸惑う釣りなのかもしれません。
僕は父親の船にひとりで乗り始めてから真鯛を手にするまでに10年以上かかりました。でも、この平常心をむりやり保つというのがこの釣りの一番おもしろいところではないかと思っています。

ハマチの写真も大きそうに撮っていただいてありがとうございます。
これに懲りずにまた乗りに来てください。
 2014.05.02 (金) 23:39 [Edit]
  [URL] #-
    イレグイ号 さんへ

 私は大いに満足しています。
桜鯛が釣れましたからね。
 しかし、逃がした魚は大きい・・・。
つまり、最初の当たりはすごかったです。
間違いなく、大物だったと思います。
 また機会がありましたら、連れて行って下さい。
今度こそ、知らん顔で巻き続けます。
ありがとうございました。
 2014.05.03 (土) 08:52 [Edit]






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