森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

鮎の初釣り・・・2時間で10匹

 有田川へ今シーズン初めて鮎釣りに出かけた。鮎の解禁は5月1日で、それからするとひと月遅れの鮎釣りということになる。しかし私は、あえて5月末まで鮎釣りをしないことに決めている。

 その理由は、早過ぎる解禁に腹を立てているからだ。和歌山の主要河川では、昔から5月25日前後が解禁日だった。ところが有田川漁協は3、4年前から解禁日を5月1日に前倒してしまった。

 「日本一早い解禁」などといい気になっているが、要するに入漁料収入を増やそうという魂胆なのだ。そもそも鮎釣りは日本の夏の風物詩であり、まだ肌寒い5月初めに鮎を解禁するなんて、鮎釣りの伝統をないがしろにする愚行だと思う。

 しかも、鮎はまだ十分育っていないし、餌となる石に付く珪藻の生育もいいとは言えない。日本には四季があり、食べ物にも旬がある。ハモは天神祭、イサギは麦秋。そして夏の鮎である。夏の日差しを浴びて生育する珪藻を食べる鮎はスイカの香りがする。これが「香魚」と呼ばれる所以なのだ。解禁の前倒しなど、いいことは何一つない。

 文句はこれくらいにしよう。午前10時前にわが家を出発、半時間ほどで有田川中流域のポイントに入った。大きな石が入った瀬に立つと、冷たい水が足首のあたりに沁み込んでくる。このところ熱い日が続いているが、川の水はまだ冷たい。

 やはり初釣りは緊張する。オトリ鮎が川の流れに馴染み、ツッ、ツーと上流に泳ぐ。すると、今にも野鮎が掛りそうに思えて胸が高鳴る。やがてオトリが大岩の絶好のポイントに入ると、今度こそはと気持ちが張り詰める。

 10分ほど経って、オトリ鮎を大きな石に挟まれた速い流れに誘導した。竿を立てて糸を緩めた途端、目印が走った。オトリと野鮎がもつれながら下流に疾走する。竿をためて鮎を浮かせ、多少強引に引き抜いた。

 この時期にしては立派な17センチの良型だ。金色と言ってもいいくらいの美しい魚体である。それに、女体を想わせる肌のきめ細かさ。鼻を近づけてみたが、スイカの匂いはしなかった。旬の鮎に成長するのは、もう少し先のことだろう。

 この元気な鮎をオトリにして、流れに入れた。いやに速く走るなぁと思ったら、もう掛っていた。水面を滑らせながら寄せるが、時々深みに潜る。慎重に寄せて引き抜いた。これも同じようなサイズだ。

 この分だとすぐに二桁は釣れるだろうと思ったが、そうは問屋は卸さなかった。丹念に深みの大石を狙い、15分に1匹のペースで釣り続けた。2時間余りで10匹の釣果である。毎年、初期の釣りは苦戦するが、これは予想外だった。

 気分を良くし、昼ご飯を食べることにした。川の中を歩いていたら、石につまずき転倒してしまった。カエルが手足を伸ばした様な前のめりの恰好である。もちろんびしょ濡れで、寒い。竿をたたむと竿先が折れていた。おまけに、ポケットに入れておいた携帯電話は水に浸かり、通話できなくなっていた。

 やる気をなくし、帰ることにした。自宅で熱いシャワーを浴び、やっとひと息ついた。ヘアドライヤーで携帯を乾かすと、幸い元に戻った。竿先は予備に取り替え、折れた部分はゆっくり修理すればいい。

 鮎の初物は塩焼きにした。久し振りに味わう美味である。それにしても、カエルのようなぶざまな転倒だった。晩酌はほろ苦かった・・・。

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   08:48 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 亀丸 [URL] #-
初釣りの緊張感、興奮が伝わってきました。
いつものごとく、釣果もあがり決まったかと思いきや、カエルのような転倒…。
笑っては申し訳ありませんが、そのユーモラスな光景が脳裏に浮かんで、頬が緩んでしまいました。
ひまじん師匠でも、そんなことがあるんですね。



 2014.06.02 (月) 14:23 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
   亀丸 さんへ

 コメント、有難うございます。
加齢のせいか、すこしふらつくのです。
だから小さな石でもつまずくのでしょうね。
ただ、浅い所にしか立ち込みませんので、おぼれることはありません。
 実は、今日も鮎釣りに行ってきました。
釣果報告を書くかどうか迷っています。
21匹は上出来でした。
 2014.06.02 (月) 18:30 [Edit]
 イレグイ号 [URL] #-
僕も川の中でコケたことがありますが、周りに人がいなくてももすごく恥ずかしいものですよね。
お気をつけくださいませ。

釣果は好調のようですね~。
今日はキス釣りに出ましたがあまり釣れませんでした。
本格的な夏まではもう少し待たなければならないようです。
 2014.06.03 (火) 16:53 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
     イレグイ号さんへ

 川で転倒した瞬間、周囲に目を走らせました。
誰かに見られていたら恥ずかしいですからね。
幸い、誰も見ていませんでした。
 雪辱戦は21匹。この時期としては良かったです。
イレグイさんのキス釣りもまずまずではないでしょうか。あれだけ釣れれば、2日分の食糧ですね。キスの天麩羅、いいですね。
 それにしても、転勤先の釣り談義、楽しそうですね。
和歌山人は、本当に釣り好きが多いですね。
ま、それもほどほどに。
 2014.06.03 (火) 18:31 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
ひまじんさん、お久しぶりです。 コメントはしませんが、いつも楽しく読ませていただいています。 

「ハモは天神祭、イサギは麦秋。そして夏の鮎」。 いつもながらの達筆に敬服いたします。

それにしても、奮闘の末に10匹のアユが釣れて、良かったですね。 怪我はなかったですか。 私は先日の夜釣りで、転んで腕を擦りむきました。 

お互いに年ですので、無理をしないで釣りを楽しみたいものですね。
無理をしないで 2014.06.06 (金) 05:15 [Edit]
  [URL] #-
     ハカマさんへ

 こんにちわ。コメント有難うございます。
いやー、鮎釣りは踏んだり蹴ったりでした。
2日後にまた釣行しましたが、今度は良かったです。
今シーズンは、良さそうな感じです。
 それにしても、スズキ、イサギ、見事ですね。
苦労して釣り場に行くのでしょうね。
もう私には、そんな馬力はありません。
 2014.06.06 (金) 19:07 [Edit]






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