愛犬ピーの食欲

 本題に入る前に、わが家族の一員「ピー」を紹介しておこう。ピーはシーズのオス犬で、6歳である。元々、娘の愛犬で、時々わが山小屋にホームステイしていたので、ブログに書いたことがある。

 この春、娘が東京に転勤した。ピーを連れて行こうとしたが、新しい住居はペットを飼うことが出来ない。そこで、われら両親にピーを押し付け、上京してしまった。餌代など養育費は娘が支払っている。

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 ピーにとって山小屋の生活は幸せそうだ。これまで、娘が勤めに出た後は夜遅くまで孤独だったが、今は一日中相手になってくれるわれら夫婦がいるし、朝夕の散歩にも連れて行ってもらえる。

 ピーは賢いので、人間の言葉をおおむね理解している。「お留守番」と言えば、一緒に外出できないと悟る。抱いてやると、じっと目を見つめて体をゆだね、甘えることもちゃんと知っているのだ。お腹がすけば、左手で私たちの腕や足をちょいちょいと触れて伝えることも出来る。その仕草が可愛くて仕方がない。

 娘の事情で、ピーとはこれからずっと一緒に暮らすことになるだろう。何だか、養子を迎えたような気分だ。ピーに対するわれら夫婦の情愛は深まるばかりで、日々癒されもしている。実は7年前、飼っていたシーズのオスが原因不明の病気で死んだ。親が死んだ時より多くの涙を流したと思う。そして、二度とペットは飼うまいと心に決めていた。

 しかし、娘の転勤でピーがやって来た。うれしかったが、ピーが私より先に死ねば、また同じような悲しみを味わわなければならない。それがつらい。女房は「ピーより早く死ねばいいのよ」と言うが・・・。

 さて本題だが、前置きが長い割につまらない話である。

 朝起きてテレビを見ていると、しばらくして起きてきた女房が「ゆうべ、コンニャクの煮付け、全部食べてしまったの?」と聞くので、「少し食べただけで、たくさん残してあるよ」と答えた。

 女房が首をかしげながらコンニャクの小鉢を手に取った。赤い唐辛子が一片残っているだけで、コンニャクはすべてなくなっていた。舌でなめた跡がついている。女房は小鉢をピーの鼻先に突き付け、「あんたが食べたの?」と声を張り上げた。

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 ピーは背を丸め、こそこそと食卓の下に潜り込んだ。どの程度怒っているか確かめるように、卑屈な目で女房を見つめている。再び女房に怒鳴られると、さらに身を低くした。しかし尻尾は健気にも振り続け、如才のないところを見せるピーである。

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 ピーは、われらが寝静まるのを待って食べたのだろう。手の届く場所に食べ物を置いておく方が悪いのであり、食欲に抗しきれなかったピーだけを責めることは出来ない。

 「ピーちゃん、おいで」。私が声を掛けると、お腹の上に飛び乗ってきた。上目づかいに私を見つめ、甘えている。女房は「自分だけいい格好しないで」と怒るが、わが家の養子はかわいいのだ・・・。。
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コメント

へへへ、相変わらず、秀逸なタッチで、男と女の性差をサラリと見せて仕舞う。やっぱり、兄貴の文章は凄い。ピーの写真写りが、これまた内面描写さながらに・・・。

何から何まで、感服致しました~。

     アガタ・リョウさんへ

 こんばんわ。コメント有難うございます。
秀逸とは汗顔の至りです。
でも、ピーの卑屈な目つき、うまく撮れたでしょう?
自分でも笑ってしまいます。
 リョウさんのブログでホタルの話が出ていましたが、
実はこんな山の上にもホタルがいるのですよ。
光は小さいですが、正真正銘のホタルです。
調べると、杉林に生息しているそうです。
 近く隣国の首脳同士がいやらしい会合をするそうですね。強烈なリョウ節をうなって下さい。
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