ネズミ野郎、ボートに穴を・・・

 ここ生石山で田舎暮らしをしているKさんが、釣り用のゴムボートを買った。早速進水式をしようと、Kさんと奥さん、私たち夫婦が由良湾の漁港に集まることになった。もとより進水式は建前で、ガシラ釣りをするのが目的だ。

 約束の午前6時前、Kさんも私も相次いで漁港に到着した。もちろん、私の軽トラにはゴムボートが積んである。ボートを包んでいるカバーを取り外し、ロール状にたたんでいたボートを取り出そうとした時、数枚の枯れ葉が出てきた。

 それは、不吉な予兆である。山暮らしをしている人間ならではの勘なのだ。ボートを最後まで開くと、やはり大量の枯れ葉が一か所に集められていた。ネズミが巣を作っていたのだ。最後にボートを使ったのはひと月ほど前で、その短い期間にせっせと枯れ葉を運んでいたことになる。

 数年前のことだが、冬の間留守にしていた時、ガスレンジの魚を焼く場所に枯れ葉を詰め込み、巣を作っていたことがあった。長靴の中や、積んでいる薪の隙間など、どこにでも巣を作る油断ならないネズミである。

 山のネズミは体長7、8センチの小型である。玄関を開けっ放しにしておくと侵入し、家の中に住みつく。物音でそれと分かれば、粘着シートのネズミ獲りを仕掛ける。かわいそうだが、割りと簡単に捕獲することが出来るのだ。

 まぁ、そんなことはどうでもよい。ともかく、ボートを広げてみて驚いた。「てっ」・・・。(最近、甲州弁の影響を受け、こんな声を上げている)。なんと、ボートの底に穴が開いているではないか。長さ4センチ、幅1センチもの穴である。ネズミがかじったのだ。枯れ葉を目にした時、こんな最悪の事態も覚悟していた。

vcm_s_kf_repr_351x468_201407040936434a2.jpg

 これではボートを出せない。女房は「Kさんのボートでテトラの一文字まで送ってもらい、穴釣りをしよう」と言い出し、釣りを諦めない。その積極姿勢は評価できるが、私としてはボートを破られたショックは大きく、釣りをする気にならない。

 ボートの穴を見ながら、しばし考えた。高圧の空気を注入するボート本体に穴が開けば、修理に丸一日かかるが、底の場合はゴムシート一枚だけなので、穴を塞げば浸水を防げるはずだ。

 知り合いの漁師の家に走り、粘着テープを借りてきた。三重に貼って穴を塞いだ。ボートを浮かべてみたが、浸水は見られない。決死と言えば大袈裟だが、釣り道具を積んで恐る恐る岸壁を離れた。しばらく走ったが、大丈夫のようだ。

 そのうちガシラ釣りに夢中になってしまい、浸水の危険はどこかへ吹っ飛んだ。釣れなくなると、大胆にも遠くのポイントへ移動を繰り返した。ベラ混じりだが結構な大型も釣れた。Kさん夫婦も順調のようで、奥さんはかなりの大物を釣り上げ、魚を掲げて満面の笑みである。

vcm_s_kf_repr_468x351_20140704093744620.jpg

 釣果は全部で39匹。女房にダブルスコアでまた負けたが、ともかく難局を乗り越え、釣りを楽しむことが出来た。それもこれも、私の機知とアイディアのお陰である・・・。

vcm_s_kf_repr_468x351_20140704093826d88.jpg

vcm_s_kf_repr_468x351_20140704093854a37.jpg
       ↑ 由良湾ではアコウに似たこんな魚も時々釣れる。名前は分からないが、実に美味しい。
スポンサーサイト

コメント

災難でしたね~。
でも無事で何よりでした。
ボートに穴が開いているのを見つけて、釣りをする気が失せるのは分かります!!
それでも粘着テープで穴を塞いで沖に出るなんて、流石です。

最後の写真の魚はアカハタです。
美味しい魚です。
大漁おめでとうございます♪


いや~。大漁ですね~。
カヌーをする人もフォールディングタイプの場合は補修を粘着テープでするらしいのできっと正しい補修の方法なのだと思う脳ですが、夏場は水に濡れても大丈夫とはいえ油断は禁物ですね。

     亀丸 さんへ

 おはようございます。
ひょっとして、今ごろ明石大橋の下あたりで釣り糸を垂れているのかもしれませんね。
 亀丸さんはゴムボートを卒業してクルーザーですからね。片や出航直前、ガムテープで修繕。情けないです。
 アカハタなんですね。名前が分かり、胸のつかえが下りました。有難うございました。

     亀丸 さんへ

 おはようございます。
ひょっとして、今ごろ明石大橋の下あたりで釣り糸を垂れているのかもしれませんね。
 亀丸さんはゴムボートを卒業してクルーザーですからね。出航直前に修繕なんて、情けないです。
 アカハタなんですね。名前が分かり、胸のつかえが下りました。有難うございました。

     イレグイ さんへ

 相も変わらず、ガシラ釣りです。
簡単な釣りですから、腕も何もありません。
それにしても、いつも女房に負けるのはなぜでしょうか。
 結果的に、粘着テープは正解だったのですね。
一滴の漏れもありませんでした。
帰宅してすぐ修理しました。
非公開コメント

カレンダー

01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -

月別アーカイブ

ブログ内検索

全記事表示リンク

訪問者数

ランキング参加中!

PR

PR

PR